青春
深夜
誰も歩いていない
車も
バイクも
自転車も
何も走っていない
大きな道路を
わけもなく
わーーー
と
大声を
出しながら
勢いよく
かけていく
そんなこと
したことは
これまで
一度もない
わーーー
と
炭酸みたいに
はじけ飛んでしまったことは
これまで
一度だってない
青春
というのは
わけもなく
わーーー
と
大声を
出しながら
勢いよく
かけていく
そういうものだと
思っていた
それも
深夜
ひとりで
するものなんだと
けど
いまだに
わーーー
は
一度もない
だから
わたしには
わーーー
と
いうような
青春が
まだ
訪れていない
わーーー
そういうこと
なんだろう