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卒論のテーマの作り方と就活の軸の作り方の共通点

私は現在大学4年で卒業論文と平行して就職活動を行っている。ある時は、自分で考えたはずのテーマに頭を悩まし、もうある時は、自己分析、企業分析などで「本当に自分にあってる企業はどこか」ということに頭を悩ます。

昨日はある企業さんの企業説明会・座談会に参加してきた。

その際にある学生から、「就活の軸はどうやって決めていましたか(または作っていました)」という質問がとんだ。

この手の質問はとてつもなく多いように感じる。しかし、最近は「就活の軸をはっきりと定めていなかった」というあった社会人や内定者に会うことが多い。そういった人たちの言い分を聞いていくと、大まかには以下のようにまとめられる。

「就活の軸なんて、実際に社会に出て働いていないんだから、どの企業、どの仕事が自分に向いているかなんて、わからないというところが正直なところ。だから最初は大まかな枠組みで考える(例:「沖縄に貢献したい」)。はじめの頃はそこに当てはまる会社を幅広く見る。それらの企業の企業説明会などで理念や事業の話を聞く。そのことで最初の大まかな枠組みが次第に細分化され、自分の本当の軸(本質的な部分)が見えてきて、言語化できるようになる」

これを聞いて、卒論のテーマの作り方とどこか共通するところがあると感じたので、少々まとめてみる。

卒論と就活の軸の作り方には共通点がある!

先ほどは、就活の軸の作り方を見てきたが、卒論のテーマの作り方を見ていく。いろんな方法があると思うが、自分が考える、卒論のテーマの作り方から書くまでの流れとしては以下のようになる

卒論
自分が興味のある大まかな時事問題や疑問点をあげる→その問題や疑問点の歴史的経緯や先行研究をできるだけ読みあさり、問題や疑問点に対する一般的な通説・歴史を一通り調べる→通説・歴史を知った上で、そこから感じるもっと個別具体的な疑問や問いを見つける→そこをどうやって解決していくか(オリジナリティがでるところ)

就活
大きな理想像(ぼんやりとしている像)→その理想像が達成できると言われている業界や企業の説明会に参加して、一通り「自分がなりたいと言ってたのはこういうものなんだ」っていうものを知る→一般的なものを知った上で、じゃあ自分が実際にどうなりたいのか具体的に出す→なるためにはどういった取り組みをすればいいのかについて考える。

この流れは先ほどの就活の軸の作り方と、とても似ていると思う。

そこでいくつか、例を上げてみる。

例「人事として働きたい」
「人事として働きたい」→人事の役割・働き方・実際に人事で働いている人や本、ネット記事から情報を集めて、一通り人事としての働き方を知る→それを知った中で、「働く人が仕事量に見合った収入をもらえることのできるような給与体系・報酬体系を作れる人事になりたい」という個別具体的になりたい像を設定していく→そうなるために、今の自分にどういうところが足りてないのか・どういった点を伸ばせばいいのかという取り組みを計画して、実行していく。

要は、はじめは大まかな枠だけを考えて、そこから先行研究や通説から全体像を掴んだ上で、個別具体的な問いや姿を見つけ出し、そこにどういったアプローチで進んで行くのか。ということになる

「先輩や社会人の人とたくさん話してみて」というのは、社会に出たこともない就活生がその業界の全体像を掴むための作業。そこを1人でできる人なんてまずいない。だって、社会に出たことがないから。だからこそ、はじめのうちは、大まかな枠だけ作っておいて、そこに当てはまる企業の話を聞き、そこから本当に大切にしたいものだけをのこしていけば、自ずと軸となる価値観が見えてくると思う。

もちろん、はじめから「就活の軸はこれだ」と決めて、望んでも間違いではない。しかし、それは「誰から突っ込まれても揺るがない確固たる軸、持っていれば」という前提がつくのではないかと思える。

「仕事」が一日八時間、それを今後約40年間続くものであると考えれば、人生の約3分の1は仕事に時間を費やすと言うことになる。そのときに安易に考えた軸であると、その後の仕事観、キャリアプランがふらついてしまうと考える。

そうならないため、今のうちに就活の軸というものに真剣に向き合っていく。かっこつけていってしまえば、今後の人生設計図の柱になる部分である。それを探し、考え、見つけることは悪いことではないかと思う。

こうやって偉そうにいっているが、自分自身も就活真っ最中である。そんななこうやって書くことによって、自分自身への振り返り、自戒になると同時に就活の軸の作り方に悩む就活生にとって、何か参考になれば嬉しい。

また、何か気づきがあれば、ここに書き留めたい。

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