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映画 鬼滅の刃 無限列車編を観た感想ネタバレ・原作との違いなど解説

大ヒット上映中の「映画 鬼滅の刃 無限列車編」

私もスクリーンで観てきたので、視聴後すぐに記事に書き起こしました。

「映画 鬼滅の刃 無限列車編」を観た感想や原作との違いなど、ネタバレを含む内容で書いているのでまだ映画を観ていない人は閲覧注意です。


鬼滅の刃とは?

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鬼滅の刃とは吾峠呼世晴によって描かれた日本の大人気漫画である。週刊少年ジャンプで2016年から2020年までの4年間連載され、人気が絶頂の中原作は完結している。
単行本は現在で22巻まで発行されており、シリーズトータルで約9000万部の売り上げを誇り、大ヒット作品として世間に認知されている。

アニメ化や映画化も行われ、鬼滅の刃ブームは現在日本だけでなく世界中に広まっていると言っても過言ではない。海外では主に映像化されたアニメ版の評価が高く、日本とは約1年遅れで公開が予定されているようだ。Twitterなどでも日本で劇場版が鬼滅の刃 無限列車編の公開がされた事を祝福する声と同時に早く母国でも上映されないかという期待の声が多く投稿されている。


アニメ鬼滅の刃のあらすじ・おさらい

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大正時代を舞台に、主人公である竈門炭治郎が鬼と化した妹の竈門禰津豆子を人間に戻すための方法を探るべく戦う姿が物語の基本的なあらすじである。
アニメ版では原作漫画の1巻から7巻までの映像化が行われており、全26話が放映されている。

本作品は暴力的な描写やグロテスクなシーンも多少含まれている為、放送当時は23時30分という遅めの時間で放送されていた。

基本的な知識としては、鬼を狩るには鬼殺隊の入隊を行わなければならない。入隊する条件として、最終選別という試験を突破した者のみ入隊を許可される。

鬼殺隊関係者の指導のもと鍛錬を積み重ね、最終選別で鬼が発生する山で7日間の生存を保つことによって、最終選別を突破する事が出来る。
物語冒頭で、主人公の竈門炭治郎は家族を殺されてしまう。更に鬼になってしまった妹・竈門禰豆子を殺そうとする鬼殺隊水柱の富岡義勇と出会う事になる。当初義勇は禰豆子を他の鬼同様本気で殺しに来るのだが、妹を守る為臆さず立ち向かってきた炭治郎と鬼でありながら兄を守ろうとする禰豆子の兄妹の絆を見て、他の鬼とは何か違うのでないかと考える。

その後二人は富岡義勇の紹介の元、育て手である鱗滝左近次の元で修業をする事になる。

鱗滝左近次の元で修業を行い、左近次の許可をもらい炭治郎は最終選別に向かう。無地最終選別を突破し、その後は禰豆子と同行しながら鬼を倒しながら物語は進んでいく。

その中で、鬼殺隊最高位である柱から、鬼を同行している鬼殺隊員がいるという事が、問題視され、炭治郎は柱達が集まる柱合会議に召喚される。柱は当時9人おり、水柱・富岡義勇以外の炭治郎の事情を知らない柱からは即刻処罰を与えるべきだと詰問されるが、結果として鬼殺隊党首・産屋敷耀哉の助力もあり、炭治郎の処分は保留となる。

炭治郎が鬼殺隊員としての目標としては、妹を鬼から人間に戻すための方法を探る為である。鬼との戦闘の中で情報を集めようとするが、なかなか有益な情報が見つからない。

そんな中、鬼であるものの鬼の始祖への復讐を試みる医者の珠世との出会いから、禰豆子を元に戻すには、鬼の始祖である鬼舞辻無惨により近い鬼の討伐が必要であることを知らされる。炭治郎はもともと鼻が利き、匂いで鬼の強さの判断や、相手の感情を感じ取る能力に長けている。

この特殊な能力で、東京の浅草にて潜伏していた鬼の始祖である鬼舞辻無惨との接触に成功している。柱合会議にて炭治郎の処分が保留になった理由の一つとしては、長年追い続けてきた鬼舞辻無惨と接触した隊士がほとんどおらず、雲隠れをしていた無惨に接触をした数少ない隊士であった事もある。

世の中にはびこる全ての鬼は鬼舞辻無惨の血を与えられている事から炭治郎は持ち前の鼻の良さを活かし、血の濃さで鬼の強さを判断する事が出来る。鬼舞辻無惨の直轄部隊であるエリート鬼集団は12体の鬼で構成されている。上弦と下弦とグループが分かれており、前者の方がランクが高く、戦闘力も比例している。

