直江雨続

撮る将、観る将、書く将、パパ将。そして将棋沼沈め職人(普及将) noteでは、昔運営し…

直江雨続

撮る将、観る将、書く将、パパ将。そして将棋沼沈め職人(普及将) noteでは、昔運営していたHPの復刻記事を少しずつアップしていこうと思います。

マガジン

  • 『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)

    以前「雨続海岸」で2004年から公開していた『嵐を呼ぶレース参戦記』の復刻版です。公開当時のノリをお楽しみいただくべく、なるべくそのままアップします。

最近の記事

『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十五話「嵐を呼ぶ真夏の決戦」

◇K-Carインターカップ、ターボクラス決勝!◇2004年8月1日。灼熱の太陽が照りつける真夏の真昼。 圧倒的に速いライバルカーに囲まれつつ、私がドライバーを務める嵐を呼ぶアルトワークスは孤軍奮闘していた。 いや、孤軍奮闘というか、一台だけ別次元で遅いというか…。 ともかく襲い来る激速マシンたちに道を譲りつつ、とにかくスピン、コースアウト、接触などのトラブルに巻き込まれないように頑張っていたのです。 上位を争うマシンとの性能差は前回見ていただいたとおり。 となれば、

    • 『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十四話「嵐を呼ぶ耐久レース」

      ◇2004年8月1日◇ ついに、その日が来た。 K-Carインターカップ第3戦。 ヒーローしのいサーキットを舞台に、軽自動車のみで争われる、耐久レースである。 元はといえば、アルトワークスを購入したのも、私がジムカーナで急遽腕を磨いたのも、これに出場するため。 いわば、我らB.A.R軍団にとって、これこそが本番なのである。 つまり、ここまでのレース参戦記は、ただの前フリである。(長い前フリだ…) で、K-Carインターカップは、ターボクラスとNAクラスに分かれてレ

      • 『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十三話「嵐を呼ぶ第二ヒート」

        ◇競技走行二本目◇さて、一本目では伝説の「リアハッチ全開事件」を引き起こしてしまった私は、当然のことながら海よりも深く反省し、二本目の競技走行に向けコンセントレーションを高めていた。 言うまでもないが、競技走行は二本のみ。 一本目を走れなかった私は、ここで結果を出すしかないのだ。 まさに、崖っぷち。 すでに、逃げ場なし。 失敗は、絶対に許されない。 全国1億3千万人のファンの期待に応えるため、嵐を呼ぶレーサー、いまこそ最高の見せ場。 モータースポーツの普及、サー

        • 『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十二話「嵐を呼ぶ第一ヒートⅡ」

          ◇競技走行一本目、走る前の話◇さて、ちょっと話がそれるが、このOSL四輪ジムかーなでは大江校長自ら実況することで有名だが、その際、アンケート用紙に書かれたある項目を読んでもらえる。 朝配られるそのアンケート用紙には、ゼッケン、ドライバー名、マシン名のほか、今日の意気込みを書く欄があるのだ。 当然、私はそこにこう書いた。 「前回からの成長を見てください!」 なにしろ、前回参加したときは、アルトに乗り始めてわずか1週間だった。 だが、今回は違う。 幾度も死線を潜り抜

        『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十五話「嵐を呼ぶ真夏の決戦」

        • 『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十四話「嵐を呼ぶ耐久レース」

        • 『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十三話「嵐を呼ぶ第二ヒート」

        • 『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十二話「嵐を呼ぶ第一ヒートⅡ」

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        • 『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)
          14本

        記事

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十一話「嵐を呼ぶ練習走行Ⅱ」

          ◇練習走行2回目◇さぁ、いよいよ練習走行2回目の開始である。 1回目ではt_m_tomさんの「ad libitum号!」と、王者津野選手の「KWJ ラディッシュ ランサー」に乗っけてもらった私だが、もちろん自らハンドルを握るのが主目的なことに変わりはない。 一説には、上手い人の助手席に乗って、その走りを見ることは、上達への一番の近道とも言う。 つまり、私は間違いなく、上手くなっているはずなのである。 チャンピオンの走りに少しでも近づけるよう、特訓だ。 というわけで、

