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ショートフィルム【求人広告ひまわり】制作に寄せて。

静岡市街の小劇場BAR『あそviva!劇場』の自主事業
半日でショートフィルムを制作する企画『シネマdeVIVA!express
本年6回目の制作回を終えました☆

おおむね予定スケジュールに沿って進行できました。

参加してみたい方は
午前9時に あそviva!劇場集合!

ということになっているのですが、
これがなかなか。

新規で
「やります!」
と参加してくる方はいないのが現状ですけども、
いつか誰かの琴線に触れることがあるはず。

…ある…はず……ず…ずる…ずるずる…

そう信じて、
入口の扉だけはいつだってOPENにしておきたい!

はい、
これもすっかり恒例の風景となってきまして ↑
いかにも朝というテンションでお届け中の
【今日どうしよう?朝会議】

プランゼロから作品をつくるということで‥

で、
方向性?
はじめの一歩?的なアクション

どうやって決めようかね? 
というのが一つのイベントになっているのですが、この日は『今日は何の日?』をヒントに作品タイトルを決めることに。

7月14日。

さて、この日は一体何の記念日だろう。
いくつかバーーっと出てきたなかで、ピックアップしたのが…

1977年7月14日、日本初の静止気象衛星・ひまわり1号が打ち上げられたことから制定されたという「(気象衛星)ひまわりの日
1872年7月14日、東京日日新聞に日本初の求人広告が掲載されたことに由来する「求人広告の日

以上の二つからタイトルを拝借して
そのまま作品タイトルも『求人広告ひまわり』となったのでした。
今回は決まるのが早かった!

タイトルは決まったけど、内容はまだまっさら。

配信のときのメモ。
もしタイトルを「暇!わ~!り?」にしていたら、作品はどうなってたかなあ…

このときのメモを振り返る。

みてる、みつめつづけている。

だとか、

みつめ続けるには暑すぎる。
ゴッホ モネ 日廻り 暇割 …

うっすらと
これらのワードの中だけにも物語性があって、
なんだかんだ毎回、
ここでつづる朝のメモは面白い。

それらが作品に反映されたかどうかは
この際どうでもいいとすら思う。
むしろ
どうでもいいことに思考が翻弄されてこその
あそびクリエーションなのであります。

そういう流れで
ふかく考えもせずに書き上げたログラインは
ずっと見つめつづけていたことを出きなくなり、代わりの人を探すべく奔走するものがたり

たぶん
気象衛星ひまわりが、役目を終えるたびに一号から二号、二号から三号へと移りかわっていった歴史にちなんで想起したフレーズなのだろう。

え、四号つくれる人もういないの?
じゃ次どうするよ? みたいなことだ。
なんとなく、
深刻だけどもおもしろそうな画が思い浮かぶ。

次に
太陽のことを考えてみる。

太陽があったかいのは当たり前だけど
果たしてこの、尽きることを知らないかのようなエネルギーのみなもとのことを人類はどれだけ理解できているのだろう。

当然 私も良く知らない。

調べてみて
気になったのは太陽放射のこと。

そもそも宇宙なんて
果てしないものを考えるときに
同時に想起するものといえば、私の場合はそのひとつは物理学だ。

はるか昔、
私のG高専での学生時代の物理学の講義を担当された非常勤講師の方が
「この世界に物理学で説明できないことはない」
と、断言して、その潔さに訳も分からず感動した思い出がある。

E=mc2

先生の言葉がふと蘇った。

しかし実際は
光よりも早いものが見つかったら法則が崩れる?んだっけ?

物理学の未解決問題…めちゃくちゃいっぱいある!
結局いまはまだ説明できないことばかりじゃないか
ということも含めて

本当にそういう(超光速的な)ことが見つかったときに
人類の常識が覆されたときに
連鎖的に生じる矛盾に

不屈の精神で一からまた立ち上がる…!
そんなあなたは全人類の希望の光だ!!

あの日の先生の言葉に嘘は感じなかった。
純真なる妄信。愛。
つまりあれは「希望の光」の話だったんだ。

これ何の話?