作中でも十二鬼月と言われており、鬼舞辻無惨同様に鬼殺隊の討伐目標として掲げられている。十二鬼月の目標は鬼殺隊の殲滅であり、特に柱が狙われている。十二鬼月内での価値観としても柱を何人殺したか?という点は非常に重きが置かれている。

鬼に対抗するには、鬼の弱点である日の光を吸収する砂鉄をふんだんに含んでいる刀、日輪刀を使用する。日輪刀の原料は太陽の一番近い山である陽光山でとれる鉱物から刀鍛冶に刀を作ってもらう。

日輪刀は所持する人間によって刀身の色が変化する特徴がある。炭治郎は黒刀に変化し、黒色に変化する剣士は少ない事から通称出世ができない剣士の色とされている。炭治郎の生家では先祖代々守られている神楽があり、物語終盤ではこの神楽が鬼の始祖である鬼舞辻無惨を倒す事が出来る唯一の剣舞である。

鬼殺隊員はこの日輪刀と、身体能力を飛躍的に上昇させる全集中の呼吸と各流派に分かれている剣技の呼吸を使用する。
日の光を浴びる事を嫌う鬼の特性から、鬼殺隊員は夜間にパトロールを行い、日々鬼から一般市民を守るべく行動をしているわけである。

長々と書いてしまいましたがおさらいとしてアニメシリーズを1話から全話観たい人はAmazonプライムで視聴するのがオススメ。月額500円でアニメ鬼滅の刃が見放題だからです。最近の子供は配信サービスで鬼滅の刃を見てるんだってね。

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映画 鬼滅の刃 無限列車編とは?

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今回の映画 鬼滅の刃 無限列車編では、アニメ版の続編が取り上げられており、劇場版としては記念すべき第1作目となる。2020年の10月に公開され、10日間で興行収入が100億円を超えており、日本のアニメ映画史上1番の興行収入を記録している『千と千尋の神隠し』の308億円に届くのではないかと話題となっている。

鬼滅の刃 無限列車編では、原作の内容を忠実に再現しながらも映像化を行う事で、紙面上では表現しきれない鬼滅の刃の魅力を最大限に表現できている作品だと言っても過言ではない。シリーズの構成や映像制作を行っているufotableという制作会社は鬼滅の刃のアニメ放送が決定した時からの長い付き合いである。映画冒頭からufotableが得意とする3DCGを駆使したリアリティのある背景から本編がスタートする。

もともとfateシリーズなどを手掛けていた制作会社でありアニメ業界では評価が高く、CGと作画の融合によるリアリティ溢れる映像制作を得意としている。異形の鬼と人間の対決シーンや、立体建造物などのクオリティーの高い描写はufotableならではのものである。


映画 鬼滅の刃 無限列車編 あらすじ

あらすじ
蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。補豆子を連れた炭治郎と 善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の劍士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、間を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。
公式サイトより引用)

前述の通り、アニメ放送作品の続編という事で、物語は進んでいく。鬼を狩る組織・鬼殺隊に入隊した主人公・竈門炭治郎と、その仲間である我妻善逸と嘴平伊之助と3人は短期間で40人以上の人が行方不明になっている事件への捜査という形で、鉄道列車の無限列車へと乗り込み、鬼殺隊最高位の柱・煉獄杏寿郎と同行し事件を解決していくというのが本編のメインパートと言える。

その中で、十二鬼月である、下弦ノ壱である魘夢、上弦ノ参である猗窩座との対決。そして猗窩座との対決によって命を落としてしまう鬼殺隊の柱・煉獄杏寿郎とその中で成長をしていく竈門炭治郎の成長が描かれている。


原作と映画との違いと見所

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原作である漫画と映画ではどのような違いがあるのか?劇場版では原作を忠実に映像化しているのは間違いないのだが、それだけではこれだけ多くの観客を満足させることは難しいだろう。

ここでは原作と劇場版で、映画で鬼滅の刃の初見である観客への配慮と、漫画・アニメをしっかりと視聴してから鑑賞にあたった鬼滅ファンへの細かい配慮を紹介していこうと思う。


劇場版では鬼滅の刃を初見の人向けの導入部分が用意されている

もともと夜間に活動する鬼とは、人間と異なり首をはね飛ばされない限りは死ぬことはない。老いる事もなく、傷を負ったとしてもすぐに回復してしまうという性質を持っている。

そんな鬼の弱点は日光に光を浴びる事であり、日光の光を浴びてしまう事で、体は燃え上がり死んでしまうという特徴を持っている。そんな反則的な異形の能力を所持している鬼と戦っていく鬼殺隊員はこれまでも多くの殉死者を出している。

