BLACK LIVES MATTERと音楽ムーブメントの関係
アフロスウィング・アフロバッシュメントとゆージャンルがここ数年ロンドンでは人気のようです
アフロビートにのるメローな歌声やラップ
踊れるだけでなくR&B要素やレゲェ要素もあり
その火付け役となったのがこちらのJ HAS
J HASのルーツはガンビア
そして今回BBC SOUND OF 2021に選ばれたPa salieuもまたガンビア出身
現代の音楽シーンにおいて、このアフロルーツは重要なポイントであり、トレンドというよりもひとつのムーブメントではないかと考えています
かつてパンクロックやヒップホップが生まれた時代のように
これもまた権力やメインストリームに対してのカウンターカルチャーであり、体制側を揺るがすムーブメントではないかと
“ロンドンに居ない人種はない”と言われるほどの多民族国家の中で、貧富の差や階級による不自由が生じることは目にみえてわかること
ロンドンのはなしであれば遠い国の物語ですが、これは世界の縮図であり、ここ日本でも様々な人種や宗教が存在します
そのなかで少数派と呼ばれる人々が自分の存在価値を訴え、権力に対して物申す
そのために彼らが手にしたものは野蛮な武器ではなく、音楽という表現法方だったと解釈します
実際ここで紹介したJ HASもPa salieuももともとはギャングスタ・ラッパー
ギャング同士の暴力事件を起こすなど、決して穏やかな人生ではありませんが
そういったリアルをラップにすることも、メインストリームで育ったアーティストには真似できない、彼らの生きざまを表現した魅力です
『ペンは剣より強し』という言葉の通り、彼らの音楽が人々の心に刺さり、このムーブメントが実を成しているのだと思います
“BLACK LIVES MATTER”がこれだけ大きな問題になっていることも、時代のながれが今変わり始めている証拠であり、今後更なる時代の変化を迎えるはずです
時代の変わり目で鳴り響くアフロスウィング・アフロバッシュメントは、まるで逆襲時代をむかえる狼煙のようです
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