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自身の記事の中から、詩をまとめています。
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#世界

詩 無題

歩いて行けばどこかに着くのでしょうか そもそも着く場所なんてないのでしょうか 時間が進む方…

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荒野にて

窓を開けて 風がまるでスカーフの様に 家の中を縫っていく このスカーフに撫でられる心地良さ…

わたなべ はな
10か月前
7

気づき

伸びをするときに 強く目を瞑ると 真っ暗な視界に チカチカと光が散らばる それが テレビの画…

わたなべ はな
11か月前
3

life

カーテンを閉めようと 窓に向かえば 太陽の裾が空に滲んで 腰を下ろした町を描く 手が止まる …

わたなべ はな
11か月前
6

昼下がり

扇風機 椅子の軋み 遠くの飛行機 世界が動いていること 世界に奥行きがあること それを微か…

幻覚世界

歩いていた あの山へ続く道を 突然 世界が揺れた気がして 息が止まる 一秒と一秒の隙間に落…

魔法

目を開けば マルが弾む あちこちで オレンジピンクキイロイロ 足元見れば 地面が波打つ ぐらぐらと 世界が踊るラリルレロ それは君が 歌うたうから ステップと 口元あがるユックリト そして私は踊り出す オレンジの世界 魔法の世界 踊れぬ私を押し出して 笑えぬ私を打ち消して まともに立ってちゃイラレナイ 心が弾む あちこちへ オレンジピンクキイロイロ ワタシを捨てて 外側へ 君と踊るラリルレロ 足が鳴らす ステップで 空へとあがるドコマデモ そして私は駅に着く

教育

つまりこの先に 未来なんてないってことさ 私の口が取れて立ち そう言っている 晴れやかに青…

君に触れ

たしかに経験したはずなのに 振り返るとまるで 白黒の無声映画の様で 無味無臭のそれは 平面的…

着地

気づいた時 スマートフォンから私がこちらを見ていた 色も陰影も落ちてしまって 表情すら滑り…

飛躍と真実

私の中にあるものを伝えたくても、それを外へ出すためには、この世界にある媒体を利用しなくて…

ラジオ

窓を開けなくたって 世界を広げてくれる ⁡ 黒いドットの奥に 無限が広がっている ⁡ 何もかも…

特別

昔、私は特別だと思っていた 失っていくものと引き換えに 神様が特別をくれると思っていた 神…

目眩い

⁡今朝は誰かの真似をして 「それはあなたじゃない」と 知らされた ⁡ 私にお似合いなこと ⁡ また窓を塗りつぶしそうになった ⁡ カーテンを閉めて 私の朝 を迎えることにした ⁡ ビーカーからこぼれ出した光に 目眩いが襲う ⁡ きっと私には適正なメモリがあって その分量を毎朝飲むことにした ⁡ だけど 支度をして外へも出るさ お天気も大好きさ ⁡ でも目眩いがするほどの光があれば 私のピントで世界を見るよ ⁡ どこ見てるの?とか そこじゃないよ、とか 気にしちゃうけれど ⁡