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『菊の剣』完結しました。

年が明けて早一ヶ月。放っておくとあっという間に時間が過ぎていくのを実感する今日このごろですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

新しい長編に手を付けてからというもの、そちらに夢中でなかなか他のことに手が回らず、大事なことに触れていなかったので、慌ててテキストを打ちはじめた次第です。

1月発行の「わいわい歴史通信」にて、ショートショート連作『菊の剣』が掲載されました。今号で最終回、題材には個人的に最も好きな刀匠「粟田口藤四郎吉光」を取っています。

昨年4月号から全4回。そもそもショートショートを書いた経験があまりのないこともあって、十分に伝わる話になっていたがどうか分かりませんが、少しでも楽しんでいただけたり、何かを感じ取っていただければ嬉しいなと思います。

さて。
本作『菊の剣』は後鳥羽上皇の「御番鍛冶伝説」をモチーフに、
●道具モノ(刀剣)
●職人モノ(刀匠)
●後鳥羽上皇
をまとめて詰め込んでしまおうという企画でした。最近の刀剣流行りもありますが、フィクション作品については刀剣そのものや使い手のエピソードをモチーフにしたものが多く、刀匠自体を描いたものは少ない印象があったので、そちらを攻めてみた次第です。

感覚的には「ドラゴンクエスト アイテム物語」をイメージして構想したしだいです。
(分かる人にしか分からないにもほどがある)
(ただし分かる人にはうなずいていただけるはず)

各回で題材とした刀匠(とあればモチーフにした刀剣)は以下の通りです
第一回「備前国則宗」(菊御作)
第二回「粟田口則国」(太刀・菊御作/徳川美術館蔵)
第三回「後鳥羽上皇」
第四回「粟田口藤四郎吉光」(剣・白山藤四郎、薙刀直シ刀・骨喰藤四郎)

また、連作を通したテーマとして、すめらぎとは、三種の神器の剣とは、といったあたりにも触れてみました。
いろいろ欲張り仕様だったので、テキスト量は常にオーバー気味。編集さまには大変ご迷惑をお掛けしたことを、この場を借りてお詫び申し上げます。

なお、第一回についてはサンプル公開しておりますので、ご参考まで。

何より。
新人作家に打席を用意していただいた「わいわい歴史通信」さんと、運営母体の「歴史を楽しむ会」さんに、最大限の敬意と感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。

※末尾に自著の紹介も少しだけ。梅の季節、菅原道真の物語もぜひ。

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