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たぶん生きてる間ずっと修行
「思ったより元気そうで安心しました」
職場で面談をしたとき言われた言葉にモヤッとした。最近、仕事でものすごくストレスを感じて辞めたいと思っていた。その相談をしたときだった。
安心したということは、不安にさせていたということだよね。いつからだろうか?相談があると私がメールをしたときからこの時間まで何を言うのだろうとかどんな態度で来るかとか自分はアドバイスできるかとか不安にさせていたのだろうか。やっぱり私はそうやっていつも他人を不快にさせる迷惑な存在なんだ。そもそも元気そうに見えるということは私がストレスを感じていること自体が私の忍耐が足りないだけで、私は限界だと思ってる今の状態も他の人からしたらなんてことないのかもしれない。実際気にしている様子もない。私だけがイライラして不便を感じているような気がする。このポジションにいるのが私じゃなければきっともっと円滑にまわる。やっぱり私はどこにいってもうまくやれない人間だ。そして誰も私の感じていることをわかってくれない。いつまでも人を信用できない。みんなが私に悪意を持っているように感じる。この世の誰ともうまくやっていける気がしない。自分の居場所がどこにもない気がする。早く消えたい。
たった一言に対して、こんな風に思考が極端な方向に向かうこと、頻繁にこうなる自分はどうかしているのだと思う。
友達がこんな風に言い出したら、一旦休んだほうがいいよと言うと思う。
だけど自分に対しては、
休んだ後どうするの?今よりもっと大変なことになるかもよ?ちょっと休んだってどうせ自分を変えることなんかできないよ。何度も同じことを繰り返すだけ。だから早めにこの世から退場した方がいい。
そう思ってしまう。
今生きているのは勇気がないだけ。この世は地獄だけど、死ぬときにものすごい苦しかったら嫌だから。万が一生き残ってしまって後遺症が残ったりなんかしたらもっと嫌だから。
職場の人はただ素直に自分が感じたことを言っただけで特に深い意味なんてない。でも「なーんだ、全然大丈夫そうじゃ〜ん(笑)!」と軽く扱われたような気分になった。
全くそんな風には言ってないというのに。
認知が歪み続けているのがつらい。いつまでも自動的に反応してしまう自分の心の幼稚さがつらい。
心理学の知識を得ても、セミナーやカウンセリングを受けても、結局私は分かってないのだと思う。
「悟る」ことができていない。
だからずーーーっとループしてる。
こんな感じで輪廻の輪からもぐるぐる抜け出せないから、またこの世に生まれてきちゃって、こんな修行の人生を生きてるのかなぁ。などと考えはじめる(逃避)。
「元気そうで安心した」
私も過去にこういう言葉を誰かに放ったことがある気がする。
今思うと、私はその時、目の前の相手の話を、本当に聞いていただろうか?と思う。
たぶん自分が聞きたいように、聞きたい言葉だけ聞いていたんじゃないだろうか。
私は、一方的な、独り言を言ってるようなコミュニケーションしか取ってこなかったのではないだろうか。
そうして今もまわりの誰かを傷つけているのではないだろうか。
過去も今もそんな風だから、私はこんなにも孤独なのだろうか。
たぶん多くの人は、元気のない人を見ると心がざわつく。いつもと違うことは不安を感じる。当たり前だと思う。
仲の良い友達だったら、声をかけて話を聞いたり励ましたり、気晴らしに連れ出したり、なにかしてあげようとしたりするかもしれない。
元気のない状態から抜け出させるために。
元通りの、いつものその人に戻ってもらうために。
でも、それは誰のためだろうか。
そんなことを思った。
私は周りの人に、強い、賢い、自分の意見があってはっきりしてると言われてきた。確かに弱くはないと思う。とんでもないバカでもないし、おかしいと思ったらそれを黙っていることもできない。
でも、本当に強くて賢い人なら、まわりの人に思いやりを持って優しい態度で居られるだろうし、意見や価値観が違う人と対話をして、距離を取ったり落とし所を見つけていく技術もあるだろうと思う。
私には優しさも技術もない。
そういう意味で、自分はどうしようもなく弱くて、どうしようもなくバカだと思う。
家族という集団の中で、コミュニケーションによって問題解決する方法を教えてもらえなかったことを恨む。
なにより、そこそこ長く生きてきて、まあまあたくさんの人と関わってきたのに、いつまでもその技術を習得できていない自分の不器用さを恨む。
何度も失敗しながら、誰かを傷つけ傷つけられながらしか学べない、取り返しのつかないことばかりのこの世の仕組みを恨む。
あらゆるものを恨みながら、ほんのりと死にたい気持ちを常に抱えて、修行の日々は続く。
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