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【読感文_6】新聞という病

はじめに

土日くらいはちゃんと書こうと思って読んだのは門田隆将(リュウショウ)氏著の「新聞という病」。

門田氏は編集者を経て日本国内外で活躍されているジャーナリスト。
「たまにAbema Newsで見かける方」という印象だったが、昨年縁あってこの方の講演会に参加させていただき、その際に知った本書を購入して読破。(二日連続の慣れない政治系書籍は疲れる。。。)

本書は「モノをいう新聞」こと産経新聞社発行の「新聞に喝!」や月刊「正論」に連載として寄稿された門田氏の記事を一冊にまとめたものであり、
つまり、門田氏は「保守的立場」という認識をあらかじめ持っておく必要がある
私はその辺の知識が浅はかな人間なので各新聞社の関係性は以下のサイトでざっくり整理してから本書を読み進めた。

本はなぜ我々若い世代の「新聞離れ」が進んでいるのか理解できる内容だった。

本の感想 - 「新聞離れ」の理由は本当にネットの台頭だけなのか?

本書において門田氏の一貫した姿勢として「新聞社におけるジャーナリズムの在り方」を時事に応じて批評をする内容となっている。

やはり多くの割合で某新聞社Aへの批判が多いとは感じながら記事全体から見られたのは新聞が「真実を追い求める理想」と「時代、勢力に流される現実」でジレンマに直面していることであった。

☆新聞社双方が紙面で主張をぶつけ合うことが、本当に人のためになっているのか?

☆事実を隠し、切り取って印象操作をすることは、果たして報道機関として責任を果たしているのか?

☆人生のイベントに向けて「現実」を見据える若者と「主義主張」を振りかざす新聞社の意識の乖離

もっとたくさん大切なポイントはあるがざっとこんなところ。

一通り読むと若者が必然的に新聞に興味を持たない理由が見える。
マスコミが自己陶酔に陥り事実に着眼点を置かない情報など「今を生きる若者」には必要がないからだ。

まとめ

私自身、恥ずかしながらネットで新聞社の勢力図を10~20分ほど勉強(?)してから本著を読み進めるほどの「現代の若者」だ。

ただ一概に新聞を読むことが正義である常識にとらわれず、ネットの記事であれ、何なら実際に見に行く位、起こった事実に目を向け、情報に対して貪欲になることが若者が政治に興味を持つうえで不可欠なのかなと感じた。

とにかく、若い人にとっては今の政治、それを伝えるマスコミの在り方もたくさんの例を交えて理解できる「とても分かりやすい本」なので是非。


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