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カメラを避けるな!

(今回、食事中の方はNG!)

とある理由から46歳のときからもう8年ほど半年毎に胃カメラと大腸カメラを受診している。

その話をすると「大変ですね」と言われるが、僕のお世話になっている医院は麻酔を使用するので受診中は爆睡である。

たまに麻酔の効きが悪くて“えづく” ことがあったり、腸のカーブでカメラが上手く曲がらずにお腹が痛くなることがあるが概ね楽に検査は終わる。

どちらかと言うと検査前の下剤の服用の方が大変で、無色か薄い黄色になるまで検査が始められない。
ま、半年に一回位胃も腸も空にした方がいいかもと思っているので、それほど嫌で嫌で堪らないということではない。

なぜこんなに頻繁にカメラを「呑む」のかと言うと、ポリープのできやすい体質であることと切除した大腸ポリープを調べると決まって『クラスⅢ』だからだ。

『クラスⅢ』とは理解り易く言うと どっちに転んでもおかしくない ということ。
良性腫瘍になるかもしれないし、逆に悪性腫瘍になるかもしれない。
つまり放置しておけない。

なので半年に一回、お腹を空にして麻酔で爆睡することにしている。
たまにえずきながら。

正直なところ胃カメラはともかくとして大腸カメラを初めて受診するときは
「お尻からチューブを入れるなんて………」と躊躇する気持ちはあった。
お世話になっているかかりつけの老ドクターに、半ば無理やり承諾させられた感じだった。
しかし7mmのポリープが発見され切除し、クラスⅢ と聞かされたときには感謝しかなかった。
「ラッキーだったね」とも言われた。

たしかに幸運だったとしか言いようがないだろう。
がん化し浸潤していれば、やがて転移し日常生活に大きな影響を与えていたかもしれない。

幸いなことにいまのところがん化したポリープは見つかっていない。
ただ体質なのか半年に一度というペースにもかかわらずポリープは多く、毎回切除している。

いまは老ドクターも引退されて息子の若先生にお任せしているが、結局のところ自分のこういう体質と「上手く付き合っていくしかない」という点で意見は一致している。

あのとき面倒臭がったり妙な恥ずかしさで大腸カメラを拒否していたら、今ここで稚拙なコラムを書いている自分は居なかったかもしれない。

がんの部位・種類にもよるが、細胞分裂の活発な若い時期は進行が早いとよく言われる。
20代、30代のみなさんには是非とも胃カメラ・大腸カメラを受診して欲しいと思う。

ご自身のためにも、ご家族のためにも。

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Starting Over 」で書いたトークイベントに登壇されたアメリカ在住のがん研究者 大須賀覚先生が、がん治療について記事を書かれています。
ぜひご一読を!

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同じイベントに登壇された小児科アレルギーについて易しく解説してくださる堀向健太先生(ほむほむ先生)が書かれたインフルエンザワクチンについての記事。
暑い夏から一気に気温が下がってきましたので、そろそろワクチン接種を考えている方も多いと思います。
こちらもご一読を!