留学中は英語で失敗ばかりでした。今日の言葉#12
失敗が大事な学習のステップだと経験で味わったのが、
海外での学生生活だった。
プレゼンテーションで何を言っているのかわからなくなって失敗した。
質問に全くうまく答えられなくて失敗した。
何度も英語がかみかみになって、またプレゼンテーションで失敗した。
質の低いペーパーを提出して失敗した。
どこかに隠れたくなるぐらい恥ずかしかったり、
うまくできない劣等感で自己否定して、
もう何もやりたくない、自分なんてどうせできないんだから、と
自暴自棄になったりもした。
こんな経験は留学していなかったら味わなかっただろう。
幸か不幸か、日本にいた時は、
ここまで自分ができないこと、
周りにできないと思われること、
を経験したことがなかったと思う。
だから、必死に、できるふりをしよう、
ネイティブみたいに喋ろう、としてみたけど、
そう思えばそう思うほど緊張が高まってしまい、失敗した。
緊張しないためには、
自分のできるかぎりの準備をしてのぞむしかなかった。
何度もリハーサルをし、自分の中でスラスラと出てくるぐらいプレゼンの練習をする。
質疑応答は即興の対応なので、更に難しいが。
ネイティブみたいに喋ろうとする必要はない。
大事なのは、伝えたいことがしっかりあって、それを自分の頭の中で組み立て、それを英語にできるか。
英語にするスキルは、それが流暢じゃなくてもいい。
基本的な単語と文法がわかっていれば相手に伝わる。
アメリカに来て、赤ん坊のように、
言葉の話せない環境で、
今まで自分が経験してきたこと、獲得してきた知識やスキルは
ゼロになってしまったかのように思えた。
伝わらない、伝えられない、ということは、
それだけ悲しいことだ。
でも、全ての経験が積み重なっている。
日本にいた時の経験も。アメリカでの経験も。
一度ゼロになったかのような気分を味わったことで、
だいぶ打たれ強くはなっただろう。
その後、英語がそれほど上達したとは思えないが、
小さな成功体験、達成感を味わいながら、
強くなるしかない。
諦めではなく、自分の中にあるものに目を向け、
それを大切に、
もう少し強くなるために、
もう少し楽しくなるために、
日々考え、トレーニングを積んでいく。
知力体力が衰えないように。
今日の言葉#12
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