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オレンジ

カーテンの隙間から
夕陽が差し込む様に

⁡薄く開けた目から
オレンジ色が
脳に差し込んだ

⁡あたたかい空の色と淡い寂しさが
まだ理解できなかった頃

⁡あの頃は空に
感情を投影することなんて
なかった気がする

⁡「毎日」の背景に空があって
バイバイ、またね が
当たり前の様だった

⁡今空を見上げると
フィルム映画の一コマの様に
あの頃が
脳に投影される

⁡この空もこの瞬間も
バイバイ、またね も
当たり前には思えなくなったけど

⁡それが正しく大人になったことなのか
分からないけれど

⁡淡い寂しさを掘り下げたら
何も見えなくなるから

⁡ただオレンジ色に心を染めて
明日があることを信じるのだ
明日は私がつくるのだ