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雑誌編集記者が、紆余曲折を経て、プロのナレーター・司会になった話

令和元年9月、念願叶って静岡県富士市のナレーター・司会事務所に所属することができました、フリーランスのナレーター甘利亜矢子(あまりあやこ)です。私について、自己紹介をさせて頂きます!

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名前:甘利亜矢子
趣味:読書、絵を描くこと、テニス
好きな食べ物:ケーキ、きんぴらごぼう
今まで読んだ本の中で衝撃を受けたもの:夏目漱石『こころ』、三島由紀夫『詩を書く少年』
今まで見たアニメの中で一番泣いたもの:『魔法少女まどか☆マギカ』
今までやったゲームの中でやり込み度が深いもの:『ときメモGS3』、『アンジェリーク』、『白猫プロジェクト』、『ディズニーツムツム』
大好きな声優:杉田智和さん

厳しくしつけられた幼少期、努力し続けることの大切さを学ぶ


海に面した三重県志摩市で真珠の養殖を営む家庭で生まれ育った父と、熊本県八代市の大自然の山の中で育った母が、お互い愛知県のトヨタ系列の会社に同期入社したことで出会い、結婚し、私が生まれました。

両親は、一人娘の私にたくさんの愛情を注いでくれて、いろいろな体験や、習い事をさせて育ててくれました。ピアノ、めばえ教室、体操、ソフトボール、公文式、習字、英会話、水泳と、毎日何かしらの習い事に通っている忙しい子供時代。
我が子の将来のことを思い両親はとても厳しくしつけてくれて、「中途半端にはしないこと、常に上を目指して努力し続けること」を幼少期の頃から教えられていた気がします。偉人の伝記の本をたくさん与えられていたことも、刺激になったと思います。

そのような中で、小学生の時には通信簿もオール5を取るまでに成長し、ピアノもショパンがひけるようになり、中学生の時にはソフトテニス部でキャプテンを務め、定期テストでも学年一位を取るところまで、よく努力をする子に育ちました。

休みの日は、勉強やピアノの練習もしますが、まったりと本を読んだり、少女漫画を読んだり、アニメを見たり、ゲームをしたりすることも多く、一番よくやったゲームは、当時『なかよし』のゲーム紹介ページで見て興味を持った、スーパーファミコンの『プリンセスメーカー』『ときメモ』『アンジェリーク』でした。アンジェリークではオスカー様推しでしたね!(←恋愛シミュレーションゲームにハマり始める)

高校時代には夏目漱石の『こころ』を読んだことがきっかけで、純文学の世界にのめりこんでいきました。

純文学を読み進めていくなかで、特に三島由紀夫の文章の美しさに魅了され、学生時代、東京に住んでいた時期には、三島由紀夫ゆかりの地を自転車でまわり、想いを馳せました。

社会人となり、富士山が毎日のぞめて緑茶がおいしい静岡の地へ!そこで私は企業の広報部門を担当することとなり、素人ながら、主に雑誌編集、ポスター作成、企業グループ内で放送する映像に声をあてるナレーション、館内アナウンスを担当し、基本的には雑誌編集の締切に追われる日々になりました。
業務の中で、一眼レフカメラや、Macを使ってIllustrator、Photoshop、InDesignなどのソフトが使えるようになりました。

雑誌編集に追われる日々の中、声優の杉田智和さんの声が癒しに…声は人に感動を与える!

その頃、雑誌の原稿の締切前は、徹夜だったり、夜中に寮に帰るのが当たり前。あまりに疲れていたので、息抜きにPSPを買って子供の頃のように恋愛シミュレーションゲームをやろうと、とりあえず、ときメモGS3』を買いました。
これが本当に素晴らしいゲームで、見た目が一番好みだった桜井琉夏くん(CV:杉田智和)を攻略したところ、声が本当に優しくて癒される毎日でした。

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ナレーションやアナウンスの業務の中で、「もっと包み込むような優しい声にならないかな?」と先輩方より言われていたため、この桜井琉夏くんの包み込むような優しい声に、「優しい声って、こういうことか!!」と悟り、その後の私のナレーション・アナウンスの読み方は劇的に変化しました。

ある日のこと......。
原稿の締切に追われてゲームができない日々が2週間くらい続き、体も心もボロボロ。そしてやっと締切が終わり、久しぶりにPSPを起動したところ、『ときメモGS3』の起動ボイスで桜井琉夏くんが「お帰り!待ってた」と優しく包み込むような声で言ってくれたのです!!(←久しぶりに起動した時にのみ聞ける、レアなセリフバージョンだったのです!)
初めて聞いた琉夏くんのセリフに、「琉夏くん!!ずっと待っていてくれたの!?ありがとう…!」と、感動で心が震え、目頭が熱くなり、私はむせび泣きました。(←どんなメンタル!)
この時、『声の仕事は、人に感動を与えることができる!!』ということを、身をもって体験しました。私は、声優の杉田智和さんの素晴らしいお仕事のお陰で、心から癒され、救われたのです。

