あまたるん
頭が痛くて病院に行った 医者「どこが悪いの?」 私「頭が悪いんです」 医者「そりゃ生まれつきだ。じゃあ、注射」 私「・・・え?」
ある浜辺にタコの子供が網に絡まって打ち上げられてしまいました。何とか網から抜け出そうとするのですが、動けば動くほど余計に絡まって抜け出せません。 それを見ていたカニの子供が、タコの網を得意のハサミで切ってあげました。 タコは助かったことに大喜びしました。タコはカニにお礼を言って、握手をしようと手を差し出しました。ところが、カニは握手することなく、じっとタコの手たちを見つめたままです。タコはそれに気がついて思いました。 ぼくの手は6本もある。どの手を握手すればよいか、
夜の国がありました。朝も昼も夜もお月さまと星たちが国を照らし、太陽が決して来ない国でした。国に住む者たちは、お月さまや星たちの光を頼りに暮らしています。 その国の片隅で、ひっそりと暮らすろうそくの母子がありました。空にお月さまが出る日なら二人は幸せなのですが、空の具合が悪いと母子は辺りを照らすために自分たちの蠟を削らなければなりません。子供の蠟はまだ長くて丈夫なのですが、母の方はもう短く細いのです。 ある日、夜の国の王さまは、「もっと光を」と言い、お月さまと星たちを
ある冬の晩のこと。 家の中に大きいボールと小さいボールがありました。 小さいボールはしくしく泣いていました。家の子供たちがもう大きくなって大きいボールでしか遊んでくれないと言うのです。 「それは今だけだ。あの子たちがもう少し大きくなったら。また君と遊んでくれるさ」 大きいボールはそう言って小さいボールを励ますのですが、小さいボールはしくしく泣き続けています。 「君みたいな大きいボールになりたい。そうすれば、もっとあの子たちを喜ばせることが出来るのに」 「あの子た
小鳥が木の上の巣の中で卵をあたためておりました。 すると、また今日もカラスが小鳥の巣の周りを飛びながら小鳥に話しかけました。 「小鳥さん、まだ卵は孵りませんか?」 「まだ卵は孵りません」 「きっと、お母さんに似て美しい小鳥になるんでしょうね」 「そうでしょうか」 「そうですとも、きっと麗しいさえずりを聴かせてくれるのでしょうね」 「そのさえずりを聞いたら私は美しい音楽だと思うのでしょうか」 「きっと思うのでしょう。地面をちょんちょんと歩く姿をみているだけで、私たちは暖かい
ある日、ロボのポムちゃんは、“シミ”のついたシャツくんに会いました。 「どうしてそんなに汚れているの?」 ポムちゃんが聞きました。 「これは“シミ”なんだよ。“悲シミ”、“苦シミ”。ついてしまったら“シミ”はもう落ちないんだ」 汚れたシャツくんは泣きながら言いました。ポムちゃんはその話を聞いてうらやましいと言いました。汚れたシャツくんはびっくりしてしまいました。だって、悲“シミ”や“苦シミ”をうらやましいと言われたからです。 「どうしてうらやましいの?」 ポム