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十一話「嵐を呼ぶ練習走行Ⅱ」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十話「嵐を呼ぶジムカーナⅡ」

          ◇プロローグ◇2004年7月19日(月)海の日。 我々はまたまた桶川の地に立っていた。 本日ここで開催されるのは『OSL四輪ジムか~な? 第三戦』である。 そう、この嵐を呼ぶレース参戦記ではすっかりおなじみ。 私のサーキットデビューイベントが、このシリーズの第二戦である。 前回は何とか最下位にならずにすんだ、程度の順位とタイムであったが今回はもちろん 入賞狙い である。 なにしろアルトワークスに乗り始めて1週間で出場した前回と違い、もはや私は百戦錬磨、とは行か

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第十話「嵐を呼ぶジムカーナⅡ」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第九話「嵐を呼ぶインターミッション」

          ◇タイヤとミッションオイル交換◇セカンドステージの翌週の2004年6月12日(土)。 我々はサーキット走行でぼろぼろになったアルトワークスをメンテナンスするために集まっていた。 まず、パンクしたタイヤ(硬いだけのまったくグリップしない安タイヤ)を交換。 この日のために用意してあった、サーキット走行用のハイグリップタイヤ『ADVAN NEOVA』by YOKOHAMAタイヤである。 今までのタイヤはGT3のコントロールタイヤ以下のグリップだったが、このタイヤはノーマルタ

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第九話「嵐を呼ぶインターミッション」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第八話「嵐を呼ぶセカンドステージ」

          ◇プロローグ◇2004年6月4日(金) 我々は再び桶川の地に立っていた。 この日開催されるのは「セカンドステージ」という走行会。 参加台数34台がグリップA、グリップB、ドリフトA、ドリフトBの4つのクラスに分かれ、朝から晩までサーキットを走りまくるのだ。 なにしろ、一回15分の走行を一日7回できるのである。 ちなみに、ジムカーナのときは7分の練習走行が2回+競技走行2回だったのだから、それと比べるとまさに7倍近い時間を走れるのである。 そして、今回この走行会に、

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第八話「嵐を呼ぶセカンドステージ」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第七話「嵐を呼ぶ仕切りなおし」

          ◇仕切りなおし編◇というわけで、一回目の走行ではタイム計測が出来なかったため、ゼッケン12番の私を含め、ゼッケン13、14番が再出走と相成った。 一回走ってコースもちゃんと覚えていたのでもう大丈夫。 今回はkyu氏の同乗がなくても走れるだろう、という自信がついたので、一人で走行することにした。 ◇嵐を呼ぶアルトワークス第一ヒート仕切りなおし◇私は夢中で走っていたので気付かなかったが、仕切りなおし、ということは、今この状況で、サーキットを走っているのは、嵐を呼ぶアルトワー

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第七話「嵐を呼ぶ仕切りなおし」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第六話「嵐を呼ぶ第一ヒート」

          ◇初めてクラス走行開始編◇いよいよジムカーナ競技がスタートである。 もちろん「初めてクラス」から。 ゼッケン1番のマシン「EGシビック」が走っている間、私は準備に手間取り、見逃してしまった。 どうやらミスコースだったらしい。 いきなりの波乱である。 ミスコースとは、つまり、決められたコースを外れてしまうことで、当然タイムは無しになってしまう。 これがジムカーナの難しいところだ。 逆に言うと、コースさえ間違わなければ、少なくとも最下位にはならないということ。 「

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第六話「嵐を呼ぶ第一ヒート」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第五話「嵐を呼ぶ同乗レッスン」