東京のプロのナレーター・篠原さなえさんとの出会い

そんな衝撃的な体験をした後は、月に1、2度ほどのナレーション・アナウンスの声の業務が今まで以上に楽しくなり、「もっとうまくなりたい!杉田智和さんのように、声で人に感動を与えられるようになりたい!!」との想いが高まりました。

滑舌練習などをインターネットで調べていたところ、東京で活躍されているプロのナレーターである篠原さなえさんのブログを見つけました。
篠原さなえさんのブログを読み込み、著書を全部購入し、ナレーションの勉強をしていましたが、本だけでは上達に限界を感じ、一年後、東京で開催されている篠原さなえさんの発声・滑舌レッスンに参加して、実際にご指導頂いたところ、私のダメなところを的確にご指導くださり、数々の目からウロコのご指導に驚愕!Skypeレッスンをすぐに申し込み、半年待ちをして、Skypeで個別に指導して頂けるようになり、ナレーション・アナウンスの技術がよりレベルアップしていきました。

そして、雑誌編集、ナレーション・アナウンスの業務も10年以上担当させて頂き、様々なスキルを身につけることができ、寿退職をして専業主婦となりました。

ナレーター・司会事務所のオーディションを受けるも落ちる…

主婦として家事をしていく中で、次は何の仕事をしようかな、と思いましたが、私の中では「大好きな声の仕事がしたい!プロのナレーターになりたい!」という想いがふつふつと湧いてきました。
Skypeレッスンで篠原さなえさんに相談したところ、「静岡という地方で声の仕事をやっていくのなら、ナレーター・司会事務所に所属して、司会の仕事がメインになる」とのアドバイスを頂き、早速、静岡県内の事務所へ面接を受けに行きました。
事務所の社長さんより「結婚式の司会は足りている。葬儀司会のオーディションならしてもいい」とのことだったのでお願いいたしました。

オーディション内容は、
①遺族の方へ故人様との思い出の聞き取り
②ナレーション原稿作成
③ナレーションを読む
という、葬儀司会の一連の流れをするものでした。
しかし、私は今まで雑誌編集というデスクワークがメインの仕事だったため、接客業をしたことがなく、①遺族の方(オーディションでは社長が遺族役)への聞き取りに、オロオロしてしまいました。
結果、「接客スキルが足りない」ということで面接に落ちてしまいました。

家に帰り、挫折と絶望感に打ちひしがれていましたが、ただでは起き上がらないところが私のいいところ!!
「接客スキルをUPしてから、また事務所の面接を受けよう!」と思い直し、接客スキルをUPさせるために、伊豆の修善寺温泉街で接客が一流だと言われている、一泊60万円もする高級旅館で、フロントのお仕事を始めました。

一流高級旅館で接客スキルを習得し、その後、ナレーター・司会事務所に合格!!

さすが、一流高級旅館!とても厳しく、できないことだらけの私は涙を流す日々でした。
「しかしこれも、プロのナレーター・司会になるために、接客業を学んでいるのだから、耐えられる!!」と、必死にくらいついて、接客を学ばせて頂きました。
その高級旅館では、有名企業の社長や、芸能人・著名人の方も多くお客様として来られており、今まで接したことのないきらびやかな世界の方々が、こんな平凡な自分の目の前に立っていることが信じられない毎日で、私は苦しいけれども、ワクワクもしていました。

7ヵ月ほど接客業を学ばせて頂き、「もうそろそろ、再びナレーター・司会事務所を受けよう!」と面接を受けにいったところ、無事に合格することができ、令和元年9月に、静岡県富士市のナレーター・司会事務所に所属することができたのです。

新しいナレーターメディア『HITOCOE』にて、記事連載中

長い道のりでしたが、無事に事務所に所属することができ、司会やナレーションのお仕事で伊豆半島を走り回る日々、頂いたお仕事は400件を超え、大好きな声のお仕事ができることを心から嬉しく思っています。
ただいま宅録環境も整えて、自宅からナレーションの納品もできるようになりました。

また、趣味のイラストを活かしてLINEスタンプも発売しております。

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ヘタウマなイラストですが、私のこんな絵でよければ、あなたのLINEスタンプを無料で制作させて頂きますよ!

また、令和3年11月から、片岡あきらさんが立ち上げられた、新しいナレーターメディア『HITOCOE』にて記事編集を担当し、先輩ナレーターの皆様から多くのことを学ばさせて頂いております!!

これからも、ナレーターという大好きな声のお仕事で、大好きな文学の魅力を伝えたり、皆様の作られる大切な映像の魅力が最大限に伝わるように命を吹き込むお手伝いをさせて頂きたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます!!

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甘利亜矢子(あこ)

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