映画から入る鬼滅の刃初心者に対して、原作と異なり冒頭では、鬼と鬼殺隊との壮絶な攻防を物語るべく、鬼殺隊の最高責任者でもあるお屋形様・産屋敷耀哉とその妻である産屋敷あまねが殉死した鬼殺隊員のお墓参りをする描写が加えられている。

お屋形様は代々、鬼を殲滅すべく鬼殺隊を束ね続けているが、一族から鬼の始祖を作り出してしまった事で、呪いを受け、30歳まで生きる事が出来ない家系という設定になっている。

妻である産屋敷あまねに手を引かれ、これまで殉死した鬼殺隊員の墓参りを行いながら、隊士の名前を呼びながら物語が始まる。そして短期間で複数の鬼殺隊員を含め、数十人の人間が行方不明になっている無限列車について話を展開していく。


メインタイトル前にも様々な鬼滅の刃初心者への配慮がある

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原作を読まずに映画から入った場合、主人公の性格や行動を把握する事に時間を要してしまうであろう。

劇場版鬼滅の刃では、メインタイトルが出るまでに、先ほどのお屋形様の墓参りとは別に、物語のメインキャラクターの性格や行動パターンなどにも触れており、日常の行動理念についても触れられている。
主人公の竈門炭治郎であれば、性格として非常に優しく、敵対する鬼と遭遇した場合でも元は人間であった事から非情になりきれない性格の持ち主である。炭治郎の普段の行動パターンとして困っている人を放っておけない事や、その優しい性格から起こる行動パターンとして、無限列車に乗り込んですぐに老人の手助けを行っている。

重たい荷物を座席上の棚に乗せてあげるシーンは原作では描かれてはいない。初見者向けの配慮と言えるであろう。

また炭治郎に同行している鬼殺隊員の我妻善逸と嘴平伊之助に関しても、山で育った伊之助が列車に興奮しているシーンがあり、周りの乗客への迷惑になる事を気にして、必死に止める善逸という掛け合いがあり、登場人物の人間性や性格などをメインタイトルが出る前に済ませてしまっている点では、映画で初めて鬼滅の刃に触れる人への配慮としては十分なのではないかと感じた。

また、柱の偉大さを表現する為に、無限列車に乗り込んだ後の最初の鬼との戦闘シーンでは、原作よりも1体分多く描かれている。

無限列車を操っている鬼である下弦の壱・魘夢の血鬼術が発動する条件として、無限列車内で魘夢が自身の血を染み込ませて作った切符を車掌に切らせることで、相手を夢の中にいざなう訳だが、その際に最初の戦闘シーンが繰り広げられる。柱である煉獄杏寿郎と一般隊士である炭治郎達との格の違いを表現する為の演出と言えるであろう。

具体的には、原作のように最初の手下の鬼を煉獄杏寿郎が自身の呼吸・炎の呼吸壱ノ型 不知火で討伐する。原作では圧倒的なスピードで鬼の首をはね飛ばした後に次の展開に進むわけだが、劇場版では、その後にさらに別の雑魚鬼との戦闘が用意されている。

2体目の手下の鬼は手足が長く車両全体に手を張り巡らせている。無限列車に乗り込む前に鍛錬を重ねていた炭治郎一行の中でも、嘴平伊之助が先陣を切り、鬼に切りかかるのだが人質に取られている乗客を気にして思うように攻撃が出来ない。

そんな中、乗客を最優先に救出しながら、鬼を一蹴してしまう煉獄杏寿郎の戦闘シーンは鬼殺隊最高位の柱と一般隊士との実力差を誇張する演出である。短時間で初めて視聴する側にその後の展開で混乱を招かないような心配りがある事がわかる。


圧巻の鬼との戦闘シーン

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劇場版の一番の見所はやはり敵対する鬼との戦闘シーンである。3DCGを使用しての戦闘シーンはやはり原作の紙面上よりも迫力があり、劇場内の観客を大いに惹きつけていた。

具体的には劇中で列車内での戦闘では、主に上下の動きが表現しにくい為、列車という乗り物の特徴を最大限に活かした画面手前から奥への移動をメインに表現されており、列車の上での戦闘シーンでは上下への移動に注力して映像が作りこまれている。

