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中学受験で使われた、使われそうな本 2

新書や人文系の本。特に「ちくまプリマー新書」は「さいしょの新書」と言われているので、小学生の学びとして親和性が高く、よく出題されるようです。

ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

他の霊長類と人間の違いを、食事や家、人間の成り立ちから比較して、現代に必要なことを説いています。人間の進化として二足歩行〜骨盤が狭くなり(産道も細くなり)結果脳のサイズが小さく生まれることが、何をもたらして、今は社会として何が崩れているのか、その辺りが特に面白いです。

友だち幻想

上記の本にも少し関係するところですが、「他者」との関係について書かれた本です。昔の村社会が形は崩れても、精神的に残っていることが現代の生きずらさにつながる。並存、共存という観点で、距離感が近すぎない関係が大事。そしてフィーリング共有関係ではなく、ルールを前提とした関係に。発行当時なかったLINEなどのSNSが普及したことで、より同調圧力や人間関係の難しさが強い分、最近取り上げられているようです。

なぜと問うのはなぜだろう

いろんな学問があるけど、科学も、物理学も、数学も、もともとをたどると哲学なのかな。「ある・ない」とは何か、という問いから広い意味での哲学的思考が展開されていきます。ロジックが明瞭で、文章全体の構造がしっかりした内容なので、出題者側も問題が作りやすそうな感じがします。

なぜ科学を学ぶのか

今年発売された本なので、来年あたり使われそうだなと思った本です。文章は難しくないですし、内容も面白いです。特に地球温暖化や原発などのテーマ、科学の弊害と効能などの部分は、理科・社会など他の教科を合わせた総合問題として出そうな気がします。

とはいえ小学生が読むのは少し大変な気もするから、近くにいる大人が興味を持って読んでサマリーを伝えたり、一緒に読んだりした方が良さそう。こういうまとめも参考になりますね。


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