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稀人ハンター・川内イオさんの本を読んで

最近、地元愛知県の名産品をネット注文することにハマっています。

きっかけはライターの川内イオさんの著書、『1キロ100万円の塩をつくる』を読み、感化されたからでした。

この本では、常識を超えて「おいしい」を生み出す、10人の食のスペシャリストの記事がまとめられています。

登場する方々の取り組みはどれも前例がなく、そこにロマンを感じるんです!唯一無二の「おいしいもの」を作った人たちに魅了される一冊です。

挑戦する勇気

2020年はあまり自由に移動できない年でした。

もっと行きたい場所にでかけ、会いたい人に会い、文章で表現したかったです。

今でもできる限りの対策を講じてライターの仕事に打ち込んでいますが、コロナの影響はあまりにも大きいように感じます。

周りの人からは「こんな時期に外出するなんて、近くにいる人を危険にさらす行為だ。」と、冷ややかな目で見られることもありました。日ごとに増す感染者数を見ると、しょうがないことかもしれません。そういった環境だったからか、何事においても心から楽しむことができなかったんです。

「結局、静かに待つことしか、選択肢はないのだろうか…?」

そんな風に感じていたとき、気持ちを晴らしてくれたのが『1キロ100万円の塩をつくる』でした。

登場する10人の食のスペシャリストは、ご自身の強烈な「想い」を胸に突き進んでおり、挑戦する勇気をもらえたんです。

10人がつくっているものを、挙げてみよう。塩、パン、チーズ、おはぎ、ジェラート、ピーナッツバター、お茶、コーラ、ワイン、ラム酒。我ながら、バラエティ豊かだと思う。
それぞれの取り組みや目指しているものは違うけど、共通していることもあり。彼ら、彼女らの「おいしいものづくり」は、たったひとりから始まったということだ。この本に登場する10人の言葉や行動を見たり、聞いたりしてから、僕はこう思うようになった。
「ひとりの強い思いは、不可能を可能にする」
(『1キロ100万円の塩をつくる』より)

稀人ハンター・川内イオさんの情熱

著者の川内イオさんは、数多くのヒット記事を手がける、売れっ子ライターさんです。

川内さんは「稀人ハンター」という肩書で、ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追いかけて取材されています。「ライター」という肩書にされていないところにも、わたしは憧れています。

川内さんを知ったのは、東洋経済オンラインの記事『20代会社員が1人開発した「伊良コーラ」の正体』でした。

この記事を読んで、心の底からワクワクしたのを覚えています。研究と創作を繰り返している取材相手のパワーが、グッと伝わってきたからです。

もちろん取材相手の「人となり」もあると思いますが、文章のいたるところから情熱を感じたのは、川内さんが熱量を込めて取材されているからでしょう。「稀人ハンター」。まさに、ハンターです。

常識にとらわれない働き方

この本を読み終えた後、心に決めたことがあります。 

それは「失敗を恐れないこと」です。

自分には、10人のスペシャリストと川内さんのような強烈な「想い」がまだまだ足りなかったように思います。「迷うくらいの生半可な気持ちじゃ、新しいものは生み出せないよな…」と反省しました。今年は「女性版・稀人ハンター」を目指してがんばります!

最後に、この本には一つひとつの物語に、各ホームページへ飛ぶQRコードが掲載されています。人気なのでネット注文は難しい状況ではありますが、それぞれのサイトを眺めているうちに、地元愛知県の名産品にも興味を持つようになりました。

今年はコロナの影響で正月の帰省を断念したので、家族に会えず、母の手料理も味わえずで落ち込んでいました。けれど、地元のおいしいものを取り寄せることで、少しだけ元気になれました。

川内さんは昨年12月末に「稀人マルシェ」を開催され、取材したスペシャリストとのコラボ商品を販売されたそうです!2021年も開かれることを心待ちにしています。

2020年の「稀人マルシェ」


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