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『組織変革Lab』ディスカッション後記(テーマ:エンゲージメント2.0 〜これからの時代の一体感の作り方〜)

こんにちは、組織変革Lab事務局の渡辺です。

今回は『組織変革Lab』(複数の企業の変革推進者・責任者がテーマ講義を事前視聴⇒ディスカッションするオンライン・越境学習プログラム)の月1回のミートアップのイベントレポートをお届けします。

『組織変革Lab』のオンラインミートアップは、組織を超えてディスカッションを行い、答えのない問いに自分なりの答えを出す場です。今回も、東京、愛知、大阪など全国から、さまざまな規模の企業、役職の方が参加していました。

2024年1月のテーマは「エンゲージメント2.0 〜これからの時代のチームの一体感の作り方〜」

組織へのエンゲージメントが低い人にどうアプローチすれば良い? 会社の飲み会は逆効果!? などは度々Xでも話題になりますが、そのような課題感を抱えている人事やマネージャー職の方には、特に参考になる内容だと思います。

記事の後半では、実際に参加者の方からの質問内容や、沢渡さんの回答も一部紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。

テーマ「エンゲージメント2.0」〜これからの時代のチームの一体感の作り方〜

第10回目の講義は、「エンゲージメント2.0 」

エンゲージメントとは、組織とそこで働く個人のつながりの強さのこと。
組織や仕事に対する帰属意識、熱量、愛着、ロイヤリティ(忠誠心)などを表します。

社会構造の変化、環境の変化、多様化…これからの時代において、エンゲージメントの常識もアップデートしていきましょう! というのが、今回の講義の主旨。

エンゲージメントのアンチパターンとして、紹介されていたのがこちらの事
例です▼

「飲み会や懇親会をやればなんとかなる!」「習うより慣れろ!」「対面のコミュニケーションをもっと増やすべきだ」…やってしまった/言ってしまった経験のある方も、もしかしたらいらっしゃるのではないでしょうか?

「悪気があるわけではない。良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうんですよね」と沢渡さん。

では、どうやってエンゲージメントを高めていくのか。

仕事に対して高い⇔低い/組織に対して高い⇔低いかで区分けした「エンゲージメントの4象限」でメンバーのエンゲージメントの現在位置を捉える。そして自分の会社やメンバーに合う施策を考えていくことが大切です。

例えば、仕事に対してのエンゲージメントは高いが、組織に対してのエンゲージメントは低い(II)の象限の人。
職人肌の人なので、その人が成果を出しやすい環境を作っていくことが大切です。組織に対してのエンゲージメントが低いので、無理に飲み会を実施したり、キラキラした施策をしても冷めてしまう可能性も…。

このように、I、II、III、IVそれぞれ象限のメンバーにはどのような施策を行うべきか?なども、講義では紹介しています。

▼講義のダイジェストは動画でもご覧いただけます!(約5分)

主な質問とディスカッション内容

受講者のみなさんからの主な質問と、ディスカッション内容を紹介します。

・エンゲージメントを下げている原因は何か?(職場間の異動が少ない?流動性が少ない?)
・社内、社外複業の事例。メリットデメリット、取り組み状況を知りたい
・エンゲージメントの4象限で考えた場合、年齢層の高い方は組織へのエンゲージメントが高く、若手は仕事へのエンゲージメントが高い。それぞれに合ったエンゲージメントの高め方は?
・表舞台に立つ人だけでなく、見えない仕事をしている人、サポートしている人・組織へのフォロー方法は?
・エンゲージメントを下げないために何か工夫していることがあるか?
・隠れている能力・興味を引き出すために何か設けていることがあるか?
・エンゲージメントを会社としてどう評価するのか?

これらの質問に、沢渡さんが回答します。

「社内、社外複業の事例。メリットデメリット、取り組み状況を知りたい」の質問への解答の中には「エンゲージメントは程度に中和したほうが良い。そのために社外の風に触れる複業も効果的」という意外な答えも!

エンゲージメントが高すぎても、猛烈な人たち、同質性が高い人たちばかりになり、排他的な村社会化にもつながってしまうそう…。

社内外の人と越境し働くことで、エンゲージメントも適度に中和され、組織風土もアップデート&健全化につながるんですね。

ディスカッションを終えて

「エンゲージメントを無駄に下げないことが大事」と沢渡さんが何度かお話しされていたのが印象的でした。

エンゲージメントを高めよう!とキラキラした施策をしても、その施策をやり続けないとモチベーションが下がってしまうようなものであれば、長続きはしません。

今までのやり方はカルチャーを鑑みて、「無駄に下げているものはないかな?」「それを排除できないかな?」と、新しく足すことばかりを考えるのではなく、今の環境と向き合うことも大切なのだと気づきがありました。

参加者の方からも「エンゲージメントを下げないための、自社の工夫」を紹介してもらう場面もあり、大小さまざまな組織の事例も学ぶことができるミートアップでした。

組織、職場の働き方や組織風土を変革したい! 問題が言語化できずにモヤモヤしている…そのような課題をお持ちの方は、ぜひ『組織変革Lab』の越境学習プログラムもご検討ください。

そのほか、これまでのミートアップのレポートも参考までにご覧ください。

『組織変革Lab』に関心を持たれた方、一緒にディスカッションされたい方は以下のサイトをご覧の上、お問い合わせ・お申し込みをお待ちしております!