同人誌の作り方②

おはこんにちばんは。アマネです。
今回は前回書いた同人誌の作り方の続きを書いていきますね。

前回の記事はコチラです~

3.全文カラーかモノクロか決める

基本的にカラー原稿とモノクロ原稿で扱いが変わってきます。
細かい事を書き始めるとキリがなくなってくるので、今回はざっくりとした指針だけ書きますね。

全文カラー→イラスト本
表紙カラー、本文モノクロ→漫画、小説
全文モノクロ→コピー本

おすすめとしては上記のような感じです。
全文モノクロに関しては、好き好きだと思うのですが、モノクロのイラスト本とか、コピー本を自分で作るのめんどくさい!苦手!という方は全文モノクロにして印刷会社さんに依頼するのもアリだと思います!

余談ですが、小説じゃないと二次創作じゃない、漫画とかイラストとか描けないよ……って声がなんとなく聞こえてきそうなんですが、アマネは論文とか研究書、キャラクター図鑑とか、詩集とかあってもいいと思うんですよね。ゲームのBGMのアレンジ楽曲CDがあってもいいと思います。
実際に作られてる方も観測しているので、創作は色んな形であると楽しいな~って思います!


4.裁ち落としについて

とりあえず本を作るにあたって一番必要な知識かも知れん。裁ち落とし。
B5とかA5の用紙設定でそのまま入稿できるんちゃうの?
残念ながら、できないんです……

製本の過程で、原稿データを用紙に印刷して、本の形にするときに
印刷した用紙の端をそろえる為にカットする、という工程があるそうです。
だから裁ち落としという名前なんですね。塗り足しと書いてある会社もあります。
ちなみにこの記事を書くにあたって調べてみたところ、断ち切り、ドブとかいう呼び方もあるらしいです。(ドブは聞いた事ない)

つまり。

原稿作成の際は、裁ち落としサイズを含めた大きさでキャンバスサイズを設定して切られる部分も塗っておく必要がある。

ということなんですね。
あと、印刷会社によって裁ち落としサイズが異なる場合があることも注意です。
わたしが先に2の項目で印刷会社さんを先に決めるという過程を踏んでいるのはそのためです。
今まで作った範囲だと、大体3mmか5mmです。不安な場合はとりあえず5mmに設定しておくといいと思います。
でも大事なのは、印刷会社さんの原稿作成規定を読む事です。
読みましょう。理解できなかった場合は調べよう。
それでもわからなかったら他の同人誌作ったことあるセンパイに聞いてみよう!

5.本文データの作成

やっと原稿が作れます!ここまで飛ばさず読んだあなたは素晴らしい。
創作するそなたは美しい。
要らん事書いてないで本題へいきましょう。

貴方が作る本は金の絵?それとも金の文字?

順番にいきましょう。
絵の場合から解説しますね~

A.絵の場合
ここで注意です。
フルカラーですか?それともモノクロ?それともグレースケール?

おそらくカラーはわかると思います。
モノクロとグレースケールの違いってなに!?
どっちも黒やん!!!

と疑問が出てくるので、違いを解説しますね。

モノクロ→黒一色で表現する原稿
グレースケール→主にコンピューター上で、白から黒までの段階(=階調)をグラデーションにより表現する原稿

だそうです。みなさん漫画を人生で一回は読んだことあると思います。
ない場合は漫画を読んだことない日本人最長年齢ギネス記録とれそうですね。(知らん)
漫画は実は黒一色で表現されています。
トーンって実は黒の点の集まりで、点の密度によって濃淡を表現しているんですね。これ発明した人天才。
最近はカラーの漫画やグレースケールの漫画も多いですね。

ということを踏まえた上で、カラー原稿から解説していきます。

原稿作成のキャンバス設定
(例)製本サイズB5の場合
→キャンバスサイズA4、解像度350dpi、裁ち落とし幅3mm

CLIP STUDIO EXの画面

この設定で原稿を作るとこんな感じになります。

過去に出した落書き本の原稿

すみませんサンプル絵がまぶしすぎるせいで分かりにくくなったのですが、
下記に添付している画像の黒く塗りつぶしてある部分が裁ち落としになります。

位置微妙にずれててごめん

このわたしの原稿の場合、A4にデカデカと描いてあるのですが、実際に印刷で本になるのはここの部分です。

実際に本になったときに見える範囲

こんな感じになります。目が痛いですね。わたしも痛いです。
裁ち落とし部分はカットされるのですが、どうしてもカット段階で微妙なずれが発生するので保険みたいなものという認識で大丈夫です。

ここまでスルーしましたが、解像度について。
小難しい説明はできなくはないですが、ざっと大まかに言うと、
画像が拡大してもきれいに見えるか、見えないかの差です。

よくネットにあがってる画像は解像度が72dpi、恐らくそれ以下でしょう。
拡大してもめちゃくちゃぼやけて細部が見えなかった経験はあると思います。
この場合だと、同じB5サイズでキャンバス指定をしても、

350dpiの場合
72dpiの場合

コレ単位のところに注目して見てほしいのですが、px(ピクセル)数が変わったのがわかると思います。

PC上だと、解像度によって画像サイズが変化します。

スマホやタブレット上の小さい画面だとわかりづらいのですが、拡大したときに大きく違って見えます。
つまり印刷会社さんで指定されたピクセル数と同じ大きさの絵でないと、ちゃんと印刷されないんですね。

というわけで解像度マスターになったところで、これでカラー原稿に関しては問題なく作成できると思います。

モノクロ、あるいはグレースケールの場合は解像度が600dpi指定になる場合が大半です。

ちなみに今まで作成した原稿で、カラー原稿360dpiという異色の解像度に出くわしたことがあるので、やはりここでも印刷会社さんの規定をよく見ましょう。


というわけで、今回はこのへんで終わりたいと思います。
次はモノクロ原稿とグレースケール原稿の違いを踏まえつつ作り方を解説していきますね!

おつかれさまでした~!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?