ガラニモナク
四六時中、誰かしらとつながってないと
自分を保っていらんない、なんてこと
わたしには、ない
ない、と思いたい
さびしさは、いつでも
わたしの横にいる
友だちみたい、そう言っても
いいんだろう
友だちのくせに
わたしを救ってくれることは、ない
そういうとこが、友だちとして
たいへん、ふさわしく思う
エッセイは、文章を読んでるんじゃなく
文章を書いたその人自身のことを読んでいる
ねこが言ったことがあった
そういうとこも
あるかもねえ
そんな返答をしたんじゃなかったかな
先日、秋もぐらクンと会っていたウチのねこ
去りぎわ、言われたようなのだ
ぐんない
と
一瞬、考えちゃったらしい
あ、ああ
と、なってしまったらしい
秋もぐらクンが、ガラニモナク
ぐんない
と、言うもんだから
それで、ねこは
どう応対したらよかったのか
と、考え、悩んでもいる
にゃー
と、ひとこと返すので
よかったんじゃない
わたしは、やさしく
ねこに言った