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脇役の日記

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#ぼやき

脇役の日記vol.5

都会の荒野にもまれている。今日もそして明日もついでに昨日も

なんて言うけど都会は荒野にしてはものに溢れすぎている。ピカピカと光っている。ガヤガヤと音が鳴っている。人で溢れている。それでも都会は荒野だと言うのか。

かなり前吉祥寺を散歩していた時駅のアトレにスタバを見つけた。スタバあるんだと思ってその後外に出ると目の前のパルコにもスタバがあるのを発見した。どんなジャンルの荒野なんだよ。

スタバが

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脇役の日記vol.4

前髪が視界を遮るようになった。見たくないことばっかりだから俺は前髪を伸ばしている。そんなよく分からないことを言っていた。今でも世の中は見たくないことばっかりで前髪はそんな俺の事を気遣うかのようにただただ伸びている。

ただ見たくなくても見なきゃ行けないものも増えた。それが大人になるって言うことなのかもしれない。知らないけど。

学生時代はストレスで前髪をちぎっていたので前髪が終わっていた。まじで終

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脇役の日記vol.3

ため息をつく。

仕事の始まりに、思っていたより進んでいない時間に、彼女の元彼と撮った写真に、彼女が元彼と折半で買ったニンテンドースイッチ空き箱に、薄毛が進行していく父親に、彼女の元彼の好きだったバンドTempalayにYogee New Wavesに、仕事の疲れに、高円寺を歩いているカップルに、上手く鳴らなかったコードに、東京に出て変わってしまったあの娘の髪色に、生活に、自分の凡庸さに、自分に、

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脇役の日記vol.2()

こうして仕事を終えひとりぼっちの部屋でカップラーメンを啜っていると思う。なんて無機質な味なんだろうと思う。もちろん味は濃い。ガツンと濃いのだが。何かが物足りない。何かが空っぽなんだなあと感じる。もちろんその何かはカップラーメンに求めるものでは無い。分かっている。

しかしまだ実家で暮らしていたころ。実家で食べたカップラーメンには感じなかった虚しさを感じるようになった。このような正体不明な虚しさとい

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脇役の日記vol.2

暑すぎて夏バテと五月病が一緒に来ている。

身体がめちゃくちゃだるいし、全てが嫌になってしまって些細なことに腹を立てたりなどしている。

最近腕に輪ゴムを巻いている。ストレスを感じた時や気持ちを切り替えたい時に引っ張って離す。

輪ゴムは伸びてまた収縮して、俺の皮膚にあたってパチンと言う音とほんの少しの痛みが走る。その感覚を自分の中のスイッチにしている。まあそんなことで特に何が変わる訳でもないんで

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