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【HSP新分類】『HSP』と『自分軸』

今回はHSPについて新しい視点で考えていければと思い、記事を書きました。HSPについてご存じない方にも読んでいただけるよう、HSPとは何か?といったところからご紹介していきます。どうぞよろしくお願いします。

HSPとは?

HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。
HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、即生まれ持った性質であることがわかっています。
統計的には人口の15%~20%。5人に1人があてはまる『性質』であり、稀ではありませんが、裏を返せば、約8割の人はこの性質にはあてはまらないため、HSPの特性は共感を得ることが難しく、HSPでない人たちとの差に自己嫌悪を感じることや、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じやすくなる性質といえます。

HSPの特徴【DOES(ダズ)】について

さらに、HSPの気質を構成する要素として【DOES(ダズ)】と呼ばれる特徴があり、この4つすべてが当てはまる人がHSPであると、HSPを提唱したアメリカの心理学者 エレイン・N・アーロン博士は定義づけています。

DOES(ダズ):HSPを構成する4つの特徴について

D(Depth of processing):処理の深さ
〇物事を少しの説明で理解することが出来る
×多くを考えすぎて処理に時間がかかる

O(Overstimulated):刺激への反応が大きい
〇芸術作品や風景などに深く感動する
×人混みなど情報が多い状況に疲れてしまう

E(Emotional response and empathy):高度な共感性
(良くも悪くも)他人からの影響を受けやすい

S(Sensitivity to subtleties):刺激への影響を受けやすい
(良くも悪くも)光や音、匂いなど五感が敏感
お茶やアロマ、音楽やお気に入りの生地感など、自分の好きなものを深く楽しむことができる。太陽の光や大きな音、強い匂いに過敏に反応してしまう。

HSPの細かな分類

さらにHSPは「HSSか非HSSか」※1「内向型か外向型か」※2によって細かく4つのタイプに分けることができると言われています。(図1)
※1 「HSS」(High Sensation Seeking)とは、「活動的で刺激を追い求める性質を持つ人たち」のこと
※2 自分の内側からパワーを得るタイプが内向型、自分の外側からパワーを得るタイプが外向型

HSP4分類_page-0001(図1)


図を作っておいてこんなことをいうのも何なんですが、HSEという概念、正直しっくりこないですね…

理解を深めるために、「内向型」「外向型」についてしらべることにしました。

内向型(自分の内側からパワーを得るタイプ)は刺激に対する感受性が高いため刺激に対して敏感な体質を持つ

外向型(自分の外側からパワーを得るタイプ)は刺激に対する感受性が低いため刺激に対して鈍感な体質を持っています

んん?
外向型の気質は先ほどHSPの気質を構成する要素で挙げた【DOES(ダズ)】と思いっきり矛盾しますね…
アーロン博士の定義づけに沿って考えるのであれば、HSPは程度の強弱はあれど、みんな内向型の人間ということになります。

後日調査・加筆
内向型は自分の内側からパワーを得る、または興味の方向が内にあるタイプ。
外向型は自分の外側からパワーを得る、または興味の方向が外にあるタイプ。
としていて、感受性の高低に言及していない記事もありました。したがってHSPかつ外向型という考え方を否定できる根拠はなく、上記についてはまだまだ調べなおす必要があります。
ってかこの界隈、適当な記事で世に出す輩が多すぎるんだよなぁ。こういう奴らがいると理解から遠ざかるから全員滅びろ(急に毒)

ただ、一見すると外向型のように人との交流を積極的に、楽しんでできるHSPがいることも事実です。
このことを私は「内向型・外向型」という視点ではなく、「自分軸・他人軸」という視点HSPを組み合わせて考えていきたいと思います。

「自分軸・他人軸」について

まず、「自分軸・他人軸」について解説していきます。

「自分軸」とは
→自分の意志や気持ちを大事にする生き方・何かをするときに、自分の心に問いかける生き方
・人の評価を気にしない
・「~したい ~したくない」思考
・他人に鈍感、自分に敏感

「他人軸」とは
→人の基準に従ってしまう生き方

・世間体や人に嫌われているかどうか気になる
・「~しなければ ~すべき」思考
他人に敏感、自分に鈍感

「HSP」と「自分軸・他人軸」で考えた、HSP新分類

先ほどご紹介した「自分軸・他人軸」の考え方と、「HSP」を組み合わせると、HSPには

■「自分軸」思考のHSP
■「他人軸」思考のHSP
■「自分軸」思考のHSS型HSP
■「他人軸」思考のHSS型HSP

の4タイプがあると考えることができます。
「自分軸・他人軸」と「HSP」は自分を分析していく考え方においてまったく別個のものですが(図2)、「HSP」という気質が自分軸と他人軸の片寄りに影響を及ぼします。

HSPと軸_page-0001(図2)

結論から申し上げますと、HSPの気質を持つ方は他人軸に片寄りやすい傾向にあります。

なぜなら、HSPが持っている高い共感性により他者の思いが自分に伝わりやすく、それにより自分の希望、意見より他者の希望、意見を優先しがちだからです。

HSPは「気質」ですので変えることはできませんが、「自分軸、他人軸」は考え方なので変えることが出来ます。そして、HSPの特徴によってうまれる特有の悩みの多くは、他人軸から自分軸に考え方を変えることにより解決すると私は考えています。

他人軸から自分軸に考え方を変えるためのポイントについては、おすすめの記事がありましたのでご紹介致します。

https://www.midwivesonline.com/my-axis-stranger/#4

特に自分を責めないというのはHSPにとって大事なポイントかもしれません。自分を犠牲にして他者を優先してきたわけですから、ほめられこそすれ責められることなど何もありません。

他者の意見・希望が頭の中に流れ込んできても、まずは自分の意見を聞いてあげてから意思決定するということをまずは意識しましょう。そこから段々と自分の意見を少しづつでも伝えられるようになってくれば、大きな進歩です。
最初は苦労もするかとは思いますが、まずはどんなに小さなことからでも自分の意見を尊重することから始めてみましょう。普段なら自分を責めてしまうようなことを「褒め」に変換するのもいいかもしれません。

■今日は(仕事・学校)から帰った後何もできなかった…
⇒自分の休みたい気持ちを優先して、じっくり休めた、えらい!

■休みなのに半日寝てしまった…せっかくのお休みが…
⇒半日寝てしまうぐらい私は頑張ったんだなぁ、しっかり休めてえらいなぁ!

何も意識していないとどうしても自分を責めがちになってしまうのがHSPですので、ちょっとほめすぎかな?自分に甘いかな?ぐらいでちょうどいいです。

自分軸が意識できるようになると、今まで見ていた人生の景色とはまた違ったものが見えてくるはずです。自分の気質で苦労されている方はぜひお試しください。

この記事がみなさんの心を軽くするお手伝いになれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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