見出し画像

「詩を書きたいけど詩を知らない 男の詩」



幸せになりたいと言うあの娘は


お酒を飲んでタバコを吸って
今日も必死に幸せへ。


幸せになりたいと言うあの娘は


身体を預けてお金を拾い
心を1mmずつ減らしていく。


幸せになりたいと言うあの娘は


帰り道に小石を蹴って
空を見上げて また無くす。


幸せになりたいと言うあの娘は


知らない僕にも優しく笑って
濁った景色を透き通らせる。




幸せにするよと言ったあの人は


私を想い 優しく触れて
落ち着く匂いで 包んでくれた。


それでも駄目なの。
誰かに言われる。


「悲哀に愛を感じるわ」


言葉にすれば離れていくの。
知っているのに。
またいつの間にか
視界が煙っていた。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?