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転職した時の覚書サルベージ

4月頭にご縁があって、転職をすることができた。
未経験からのWebデザイナー転職というカテゴリーに入るので、その過程が誰かの参考になればと思って書き留めておく。

【個人的に大事だったなと思うポイント3つ】

  1. 伴走者を見つける(主観だけでやらない)

  2. 挑戦できることは挑戦する

  3. 書類・ポートフォリオはしっかり作る

個人的に大切だったのはこの3点だったように思う。
後はだらだらとポイントの解説もせず時間軸に沿った自分の話をします。


・転職のきっかけとスケジュール

転職前は販売員をしていて、バックヤードや倉庫の仕事も任せてもらっていたのでなかなかの業務量があった。
その中にillustratorでチラシやDMを作る機会があり、それが結構楽しかったというのが次はWEBデザイナーの勉強をやってみようと思ったきっかけ。
とはいえ見切り発車も怖かったので、まずはProgate等でコーディングの感覚を試して楽しそうだなと思えるかを確認して、やれそうだなと思ったので自分にゴーサインを出した。

最終的なスケジュール
1ヶ月目~3ヶ月目 休職・エージェント経由の転職を試みる
4ヶ月目~13ヶ月目 休職・退職・ITスクールに通う・転職準備
14ヶ月目~16ヶ月目 転職準備・面接・内定

下準備に時間がかかったので、期間だけ見ると難航したスケジュールのようだけど、こうして見るとWEBデザイナーとしての転職に使ったのは三ヶ月。

ちなみに転職のきっかけについて。
もう少し細かく書くと、当時の言葉はこんな感じ。
フェイクもありつつ、切迫感があるなと我ながら遠い話のように思う。

当初は、この職場から抜け出さないとならないと考えて転職に踏み出した。
ただ仕事をしながらの転職活動は、当時の自分では無理なのは明らかだった。それどころではないと考えて、まず心身を休めるために休職という手段を取った。

休職をきっかけに今の職場には戻れないと転職を本格的に考えて、まずはエージェント経由で営業職へのステップアップを考えた。けど、うまくいかなかった。
この時は面接までは行けたが派手に失敗した結果、エージェントさん直々にお電話をいただき足切りのように雑な求人紹介をされたので断念した。
しかし今思えば、バイオレンスな仕打ちを受けてパニックになった状態を引きずって転職をするのはどの方面に対しても危険だった。
先のnoteや、この頃の日記を振り返ると、年齢的にギリギリだとか経験がない自分では不利だとかまあまあ追い詰められた言葉が並んでいた。今ならどの要素もやりようによると思えるのだけど、転職はまず落ち着いて自分の立っているところを確かめる必要があることを学んだ。

踏みとどまって自分の続けられそうなこと、やってて楽しかった仕事を洗い直して、illustratorでチラシを作り、反響をもらうのが楽しかったのでデザイン方面に進むことはできないかと考えた。そこで手持ちの知識では足りないなと思って退職し、ITスクールに通うことを考えた。
ただし、この時点では販売職の経験も掛け合わせて最終的にECサイトの管理・運営に応募しようと思っていた。

・スクールの選び方

スクールの選び方は人によると思う。自分は在宅オンライン方式だと、まずだらけて続かないだろうと思って通学を選択した。
集団だと自分の都合で急に休めないので、個別指導が望ましかった。
ついでに自分のテンションを上げるべく、おしゃれなオフィス街にあるスクールを探した。なりたい自分に形だけでも入ることは自信の獲得にもなる。

スクールに通う場合の周辺環境というのは結構大事だと考えていて、私の場合は昼食の選択肢や寄り道の選択肢の多さはマストだった。
スクールにもよるとは思うけど、カリキュラムを職業訓練給付内のものか、独自でカスタマイズして自前で払うかは個人のお財布と好みの問題だと思う。基本だけで良いのか実践的なコンペもスクール内でやりたいかも、好みの問題だと思う。どちらにしろ、ある程度の自己学習をプラスすることは前提のように思えた(実際その方が面接などでも会話のきっかけを作りやすい)

資格は、WEBの仕事をするのに何の前提知識も無いのはまずかろうと、最低限ITパスポートを学習して新たに取得した。色彩検定なんかもタイミングが合えば良いのかもしれない。
WEBデザイナー系の資格はあっても2級とかアドバンスクラスでないと意味が無いとスクールの方に言われたけれど、結局取っていないから確かめようもない。

・転職対策、もとい長い長い自分の棚卸

スクールに通うことと並行して、自己分析などの転職対策を始めた。
WEBデザイナーとしてやっていけるかという問題と転職が上手いかという問題は別だと考えていた。

自分は以前の過酷な職場で心身を摩耗していたので、ここへの投資は惜しまなかった。このままの自信のなさでは碌な書類が書けない、面接で泣いて帰ってしまうと思っていたからだ。
自分の今までの業務の棚卸、自分にどのような強みがあるのか、この先の進路をどうしたいのか。
ここを誰かに助けて貰う必要があると、当時の私は考えていた。