また各キャラクターの技を繰り出す際の瞬間的な移動時に迫力ある音響と映像がふんだんに盛り込まれている。

戦闘シーンにおける原作との細かな違いとしては、物語中盤にて下弦の壱・魘夢が列車自体へ寄生行い、各車両に自身の触手を張り巡らした際のシーンに注目してもらいたい。

炭治郎の妹でもあり、鬼化している竈門禰津子は、鬼の能力を活かした体術で魘夢が張り巡らせ触手から乗客を守る為に対峙する。原作の中でも禰豆子の戦闘シーンは、殴るや蹴るなどの肉弾戦がメインとなっている。乗客を守りながら戦う中、両手両足を触手に捕らわれてしまい、身動きが取れなくなってしまうシーンがある。

そんな中、禰豆子に想いを寄せる、鬼殺隊員の我妻善逸が自身の呼吸雷の呼吸壱ノ型・霹靂一閃を放ち禰豆子の危機を助ける。


善逸の技・霹靂一閃の速さとかっこよさを表現されている

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このシーンは原作では、ページを跨いで、1コマで善逸が登場し、瞬く間に善逸が鬼の触手を一蹴する事で、善逸の雷の呼吸の俊敏性を表現しているわけだが、劇場版では、画面奥から手前への移動を最大限に表現する事で、善逸の技・霹靂一閃の速さとかっこよさを表現されている。

車両2両分の瞬間的な移動を行い、敵に攻撃を行う点では正に雷の如く轟音とスピード感を表現する演出が盛り込まれている。我妻善逸は無限列車編の中では全体として出番が少ない。

物語全体としてもギャグ担当・盛り上げ担当のイメージが強い我妻善逸であるが、この戦闘シーンは善逸ファンには必見となるのではないであろうか。

物語中盤に位置している魘夢と炭治郎が列車の上で対峙するシーンにも原作とは少し異なる描写で描かれている。

下弦ノ壱・魘夢は通称眠り鬼と言われており相手を、自身の血鬼術を駆使して相手を瞬間的に眠らせて夢を見させる事が出来る。更に夢の中身を指定する事が出来、対象者に取って幸せな夢や、対象者にとって悪夢を故意的に見させる事が出来るのである。

この術を駆使し、当初は柱である煉獄杏寿郎を含む4人は眠らされてしまう訳だが、炭治郎の妹の禰豆子の協力もあり、夢の世界からの脱出に成功する。前方車両の車上で魘夢との対決場面に突入するわけだが、戦闘中も炭治郎は幾度となく眠らされ窮地に陥る。

その度に夢の中からの脱出方法が夢の中で自決する事であり、夢の中に入るたびに自身の首を自ら切る事で現実世界に戻ってくるのである。なかなか術に嵌らない炭治郎に対して魘夢は炭治郎に対して悪夢を見せようとする。悪夢の中では仲睦まじい家族から炭治郎が罵倒され、「代わりにお前(炭治郎)が死ねば良かった」と暴言を吐かれる。

自決をし、現実世界に戻った後に自らの家族が侮辱された事に激昂し、魘夢の首をはね飛ばすというシーンは間違いなく前半部分のクライマックス部分と言えるであろう。

原作との違いとしては、炭治郎の剣技を躱しながら魘夢が血鬼術を放ちながら戦うシーンが長めに描かれている。


上限の参・猗窩座と煉獄杏寿郎の戦闘シーンが最高にカッコいい

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また物語終盤のクライマックス部分である、上限の参・猗窩座と煉獄杏寿郎の戦闘シーンでは原作通り、人間と鬼との違いを悉く感じる事になる。戦力自体はほとんど互角で拮抗しており、鬼の中でもエリートな猗窩座を奮い立たせるくらい、煉獄杏寿郎の闘気は至高の領域まで練り上げられていると評価される。だが、消耗戦になるとどうしてもすぐに傷が完治してしまう鬼に対して、ダメージが蓄積される人間の方がやはり分が悪い。

そこで猗窩座は鬼になる事で不老不死の体を手に入れて共に武を極めようと誘いをする。販促用動画でも「老いる事も死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ、死ぬからこそたまらなく愛おしく、尊いのだ。」というセリフがあり、頑なに鬼になる事を拒否し続ける。バトルが終盤に向かうにつれて、ダメージを受け続けた杏寿郎は炎の呼吸奥義玖ノ型・煉獄で決着を決めに行く。

一方猗窩座も対抗するわけだが、両者が激突する際への攻防が原作では省かれている。文字通り炎を纏う、煉獄杏寿郎の剣技は見ている物に『原作とは異なり、もしかしたら猗窩座を倒してしまうのでは・・・』と結末を知っていている観客を錯覚させてしまう程の迫力がある。決着は原作通りで、煉獄杏寿郎は死んでしまい、猗窩座は拘束を逃れて日光に照らされることなく逃亡に成功する。

