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いつかの詩

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私が何を気にしているのか
何に怯えているのか
分からないのです。

いつも洗面所と階段の
電気だけを消せない のは
そのせいなんです。きっと。

でも何故そうなのか
それはなんなのか
私にも分からないのです。

地球のことを思えば
電気の点けっぱなしは
やめた方が良いに決まっている。

それは分かっているのです。
私は罪を犯しているのです。

だけれど、電気を消してしまえば
何が起きるか、
分からないのです。
分からないほど怖いのです。

きっと何かが起きれば
つまり私の責任で
私の罪になりましょう。

私がそれを消してしまったのだから。



本当は、分かっているのです。
何が起きるかは
この脳が囁くのだから。

でももう私は囚われたくない。
罪など犯したくない。

だからこうやって問うているのです。

私が何を気にしているのか
何に怯えているのか
分からないのです。

声を上げて助けを呼んでいるのです。
何かが起きてしまう前に。


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いつかの詩
強迫観念の詩