熱量の高い組織づくりとは?
スポーツチームでも、会社の組織でも、熱量を高く保つにはどうすれば良いのでしょうか? 永遠の課題かもしれませんね。(そもそも仕事の場に熱量はいらないという方は別ですが・・・)
各々のやることを淡々とやるチームも良いと思うのですが、「やるからには熱量高く行動したい・して欲しい」というのが自分の考え方です。
もしこの考え方に賛同される方は是非この記事を参考にしてみてください!
■熱量には2タイプある
①自発的に生む熱量。
②周囲に巻き込まれて生まれる熱量。
熱量にはこの2タイプがあると思います。できれば全員が①番の熱量である「自発的に生む熱量」で行動して欲しいですよね。
ただ、それが難しい。
働きアリの法則にもある通り、やる気のない人が一定数は存在しますよね。
・働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
・本当に働いているのは全体の8割で、残りの2割のアリはサボっている。
・よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。
・よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
・よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。
・サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。 ※Wikipediaより引用
ここでどうしようか悩んだ指導者は2つに分かれるかと思います。
①強制指導・・・有無を言わさず厳しく指導する。
②自主指導・・・自主的に動くまで、促すように指導する。
どっちが良いのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
■強制と自主のメリット/デメリット
①強制指導のメリット・・・強制的に能力や熱量の限界値が上がること。
①強制指導のデメリット・・・強制が終わると元に戻りやすい。(燃え尽き症候群など)
【筋細胞のメモリー機能について】筋トレを普段行っている人はご存知かもしれませんが、筋肉にはメモリー機能がございます。日頃筋トレをしている人が、トレーニングを休止したとしても再開すれば比較的早い段階で元の筋肉に戻ります。これは、筋細胞が筋トレ全盛期の頃を覚えているからです。(正確には、休止しても筋細胞の核が減らないため。)少し話は反れましたが、もし強制指導が終わりその環境が無くなったとしてもその経験値は残ります。その経験を活かすかどうかはあなた次第かもしれません。
②自主指導のメリット・・・物事を自発的に(個々で)考える集団になる。
②自主指導のデメリット・・・完成に時間がかかる。
■使い分けが大事
上記でメリット/デメリットをご紹介しましたが、結局この部分を理解して使い分けることが大事だと思います。
自主指導の完成には時間がかかります。何も変わらないまま終わってしまうかもしれません。
そこである程度強制的に手を引いてあげるのも有効的だと思いますし、その中で自分で考える時間を作ってあげることも大事だと思います。
ただ一方的に怒鳴り強制的に動かすばっかりでもなく、何も言わず放任するでもなく、絶妙な使い分けが必要なのではないでしょうか?
■【番外編】単純接触効果
ちなみにですが、何度も繰り返して接触することにより評価や好感度が高まっていくという心理効果を「単純接触効果」と呼びます。
よく恋愛のテクニックなどで紹介されることが多いですが、チーム・組織づくりでも例外ではありません。
朝出社し、部長と新入社員が話す何気ない会話や、お昼ご飯での会話や仕事終わりの挨拶など、厳かにしてませんでしょうか?
実はこういう場面での何気ない会話は(部課長と一般社員や新卒社員などの)接触回数を高めることになります。接触回数が高まることにより、コミュニケーションが取りやすい環境に変わっていきます。新入社員が発言しやすくなったり、部課長の意思がチームに浸透しやすくなります。
もし今チームや組織がギクシャクしているならば、これらの何気ない会話を意識してみてはいかがでしょうか?
■まとめ
各々理想の組織像があると思いますが、もし熱量の高い組織を目指すのであれば一度上記項目を考え直してはいかがでしょうか?