脇役の日記vol.4

前髪が視界を遮るようになった。見たくないことばっかりだから俺は前髪を伸ばしている。そんなよく分からないことを言っていた。今でも世の中は見たくないことばっかりで前髪はそんな俺の事を気遣うかのようにただただ伸びている。

ただ見たくなくても見なきゃ行けないものも増えた。それが大人になるって言うことなのかもしれない。知らないけど。

学生時代はストレスで前髪をちぎっていたので前髪が終わっていた。まじで終わっていた。終わっていたって言うか始まってなかったのか、だって無かったし。

なんでストレスで前髪なんかちぎってたんだろうな。もっと色々なストレス発散方法あるじゃんなんてずっと思ってたししようと思ってたんだけど結果的に前髪をちぎっていた。なんなんだマジで。

ただ学生おわってからはめちゃくちゃ前髪を伸ばした。視界を遮るくらいまで伸ばした。その方がモテるかと思ったから。

結果どうなったかと言うとコンドームをつけなさそうだねと言われた。前髪ひとつで。その前まではめちゃくちゃ健全な恋愛をするキャラだったのに。前髪ひとつでこんなに印象って変わるんだと言うくらい前髪って大切なんだね。

ってかだいたい前髪伸ばせばモテるって思ってるのがおかしいのかもしれない。中学生で卒業するべきだったのかもしれない。でも仕方ない俺は中学生の時も坊主で伸ばしてもくせっ毛でくるくるだったから。だから今伸ばすんだ。あの頃の俺の分まで前髪を。あの頃の無念を晴らすんだ。引きちぎった前髪のためにも。あいつらの分まで俺は幸せになろう。

そんなことを考えてる間にあっという間に一日が終わった。なんという恐ろしさ。光陰矢の如しとは言うがこんなに早く終わるもんかね。本当に怖い。

怖いといえば今日はヤクザに追いかけられる夢を見た。やめて欲しい追いかけるのは。怖いから。

ここで俺の話は終わりだ。恒例の好きな曲の歌詞でも載せるとするかな。

少年世界は死ぬほど無様だ

ザワールドイズマイン

(ザ・ワールド・イズ・マイン STANCE PUNKS)


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