          ◇校長にお願い編◇Ken-1アカデミーの校長にして現役プロジムカーナドライバーの、大江賢一氏。 この日本一速い校長先生(勝手に命名)こそ、今回私が参加した「OSL四輪ジムかーな」の主催者である。 で、当然ながら大会の運営のため、サーキットのパドックに来ているわけで…。 「次の君の練習走行さ、大江さんに乗ってもらったら?」 なんて事をこともなげに提案したのはkyu氏。 「えっ、そんなことできるの?」 出来るのである。 直接大江校長にお願いに行ったところ… 「いい

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第五話「嵐を呼ぶ同乗レッスン」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第四話「嵐を呼ぶ練習走行」

          ◇本日のお天気編◇「5月30日、桶川サーキットの天気予報をお伝えします。 今日の桶川は晴れ。雲ひとつ無い快晴に恵まれるでしょう。 予想最高気温は真夏並み、32度以上です。 アスファルトを溶かすほどの猛烈な暑さとなるでしょう。 特に、クルマにお乗りのドライバーの皆さん、車内の温度は気を抜くと 50度を超えます(笑) 熱中症や、日焼けには十分お気をつけください」 あつい…。 暑いよぉ…。 何でこんなに暑いんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!! サーキット走行のルール。 フルフ

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第四話「嵐を呼ぶ練習走行」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第三話「嵐を呼ぶジムカーナ」

          ◇安全運転編◇2004年5月30日、朝5時に起床。シャワーを浴びて無理やり眠気を飛ばし、準備完了。 昨日の晩に軽量化大作戦を完遂したアルトワークスに乗り込み、桶川にGO! 今回、一緒に桶川にてジムカーナに参戦するのは、kyu氏。 ちなみにT氏とE氏は、今日は日光サーキットでの走行とのこと。 というわけで、桶川まではkyu氏のインプレッサに先行してもらってのドライブである。 内装をはがし、むき出しになったマシンの内部は、まるでレーシングカーのようで、乗っているだけでも

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第三話「嵐を呼ぶジムカーナ」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第二話「嵐を呼ぶ大特訓」

          ◇マニュアル車教習編◇2004年5月23日、ジムカーナの参加申込書を出した帰り道でのこと。 桶川サーキット近くにちょっとした空き地(?)があったので、我々はそこでアルトワークスを停めた。 そして、おもむろにドライバー交代。私が運転席に乗り込む。 「じゃあ、まずは発進の練習をしよう」 と、T教官。 「このマシン、結構クラッチ繋がりにくいから、頑張って慣れるように」 と、kyu教官。 二人の鬼教官(?)から直接指導をいただき、私はマニュアル車を乗りこなせるようになる

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第二話「嵐を呼ぶ大特訓」

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第一話「嵐を呼ぶプロローグ」

          ◇復刻にあたり説明編◇ この記事は2004年に公開したものです。当時のノリをお楽しみいただくべく、あまり手を加えずにアップします。 当時の私はドライビングシミュレーションゲーム「グランツーリスモ3」にドハマりしており、実車レースにも興味津々なお年頃でした。 そんなとき、車好きの友人たちが持ち掛けてきたのが、割り勘で軽自動車を買って、耐久レースに出ないか? という魅力的なお誘いでした。 さてさて、どんな物語が待っているのでしょう。 これは私がまだ将棋に出会う前のお話です

          『嵐を呼ぶレース参戦記』(復刻版)第一話「嵐を呼ぶプロローグ」

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          こんにちは。直江雨続(なおえ あめつぐ)です。 2020年3月26日、note始めてみました。 最近は暗いニュースばかりで気が滅入るので、昔HPにアップしていた色々なコンテンツ(またの名を黒歴史)をこちらに少しずつ復刻版として公開していこうと思います。 昔運営していたHPは「雨続海岸」といいます。 当時の読者さんがまた懐かしく読んでくれるといいな、と思ってます。 もちろん新規の読者さんもウェルカムです。 どうぞよろしくお願いいたします。

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