はい。戻ります。
太陽放射のこと。

いろいろなものが含まれているといわれています。
ガンマ線やエックス線など、人体に有害な放射線もごくわずかに。
そうした中に、まだ誰も知らないようなものが混ざり込み、
想定外の危機が地球上ですでに発生しているとしたら…

そこで生まれたのが「フラサン」なのである。

太陽光とともに、密かに地球に侵入し、夏に咲くひまわりの、その種を一年に一粒のペースで消し去り続けるという『フラサン』。エイリアンなのか、特異放射性物質なのか… 

今回の映像作品は、
その『フラサン』を秘密裏に消し去る仕事を請け負う謎の特務隊『フラサン・イレーサー』の跡継ぎ問題の物語となりました。

ベテラン・フラサンイレーサーであるコードネーム『A (エース)』と
新人の『2 (に)』。そして"希望の光"の物語が動き出す??

今作も
これまでの流れと同様に
コンテや台本は一切なし、仮で定めた設定とメモだけを頼りに
各カットほぼ一発撮りで量産していき約3時間で撮影終了。

作品世界を守り通しながら?
台本なきセリフを生み出す二人と、それを見守る指令の影…

ところで、この衣装。

当たり前ながら、
この作品のために特別に作ったわけではありません。

この撮影をした日。
2024年7月14日という日。
今日は何の日?に付け加えるとしたら、
「劇団渡辺版 不思議の国のアリス @人宿町やどりぎ座」の大千秋楽の日、なのであります。

シアターファンにアツく愛された『人宿町やどりぎ座』は
2024年7月15日の最終公演をもって閉館となりました。
この"アリス"は、名物演目の一つ。各界のいろんな演者が入り乱れての不思議な演劇。
私たち「あまる&ひっきぃ」は
トランプ兵のシーンで期間中数日だけ参加をさせて頂きました。
支配人の蔭山ひさ枝さん。
出演日が変わると…
共演者も変わる!なんじゃこりゃ~
さながら演劇まつり!
この公演の千秋楽の日が、2024年7月14日、なのです。

出演はすでに終わった私たちだけど、
この日に制作する映像作品ならば…と。

トランプ兵の衣装を着て、
なんらかの作品を撮ることだって、あるかも!
ということは なんとなく思い描いていました。

プランゼロからスタートしてないじゃん!
という突っ込みはさておき。

この衣装を着ようかな?
ということは、朝から20%くらいは決定していました。

そして、
人宿町やどりぎ座が稼働していた時間を
作品の中に少しでも映りこませたいなあという思いから
半ば無理やりシーンの中に劇場の外観や階段を組み込ませて頂いたりしてます。

台本やコンテがないため
映像のリズム的に間延び感があること、
ノープラン過ぎて音声に難ありなところも散見される始末。

作品のクオリティとして
今作はどうだったかというと(毎度のことながら)微妙かもしれません。
でも、どうやら私はこういう作品こそ創っていきたいのだと思った。

クオリティが大事と思うときがあったり、
いやいやこのリアルを残してこその企画、
とかなんとか、
そのときの状況で、そのときを肯定する!
もうそれでいいのです。
本件では、
あそびこそが何よりも大事な要素なのですから。

『2』が秘めていた 未来の可能性…

その時の今が詰まった、
その瞬間、その瞬間
なんとかしようと
心身と思考を躍動させようとあそびもがく。
ちがうか、
もがきあそぶ。

んんー、その両方。

今を生きる瞬間を収めていくことが、
楽しいんだと思う。
この感覚を
いろんな人と分かち合えたらなあと思う。
同じ時代を生きている私たち。
その中で。

今は今だけ。

この三日後、
小劇場BAR・あそviva!劇場で
恒例の作品上映会を開催。
そのときの生配信がこちら↑

今作では
常磐公園(静岡市)の真正面にある
coffee shop cafe bar 『Tandem Jive
店舗及び店主にも…
押しかけ相談の末、少しご出演もいただいてます。
アニキ、今回もお騒がせしました m(__)m ごちそうさまでした。

エスプレッソを楽しむならこのお店!なーんて私が言うまでもないですが…

https://www.instagram.com/tandemjive/

https://twitter.com/tandemjive

さて、
「求人広告ひまわり」作品単体ではこちら。

20分くらいには編集できるはずの作品ですが、
実際は33分強。
余計だろうな、
というところまであえて残してみた今作。

色んな意味で(もちろんいい意味で)
記憶に残る思い出の作品のひとつとなりそうです。

どうも、まいどお粗末様でした。


追伸

シネマdeVIVA!express ver.4.0
次回開催日はおそらく8月12日(月祝)となりそうです。
静岡の街中は夜店市で賑わう日。
上映会もその日の夜に店内でできるといいです。
おそらくはそんな本来のexpressプランで。

それではまた。

ありがとう!
永遠の人宿町やどりぎ座

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