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中国と国籍

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古来より最も密接な関係にあった中国と日本の関係は、時代の流れにおいて目まぐるしい変遷があった。この激変のとばっちりを個人的不利益という形で受けたのが、日本をはじめ東アジアの住民た…
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渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(5)

渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(5)

渡辺氏の論考はこちら

(渡辺氏の論考は、たびたび改訂されていますので、今後、当方の記述内容と、かみ合わない部分が生じるかもしれません。その点はお含みおきください。)

本稿は、渡辺氏の論考に関する

からの続きです。

有識者の見解今回は、渡辺氏の論考のうち

の部分に関してです。

奥田教授の見解

2017年7月13日放送のTBSラジオ「荻上チキ・Session-22」から
渡辺氏が引用して

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渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(4)

渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(4)

渡辺氏の論考はこちら

(渡辺氏の論考は、たびたび改訂されていますので、今後、当方の記述内容と、かみ合わない部分が生じるかもしれません。その点はお含みおきください。)

本稿は、渡辺氏の論考に関する

からの続きです。

「人権救済勧告」で手続を変更?今回は、渡辺氏の論考のうち

の部分に関して。
 はじめにお断りしておきますが、今回のこの部分、渡辺氏の解釈と当方の理解では、かなり相違するところが

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渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(3)

渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(3)

渡辺氏の論考はこちら

(渡辺氏の論考は、たびたび改訂されていますので、今後、当方の記述内容と、かみ合わない部分が生じるかもしれません。その点はお含みおきください。)

本稿は、渡辺氏の論考に関する

の続きです。

法務省の「解釈変更」今回は渡辺氏の論考

の箇所に関して。

金沢地方法務局平成8年説明

 実際、金沢地方法務局の平成8年の説明にも

とあるように、「明らか」ですね。

理由付け

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渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(1)

渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(1)

昨日は、渡辺久志氏の論考記事
「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」

を読ませていただいて大変刺激を受けました。

 「日台間の複数籍を日本側で問題視する」ことがいかに滅茶苦茶か、私自身も市井の一般台湾関係者の立場から書いてきましたが、いかんせん、なかなか相手にしてもらえる「場」がなく歯痒く思っておりました。
 渡辺氏の論考を拝読して、さすが、研究者の方の文章は、体系的で説得力が

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国籍選択の宣言

日本は重国籍を認めていません。国民の外交保護権の衝突や、兵役義務などの重複、出入国管理上の問題などを理由として、国籍唯一の原則をとっています。この考え方は世界である程度共通されてきましたが、このような問題は様々な制度で一定程度解消しており、世界の4分の3の国は重国籍を認めている状況ですが、日本は依然として認めない法律になっています。

日本人が自己の志望により外国籍を取得すれば、日本国籍を失います

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蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー

蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー

 2016年に、蓮舫氏は「台湾籍」と日本国籍の「二重国籍」の疑いがあるとされ、区役所で戸籍の「国籍選択」の届けをしました。ところが、蓮舫氏は国籍で嘘ついた、説明が二転三転した、25年間国籍法の違法状態にあったなどとバッシングを受けました。
 しかし、そもそも蓮舫氏は「二重国籍」でもなく、法務省の国籍事務に矛盾があったのです。この note 記事は、想定外に長くなってしまいましたが、それらの点を中心

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藤崎剛人氏による論考「都知事選、蓮舫候補の「二重国籍」問題の事実関係を改めて検証する」について

藤崎剛人氏による論考「都知事選、蓮舫候補の「二重国籍」問題の事実関係を改めて検証する」について

ファクトチェック歓迎します。
藤崎剛人氏のNewsweek日本版の論考

を拝見しました。
「二重国籍問題」を「改めて検証」という取り組みは大変ありがたいです。但し、事実関係に明らかな間違いや憶測もあるようなので(批判ではなくあくまで応援的立場から)確認して情報をブラッシュアップして行っていただけたらと思うところです。引っかかったのは、主に2ページ目です。

時期の間違いとありますが、当時の報道内

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