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憎まれ口
「いいですね、お前みたいな廃人は落ちたところで
たかが知れていて。」
またそんなことを言った。
関係を良くするより悪くする方が悩まなくていい。わかりやすく結果も見えるし
相手は笑って僕の方を見ていた。
怖くなった、これからどんなふうに怒ってやろうかと思われているようで身構えた。
「はじめから、みっともなかったら何でもできそうだね。」
「そうだね、そう思ってる。」
違うそんなことを言わせたかったんじゃない、
もっと怒れよ、僕をぐちゃぐちゃに否定して、嫌いだって、落胆して離れていってよ。
怖い、嫌だ、見ていられない。
けど元凶は僕だ。僕のせいだ
「ふふ、そうなんだ。馬鹿みたい」
どうにでもなれ。思いっきり憎め、蔑んだ目で可哀想な奴とか嫌な奴って顔をしてよ。ひとりになりたいんだ、だからいつもこうなんだ、僕は心の底からひとりになりたいと望んでいる。このままではそうなれないから焦っている。
人と一緒にいるのは苦手だ、頭を使うし疲れる。
ひとりは気楽だ。誰も僕に感情を向けない。
僕を怒らないし愛さないし落胆しない。
みんな、ぼくの存在さえ忘れて仕舞えばいいんだ。
※読んでくれてありがとうございます。
わたしの感情から作ったフィクションです。
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