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渡部昇一流『四書五経』の解釈

32、楽しむ人が一番強い
🐢 之れを知る者は之れを好む者に如かず
  之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず 🐢
  (『論語』雍也第六)

これは大学院の卒業課程で私が必ず学生に言っていた言葉である。
頭のいい人はよく知るけれど、好きでなければそのうち忘れてしまう。
長い目で見れば好む人の方が強いのである。ところが、
さらに長い時間で考えると、楽しむ人が一番なのである、
と孔子は言っている。

これは経営などにも当てはまるだろう。
経営を知る人は経営が好きな人に敵わないし、
経営が好きな人は経営を楽しんでいる人には敵わないと言えると思う。

楽しんでものができるようになれば本物である。孔子も、
自分の道徳を実践することを楽しむ境地に至ったわけである。

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