シェア
あめ
2018年7月16日 21:09
あなたの背中から滴り落ちた滴は、私のお腹に小さな水たまりを作りました。 その小さな水たまりは、つまらない世界から逃げ出す扉となることでしょう。 押し付けがましい正義感は、夏の太陽にくべてやりました。 燃え盛る炎の熱で、私達は、蝋のようにお互い溶け合ったのです。 太陽が沈んでしまうと、溶けた私達は、しだいに固まり始め、ひとつになろうとしていました。 この時だけは、あなたの本性が
2018年7月9日 09:58
草木の先に実る雨の実は、陽の光を飲み込み、世界の足元を輝かせています。 僕はこれから、草原へ行き、たわわに実った雨の実を集めに行こうと思います。 空色のポットに、ぽとりぽとりと集めて行くのです。 いっぱいに溜まったところで、虹色のビニールシートを敷いて、ひとやすみ。 風が吹くと、草原は雨の実を揺らし、ちりんちりんと鈴の音を奏で、小鳥が合わせて歌い出します。 そんな美しい音楽を