仕事はともかく、漠然とした生活の理想なら当時からあった。
例えば『わたしの朝習慣』に出てくる人達は、だいたい最後は仕事に向かう。どうしてこんなにも朝から嫌な気持ちにもならず動けるのか。人には誰しもうんともすんともならない日はあるだろうけれど、なぜ。
当時の私には不思議だった。けどそれは、過去から醸成されてきた偏見かもしれなかった。ただ、私もこのようになれるのなら、こういった穏やかな人になりたい。

そういうわけで過去/現在/未来の自分を客観視するべく、二つの軸で自分に向き合うこととした。幸い休職したり退職したりで時間はあったので、この際とことん自分に優しくしようと思っていた。

コトリーでパーソナルな不安を、ミートキャリアでキャリアの棚卸や進めたい先をよく相談していた。特に書類回りの土台は、ミートキャリアで当時提供されていた長期プログラムにとても助けられた。
今思うと業務はともかく、あまり好きではない環境だった自分の仕事を振り返って言語化するというのは締め切りや伴走してくれる人がいないとつらいものがあった。
このこともあり、自分の振り返りや業務の棚卸を第三者のプロに見てもらうことは結構重要なのではと思う。客観的な視点を持てるようになるだけでなく、自分では長所と思っていないような点が実は強みだと発見できる機会もあったりする。

書類通過率だけは抜群に良かったので、読みやすくボリュームも確保された履歴書・職務経歴書を先に作っておくだけで、スクールを出た後の負担は抜群に減ると思う。私は紙ポートフォリオまではさくさく作って、WEBポートフォリオを作るのをほったらかしたので後で苦しみました。

とはいえ有料のサービスは休職や退職でそれなりにお金の不安のある状況だとしょっちゅうは使えない。
なので私は並行して地方自治体管轄のジョブカフェなども使っていた。場所によってはキャリアカウンセリングや書類の添削も受けられる。
まずはそういった、無料でやっているハローワーク以外の就業支援拠点を検索してみることがいいのかもしれない。

・使った求人媒体

転職活動にはWantedlyやFIND JOB!といった、ポートフォリオをあらかじめ掲載できるサービスをよく使っていた。(受け渡しの手間が減るので)
スクールそのものの持つ求人はやはり現状インフラ系が強くて、WEB系はいつもひとつかふたつ東京のものがあればいい方だった。総合転職サイトにも時々あることにはあるが、専門的な媒体の方がまだ未経験者にも優しい。
派遣企業にも、制作会社に強いところとそうでないところがあると聞く。

美術手帖の求人サイトは、結局最後まで使わなかったものの時々眺めて目の保養にしていた。

あと経験者向けという大前提はあるものの、転職後どのようなステップアップができるかという視点を得るために、マスメディアンも覗くと良いと聞いたので時々見ていた。

・ポートフォリオの留意点

ポートフォリオは運良く、殆どスクールの課題(架空のクライアントを想定したもの)で乗り切れた。その時々で別途作っていたものがあれば、面接に持参して見せたりもしていた。

未経験の、かつ架空のクライアントワークが殆どとなると、単にデザインの意図を数行書いただけでは物寂しい画面になるなと思っていた。
なので、以下の三点は見出しをつけて必ず書いて、文字情報の多さで作り込みの力の入れ方が伝わると良いなとハッタリをかけていた。
言語ではない表現のデザインを言語化できているアピールにもなればいいなと思っていたけど、成功していたかは定かではない。

  • 想定されるクライアントからの課題(あるいは制作時のレギュレーション)

  • それに対するコンセプト・課題解決方法

  • それらの中でも工夫した点(拡大画像も添えると親切)

・それでも転職の決め手は運・タイミングだった

上にも少し書いたけれど、当初はECサイトの運営を目指す予定だった。
予定になかったWEBデザイナーの選択肢を取ったのは、WEBデザイナーからECサイトには移れても、逆は行けなさそうだと思ったから。
今後どうステップアップするのか、次の職場に長く務めるのか当時も今も分からないけれど、選択肢を潰すよりは残しておいた方がいいと思ったから。

そしてWEBデザイナーになったからといって、そこは全然ゴールにはならないこともなんとなく考えていた。
最初の仕事の接客は嫌いではなかった。ならそのうち、WEBディレクターなんかにもなりたいと思う日も来るかもしれない。逆に、職人として道を究めるのかもしれない。
フリーランスという考えはなかった。スクールと自主学習だけでも他に全然必修科目が残っていると分かるのに、それ以外にも折衝や経理や事務作業も全部自分でこなす必要のあるフリーランスを自分ができるとは、まず思っていなかった。

転職活動自体はありがたいことに制作会社の正社員で決着した。
しかし転職が決まったきっかけは、本当に良いご縁があったからとしか言いようがないので成功法を書けるわけもなく。
ただ体感として、方法を一つに絞らずアンテナを張り続けておく事は重要だとは思う。未経験からのWEBデザイナー転職、なり方も様々でその先の道筋も様々なので、こうやったらなれるといったものでもない。(ただし免許が必要な職業でもないので、名乗れば誰でもなれるお仕事でもある)

ただ、自分は転職過程でこういうところを参考にしましたという話くらいはしてもいいのかなと思ったので、そういったことをメモしておく。
ちなみに、私は現時点で転職して本当に良かったと思っています。水が合えばとても楽しいお仕事だなと思っています。
だからこれは誰かのヒントくらいになれば、それで幸い。

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