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インバウンド増加で可能性は無限大!宿を“ショールーム化”することで得られる付帯収益とは?!②〜あめつちメルマガ【vol.15】

前回の記事では、訪日旅行者が東京、大阪、京都などのゴールデンルートから、地方(ローカル)を目指す流れに向かっていること。
 
また、そのような潮流の中で、旅の起点であり拠点でもある「宿」は、旅行者(とくに訪日外国人)にとって、その地域ならではの文化と出会い、衣食住の体験を通じて「知る」ことができる場として、非常に魅力ある存在であるということをお伝えしました。

 
日本の宿というのは、まさに

「地域を代表する広告塔のような存在」であり、文化の発信基地として無限の可能性を秘めている
 
私たちは、そう確信しています。

地域の重要な起点(玄関口)であり、地域活性化の鍵を握る「宿」についてはイタリアですでに行われている取り組み、「アルベルゴ・ディフーゾ」について触れた記事がありますので、ぜひこちらもご覧になってみてください。

この記事からも、「宿」が非常に重要であることが見えてくると思います。

 
しかし日本の宿には多くのポテンシャルがあるにも関わらず、その魅力を十分に伝え切れていないところが多い、というのが現状なのではないでしょうか。
 
前回もお伝えしたように、旅行者は心の中で「もっとこの地域のことを知りたい!」と思っているのに、そのようなニーズに応えられるサービスは実際にはまだ少なく、
 
さらに、宿で心惹かれるモノに出会って

「作家さんや職人、工房を知りたい!」
「どこで買えるのか知りたい!」
「旅先で出会えたのだから、今すぐここで購入したい!」

と強く思ったとしても人手不足の影響もあって、スタッフの皆さんがタイムリーかつ、的確にお客様に回答するのは現実的に難しいということも、その理由の一つとして挙げられるのではないかと思います。
 
とくに訪日旅行者にとっては、はるばる訪れた日本の旅先、非日常空間で出会えた「コレ!」というモノとの出会いは、きっと特別であるはずです。
 

しかしそんな強い衝動に駆られても様々な事情で購入を諦めざるを得なかったとしたら…。これは本当にもったいないことですよね。

宿にとっては大きな付帯収益を上げる絶好の機会であるはずなのに、みすみすチャンスを逃している。機会損失をしているということに他なりません。
 
 ーーー

さて、この「様々な事情」の例としては、まずコミュニケーションの課題が挙げられるでしょう。
 
たとえば、訪日外国人の宿泊先の施設で、メイドインジャパンの良いモノに出会えたとしましょう。

しかし、その時の心理状況として「思うように言語が通じない」、「買えるかどうかを確認するが面倒」といった理由から、質問する一歩手間で諦めてしまうケースが考えられます。

もちろん英語が堪能なスタッフがいればスムーズにコミュニケーションが取れるかと思いますが、実際にはそんな宿ばかりではありません。
 
また仮に会話が成立したとしても、宿に在庫もなく(不意にお客様から出た質問ですし、販売することは想定外いないでしょうから当然のことです)、お部屋にインテリアや備品として置いている商品を販売するわけにもいかない。

結局、その商品を制作・販売している工房やお店の連絡先をお渡しするほかない、ということになると思います。
 
運良く宿にストックがあった場合や処分覚悟で現品をお譲りできたとしても、今度は「お客様がご自宅までどうやって商品を持ち運びするか?」といった課題が出てきます。
 
小さいモノであれば、何とかスーツケースに入れて持ち帰ることもできると思いますが、「旅行中は身軽で、ストレスフリーな状態で各地を巡りたい」と考える方が圧倒的に多いはずです。

さらに、ソファやベッドといった大型のモノの場合、仮に購入できたとしても発送手配や税関でストップされてしまう可能性があるなど、旅行者が購入を断念される、いわゆる『離脱ポイント』を挙げたらキリがありません。
 
 
一方、宿側からすれば、人手不足が深刻な中で、決済や発送手続き(特に海外発送)などの細かい部分をサポートするのは、難しい状況なのではないでしょうか。

気持ちの部分では「目の前のお客様のご希望にできる限り応えたい」という思いはあったとしても、現実的には対応しきれない、諦めざるを得ないというケースも多いと思います。

―――

このように、実際には旅行者が

・宿に置かれているモノにとても興味がある
・興味のあるモノを手に取って感じてみて良かったら、購入したい

という潜在ニーズがあるにも関わらず、双方のさまざまな事情によって機会損失が起こっている、というのが残念ながら現状の姿だと思います。


しかし、「ピンチはチャンス」というように、まだ世の中にはない仕組みだからこそ、そこに大きな可能性があるはずです。

そこで弊社は「双方のニーズをうまくマッチングさせることはできないか?」

と考えました。

そして様々な試行錯誤の結果、ついに誕生したのが、
【cocodake】の「体験Eコマース」サービスです。


体験Eコマースは、旅行者が宿で出会った選りすぐりの地域の逸品や日本の良いモノを体験し、気に入ったらその場で購入、決済(オンライン)ができ、さらに購入した商品は旅行者の自宅まで自動的に配送されるという、宿にとっては手間要らずの館内オンライン販売サービスです。

中には、「館内に売れるモノが無いから当館は利用できないのでは?」と、懸念されるお宿様もいらっしゃいますが、心配はご無用です。

なぜなら、弊社から全国の様々なモノ作り事業者様をご紹介することが可能だからです。

そのため、現在、館内に販売するモノがないという方でも、ご希望の商品のイメージや宿のコンセプトに近い商品を選んで、宿での物販=体験Eコマースをスタートしていただけます。


つまり、この体験Eコマースの仕組みを活用すれば、購入者(旅行者)と宿、ともに面倒な手続きを行う必要なく、双方のニーズを満たすことができるのです!

チェックインからチェックアウトまで、最長で19時間滞在可能な宿は、

「衣食住」のすべてが揃っており、旅行者がその地域ならではの素晴らしさを五感で感じ取ることのできる、まさに体験の宝庫とも言える場です。

だからこそ、旅行者には宿泊先の宿で貴重な体験をして、良いモノに出会ってローカルの魅力に存分に触れてほしい。

そして「これが欲しい!」と思った瞬間に購入していただきたい。

そんな想いをカタチにして旅の付加価値を高める仕組み、
また、宿と旅行者、宿と地域、地域と旅行者と、様々なつながりをもたらすなど、数々のタッチポイントを創発してあらゆるモノとコトがつながるサービスとして、宿の支配人や女将の皆様のご意見を傾聴しながら、cocodakeの体験Eコマースは誕生しました^^


次号では、実際に体験Eコマースを導入いただいた宿の一例をご紹介するとともに、具体的に宿にとってどんなメリットがあるのか?ということにフォーカスした内容でお届けしたいと思います。


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