見出し画像

HR pentestはなぜ退職者にフォーカスしているのか。

どうもAME&です。
私たちのHR pentestは退職者にフォーカスすることで離職につながる要因を分析可能なプロダクトです。
(詳しくはホームページをご覧ください!)

今日日、離職率改善や定着率向上の方法が多々ある中で、なぜHR pentestは退職者にフォーカスしているのかについてご説明します。

私の(本当の)退職理由は誰が聞いていた?

さて、突然ですが、私は前職(メーカー)を退職しています。もちろん、AME&にジョインするという目的があるポジティブな退職だったのですが、ネガティブな理由が全くなかったと言えば嘘になります。
例えば、
①上司はその場しのぎの人事しか行わず、キャリアパスがない
②自分以外の人間関係が悪く辟易していた
③会社の経営に対する姿勢に賛同できない
といったネガティブな理由はもちろんありました。
しかしながら、直接の上長や担当役員との面談では、AME&で仕事をしたいと①についてしかコメントをしていません。その場で怒られるのも嫌ですからね。
結局、私が本音で話をしたのは入社時から良くしてくれた人事部係長と、公私ともに交流のあった同僚だけでした。

結果として、私は退職してしまいましたが、上記①②③の理由がクリアされていれば、もう少し長く前職についていた気がします。じゃあなぜ、上司は私のそういった不満を察知できなかったのでしょうか?

従業員満足度調査と離職率

前職では年1回、従業員満足度(ES)調査が行われていました。構成としては5段階評価の設問が多数と補足説明のための自由記述欄というオーソドックスなものです。最終的には部署別に点数が出て、悪いところは各部署対策しましょうねという方法でしたが、部署では係長や中堅社員を主体に対策チームを組んで対策を立案、実行させていました。
このような形では、皆対策チームに入れられるのを嫌がって5段階評価をさし障りのない回答をする”ノウハウ”が蔓延していたのは言うまでもありません。(私も前述のような不満を書いたのは退職直前の調査だけです。)

こんなノウハウが蔓延っていれば、私の所属していた部署のように、従業員満足度は悪くないが、離職者は他部署に比べて圧倒的に多いといった状況が生まれてしまいます。
そして、「この調査って意味あるの?」と考え真面目に回答しない悪循環が生まれます。

これって私の前職だけの問題?

AME&にジョインして、新サービスを考えるにあたり様々な人事関係者の方をお話をさせて頂きました。
特に、減らない離職に困っているという方が中心でしたが、「在職者向けの調査はしているが、課題がわからない」や「在職中と辞める時でいっていることが違う」などという声を多数聞き、この問題を解決しなければならないという機運がAME&内で高まりました。
社内での議論を重ねるうちに上記の話をしてみると、退職経験のあるメンバーも同じような経験をしており、離職課題分析には離職課題分析のプロダクトが必要だと共通した認識を持つに至りました。

正解データは退職者の中にしかない

従業員満足度調査やエンゲージメントサーベイとHR pentestの一線を画す部分はここです。
私たちは、離職につながる課題は離職者の中にしかないと考えています。
在職者が不満に思っていることは多々あると思いますが、そのすべてにアプローチすることは骨の折れることですし、その不満が離職につながるかはなかなか判別がつきません。ましてや、たった今、減らない離職に困っている方にすべてにアプローチする時間はありません。
実に退職してしまった方々の退職理由を分析し、自分たちの会社で何が退職に歯止めがかからない現状を起こしているかを発見し、ピンポイントで対策を実行することが、減らない離職を止める最適解と考えています。

じゃあ、従業員満足度調査やエンゲージメントサーベイが意味がないのか、となるわけですが、決してそんなことはありません。
満足度やエンゲージメントの醸成は会社に対する寄与や充実した業務に効果がありますし、結果として離職率の改善や定着率の向上に効果が波及すると思います。ただ、これは企業の生産性を向上させ、従業員の人生の充実を図り、企業を筋肉質にするものだと考えています。

私が好きな例えですが、エンゲージメントは筋トレ、HR pentestは怪我の治療だと考えています。
出血ダバダバの時に、よし!筋トレしよう!という方はいませんよね?
という訳で、出血にお困りの方はぜひAME&までご相談ください!

今回、私のHR pentestに思うことを書いてみましたが予想以上に長文になってしまいました。
まだまだ、我々が製品開発時に考えたことはいっぱいあるので、備忘録がてら今後も残していけたらと思います。(データ収集ってどうするのがいいんだっけ?とか)

今後もお楽しみに!

(編集:鈴木)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?