すばらしき世界
観たかった映画を観てきました。
「すばらしき世界」
映画を観たあと、「良い映画だった」とも「素晴らしい作品だ」とも言えなかった。でも本当に観て良かった。
これは「作品」ではなく、この世界を写した写真なのだと思った。感動するのではなく、考えなければと思った。でも涙はしばらく止まらなかった。
「西川美和監督や役所広司さん、仲野太賀さんはじめ俳優のみなさんがすごい」と心底思った。現実の世界に引き込まれた。
どんな視座から物を言えば良いか分からないのですが、より多くの方の目に触れてほしいなと思いました。
以下は私の詩です。
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この世界は
正解のようで不正解なのかもしれない
この世界はまあるい球体のようで
歪な多面体なのかもしれない
この世界の涙と笑顔を数えたら
どちらが多いのだろうか
この世界に起こる
自覚のある過ちと自覚のない過ちは
どちらが多いのだろうか
この世界の表と裏は
どちらが真実なのだろうか
この世界を
愛している人は
どのくらいいるのだろうか
そして今私は
どちらにいるのだろうか
複雑さを増す豊かな世界に
違和感ばかりが浮いている
その違和感の中にきっと
単純なる原石が埋もれていると思うから
複雑に絡まった糸を解きほぐし
それが何かを考え続けたい