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出産予定日まであと少し【38週~39週】

アプリに「出産予定日まであと7日」と記されて、今さらながらジタバタしている。

里帰りして早4週間、何をしていたかを振り返ろう。朝食を食べ、近所を散歩。その後、YouTubeを見ながらセルフヨガ。毎週火曜日はマタニティクリニックのヨガ教室で呼吸法を習う。昼寝。夕方から新生児の授乳と寝かしつけの本を読み返し、1日のスケジュールをイメトレ。SNSをチェックし、noteを少し書く。時間のある今のうちに赤ちゃんに関するドキュメンタリー番組を視聴する。

その他、気づいたらしていたことは、入院用のリュックとスーツケースの確認。「あれ、これいるんじゃない?」と思い立つことが多くて、どんどん重量が増している。

いざ病院に向かう時、実家で車を運転する人が誰もいない場合があるので、2社の「陣痛タクシー」を登録した。「元気に退院できますように」と念じながら、新生児の白いドレスと自分のワンピースにアイロンをかける。陣痛に苦しんでもリラックスできるように、フェイスタオルに数滴垂らす予定のアロマオイルを購入。

あとはその日を待つだけなのだけれど、まるでノストラダムスの大予言の日を待っているようなソワソワした気分だ。

外出用に購入したファミリーバッグだが、入院時に活用

↓今読んでいる本は、『【改訂版】カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』。Amazonの口コミにもあるように、やや読みづらい構成になっているので参考程度に読んでいる。

↓今視聴しているのは、Netflix『赤ちゃんを科学する』。最初の出産シーンで泣いた。

今週のヨガ教室でのこと。参加者が少なく時間が余ったため、事前に分娩台を体験することができた。想像よりも大きな台で、背もたれはジンベイザメみたいに平たい形をしている。初見で「小柄なわたしにもフィットするだろうか?」と不安になった。


同じものではないが、このような形。「分娩台 DG-JN900

実際に乗ってみたシートの感触は、悪くなかった。背中の部分が柔らかいゴム製になっており、ひんやりしていない。膝の位置は調整してもらえるので、包まれるような安心感があった。

助産師さんに「いきむ時は横にあるハンドルを握って、おへそを見下ろすように」と教えてもらう。挑戦してみると、「そうそう」と言われてホッ。

普段から、腰を反らさないように意識して生活していた。社交ダンスをしていることもあり、ヒールを履く時にお尻を後ろに引く動きは腰への負担が大きいと知っていて、たとえフラットシューズでも、身体が中に吊られている感覚を大切にしている。

そのおかげなのか、お腹の子はうまく子宮に収まっているようで、お腹回りは比較的小さく、腰痛も妊娠線も、今のところない。一緒にヨガを受けた方に「臨月なのに、あまりお腹が目立ちませんねー」と不思議がられた。トラブルもなく成長したお腹の子に感謝。

ちなみに、わたしなりの正しい骨盤の位置は、おへその向きを正面に向けるイメージだ。ただ、やりすぎると単なる猫背になる。身体をニュートラルに保つために、自分の正しい骨盤の位置を見つける必要があって、19歳からダンスを始めてずっと探り続けてきた。まだまだ研究中だけど、「この位置がベスト」と感じるバランスは理解している。ダンスで練習してきたことは、妊娠時と出産でも使えるのではないかと思うのだ。

というのも以前、出産を経験したダンス講師の方から「赤ちゃんを出すのは、踊る時のボディを引き上げる感覚と似ている」という話を聞いて、ずっと頭の片隅に残っていた。その感覚でいきんでみようと思う。果たして、その余裕があるかどうか……。

出産すれば、怒涛の日々が待っている。13歳差の妹や、すくすく育つ姪たちを見てきたので、赤ちゃんに対する免疫はある。だが、やはり責任の重さが違う。身体的なこと、精神的なこと、たくさん悩むと思う。

来週には、出産の立ち合いを希望する夫が実家に来てくれる予定だ。彼もわたしも初めての経験に戸惑うだろう。どうか無事に生まれますように――。

(記:池田アユリ)


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