驟雨(しゅうう)

目に留めてくれてありがとう。初めまして 驟雨(しゅうう)です。「驟雨」というのは初秋の…

驟雨(しゅうう)

目に留めてくれてありがとう。初めまして 驟雨(しゅうう)です。「驟雨」というのは初秋の時期に降る雨の季節の名称です。通り雨…にわか雨…。とにかく気ままな雨の名前。そんな雨の名前を借りた僕の綴るその時その時の気ままな言葉に、貴方がなにかを思ってくれたら嬉しいです。

最近の記事

「2mmによく似合う傘」

前照灯が滲む雨。 アスファルトの皺に水が溜まる。 漠然と苦い口の中。 気持ち悪くて靴を履いたら お気に入りの傘が一つ無くなってた。 そうだ、この前忘れたんだっけ。 紺色の、水に濡れると模様が浮かぶ。 少し重たくて、手に馴染んだ。 今日くらいの。 2mmの雨によく似合う傘。 気づかず踏んだ深い水溜まりに 裾を少し沈ませながら 気晴らしに進む散歩道。 特に何も考えないまま 歩いていたつもりでも やっぱり気になるこの違い。 あの傘はどんな音だったっけ。 お気に

    • 「ひんやりな音と虫の雨。」

      空気の濁りが8対2の、 いつもより澄んだ雨の匂い。 季節の変わり目、ひんやりな匂い。 不健康な目に突き刺さる、 朝の太陽でさえもひんやり。 肌触りのいい光。 気にせず絶えた蝉時雨も 気付いた途端頭で鳴かせる。 無いとわかると少し寂しいような。 あの煩わしさこそが恋しいような。 「失くした瞬間その大切さに気付くんだよ」 こんな100回は聞いてる言葉。 身に染みてわかってるつもりが 当てはまるものの寛大さを忘れていた。 あの死ぬほど嫌いな蝉ですら想うんだ。 でも失

      • 「強がりな泡と水っぽい記憶」

        昔から人の事を覚えるのが苦手だった。 それは俺の記憶力なのか 覚えられていない人との関わりの薄さなのか。 冬になってもクラスの中には 苗字しか知らない人が4~5人は居た。 それでも俺は高校生になって、 放課後マックやカラオケに行って。 そんな恵まれた平凡な青春を謳歌している時 「あ、あれ去年同じクラスだった○○じゃん。 なぁ。…あれ、あいつの事覚えてないの?」 …なんでだろう。覚えてない。 友達が言うには割と仲が良かったらしいのに。 「…んいやぁ~

        • 俄雨(にわか雨)を宅配便へ

          水曜 AM9:05 堤防を走っている車の音。 いつもとは違う濁点の感じない走行音。 喉を枯らしたノーマルタイヤに 30キロの雨音が滴っている。 どうやら今日は雨の世界らしい。 雨の日は決まって目覚めがいい。 気付いたら鼻歌を歌いながら朝食の準備を していた。 献立はお味噌汁、ご飯、卵焼き。 朝くらいはゆっくりと古きよき日本人を演じたい。 いただきますをして、卵焼きに手を、テレビに 電源をつける。そこには室内で傘を差すアナウンサーの姿。 「降水確率80% 気温23

        「2mmによく似合う傘」

          「詩を書きたいけど詩を知らない 男の詩」

          幸せになりたいと言うあの娘は お酒を飲んでタバコを吸って 今日も必死に幸せへ。 幸せになりたいと言うあの娘は 身体を預けてお金を拾い 心を1mmずつ減らしていく。 幸せになりたいと言うあの娘は 帰り道に小石を蹴って 空を見上げて また無くす。 幸せになりたいと言うあの娘は 知らない僕にも優しく笑って 濁った景色を透き通らせる。 幸せにするよと言ったあの人は 私を想い 優しく触れて 落ち着く匂いで 包んでくれた。 それでも駄目なの。 誰かに言われる。

          「詩を書きたいけど詩を知らない 男の詩」

          「夜勤疲れのお月様」(初投稿)

          「夜勤疲れのお月様」 (note初投稿) 深夜よく行くコンビニの店員さんに 顔を覚えられた気がする。 別に何も気にしないけど何となく恥ずかしい。 友達との待ち合わせ。 時間潰しにカフェに入ってカルピスを飲みながらぼーっとしている時、 ふと後ろの知らない人の会話に耳を澄ましている自分に気付く。 お話に夢中で氷が溶けて 水の上澄みが美味しいアイスコーヒーを 不味そうに映えさせている。 つまりアイスコーヒーより優先なお話。 「結局春日さん家の夫が悪いんでしょ?」 友達

          「夜勤疲れのお月様」(初投稿)

          note始めたよぉ!!!わーいわーい!!! これからいっぱい遊んでやるぅ!!!

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