物語自体は、煉獄杏寿郎の遺言と炭治郎との会話で終了する。劇場版から入る鬼滅の刃初心者向けへの配慮なのかそれとも、感動シーンの余韻を残すためなのかは不明だが、隠の存在が描かれていない。

隠とは鬼との対戦後の隊士の手当てなどを行う、サポート要員なのだが原作では、煉獄の死後、泣き崩れる一行に隠が駆けつけて怪我人として搬送される。隠の風貌は舞台などで活躍する黒子に似ている事から、クライマックスの感動に水を差さない為と、無限列車編での唯一の登場するシーンである隠の存在を説明する時間を割愛しているのではないかと思われた。


続編についての考察

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今回の無限列車編の後には音柱・宇随天元がメインとなる遊郭編があるのだが、アニメ化されるのか映画として続編が公開されるのかが未だに発表されていない。

現在の無限列車編は物語全体としては中序盤という位置づけとなっており、他の上弦の鬼との対峙や柱との関わり、更には鬼の始祖である鬼舞辻無惨との対決まで全てを映画化するとなると数年単位の時間を要してしまうだろう。


映画 鬼滅の刃 無限列車編を観た感想

鬼滅の刃のファン層は非常に広く、老若男女に愛されている作品であることは間違いない。私が映画館に鑑賞に行った際も、子ども連れのファミリー層もいれば年配の老夫婦も鑑賞していた事に驚いたものだ。私自身、原作や結末を知っていながら鑑賞した映画としては大満足であった。3DCGを使用したアクションシーンはやはり見物であり、もう一度映画館で視聴したいと思う気持ちさえある。

残念と感じた部分

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唯一残念に感じた事は、煉獄杏寿郎の最初のバトルシーンから、炭治郎と魘夢とのバトルシーンまでが長く感じる事であった。魘夢の術によって眠らされた炭治郎・善逸・伊之助の夢の内容とそこから抜け出すというパートが長く感じてしまい中だるみしてしまう印象であった。後半部分ではバトルシーンも多く、一瞬で映画が終わってしまった印象である。

鬼滅の刃は人の生死などのシリアスなシーンもあれば、迫力のあるバトルシーン、ギャグなどのコミカルなシーンもあり多くの視聴者のツボを抑えている印象である。YouTubeやTwitterなどでも煉獄杏寿郎の弁当を頬張るシーンの動画が出回っており、実際にあの「うまいっ!」の連呼には鬼滅ファンのツボを抑えていると感じた。

また本編が終了した後のエンドロールでは、煉獄家の家族模様が描かれた原画が流れて閉幕するのだが、何と言っても最後に映し出される煉獄杏寿郎の折れた日輪刀が映し出される事で煉獄杏寿郎が本当に死んでしまった事をダメ押しで伝えている。今作の主題歌である、Lisaの炎という歌の歌詞も本編とリンクしていて感情移入しやすい印象であった。

歌詞の中に【手を伸ばし抱き止めた激しい光の束 輝いて消えてった 未来のために 託された幸せと 約束を超えて行く】というフレーズがあり、炭治郎と煉獄杏寿郎との死別を指しており、作中でも主要人物にあたる柱である煉獄杏寿郎の死が物語全体に影響を及ぼしていると言っても過言ではない。

実は本作はPG12作品であり、小学生以下の子どもだけでは鑑賞する事が出来ない。実際に私が鑑賞にいった際も、小学生以下の子供は親と同伴で観に来ていた。戦闘シーンなどでも多少なりとも過激なグロテスクシーンは多い為、納得なわけだが、そこに興行としての成功が隠されている気がした。

鬼滅の刃の魅力の一つとしては幅広い年齢層に受けている所であり、子どもが鬼滅の刃を知らない親を連れて映画館に行くことで、親が鬼滅の刃に嵌ってしまう循環が起きているのである。事実私の周りでも家族単位で鬼滅の刃の虜になっている。

劇場版鬼滅の刃・無限列車編が公開されてもうすぐ1か月が経とうとしているが、興行収入や続編などまだまだ話題は尽きそうにない。今後も目を離せないアニメコンテンツという事は間違いないであろう。

映画 鬼滅の刃 無限列車編の感想ネタバレはこちらの記事でも詳しく解説してるので合わせて読んでみて下さい↓


映画 鬼滅の刃 無限列車編は漫画の何巻から読める?

劇場版無限列車編は単行本の「7巻54話~8巻66話」のお話になります。

詳しくは「映画『鬼滅の刃/無限列車編』は漫画の何巻から何巻まで?映画の続きはどうなる?」を参考にして下さい。


アニメの鬼滅の刃をもう一度見たい

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