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30.トランプ氏が目指すのはグローバルか、それともネイションか。

11月15日のトランプ氏の演説が話題になっています。アメリカの中間選挙の結果を受けてのものですが、予想通り、2024年の大統領選挙に出馬するという表明がありました。
大方の予想では、バイデン大統領に失望した人々が共和党に投票するため「赤い波」がアメリカに起こるだろうと言われていました。
ところが蓋を開けてみると、それほどのこともなく「赤い波」は起こらなかったというのが、大手メディアの報道です。

2年前の大統領選挙のデジャブのように、今回も不正が行われたようで、民主党の票の伸び方がまるで操作されたように不自然だという指摘も上がっています。
私は2年前の不正選挙の法的決着が未だについていないことに疑問をもっていました。
明らかな証拠は出てきているのにもかかわらず、何をモタモタしているのだろうというのが、正直な気持ちでした。
問題解決していないのですから、また同じことが繰り返されるのは自明のことではないでしょうか。

当事は私も勧善懲悪の面白い物語を見ることができると舞い上がっていたことも否めません。それがこの2年で尻つぼみになり、私もトランプ氏に対する関心を失っていた部分もありました。彼も茶番の1キャラクターに過ぎないのかと疑っていたことも事実です。で、今回の演説もそれほど期待して見ていませんでした。

ところが、彼が自分が目指す大統領のことを「President of the United States」と言うのを聞いて「あれ?」と思いました。「of America」が抜けているのです。普通は「President of the United States of America」と言いますよね。多くの人もそのことに気付いて、それがまた話題になっています。

私も2年前に思ったことは、このままではアメリカは洲ごとに独立してトランプ氏に賛同する州がまとまって共和国となり、バイデン大統領を支持する州とは袂を分かつのではないかということでした。もしかすると、トランプ氏はそちらの方向へ動いているのかもしれないと思い、少し調べてみました。

アメリカは1776年にイギリスから独立し、共和制国家を成立させました。つまり王様のいない国家になったわけです。
いくつかの州による連邦政府がつくられ、そこに国の運営を任せるシステムです。当時は独立するために絶えず戦争が繰り広げられていましたから、軍部が権力を握っていました。憲法も軍部が作ったそうです。

ところが、独立したのは良かったのですが、国の財政が上手くいっていませんでした。南北戦争が終わった頃は国を運営する資金が不足し、その解決のため、なんとイギリスに助けを求めたというのです。つまり、せっかくイギリスから独立したのにもかかわらず、イギリス(DS)にお金で国を売ったわけです。
かくして1871年にアメリカは「共和国」ではなく「株式会社」になったそうなんです。ビックリです。

で、その株式会社の所在地が「ワシントンDC(コロンビア特区)」なのだそうです。一般的には「連邦政府」の所在地という認識ですよね。しかし事実はそうではないわけですから、ここでは合衆国憲法は適用されず、いわゆる「国際私法(イギリス海軍の植民地支配法である「海事法」?)」のもとに運営されていたというのです。

で、いまのバイデン大統領は、実は「アメリカ合衆国株式会社」の「社長(President)」ということらしいです。つまり「President of the United States of America」です。

で、トランプ氏が語った「President of the United States」は何かというと、それは「アメリカ合衆国株式会社」とは別の「連邦政府」の存在があるということを示唆しているという説が浮上してきているわけです。

トランプ氏の現在の住まいであるフロリダの「マール・ア・ラーゴ」なんですが、実はこの建物は夏のホワイトハウスとして建設されたものという説まであります。彼の演説もここで行われたわけですが、画面を見て「まるでホワイトハウスのホールのよう」と思った私がいます。言われてみればなるほどという感じもします。ということをふまえると、いまアメリカは2つに分かれていると考えることもできるいうことになります。

そしてトランプ氏は、もうひとつ意味深な言葉を披露しました。彼は「私は最高司令官としてバイデン大統領の極左的な考えを排除します」と言ったのです。
最高司令官」とは、どういう意味なのでしょうか。それは「軍部」の最高司令官ということなのではないでしょうか。
つまり、トランプ氏は「President of the United States(連邦政府)」の軍部の司令官である可能性があります。
で、バイデン大統領が社長である「アメリカ合衆国株式会社」を排除するというのです。

トランプ氏が最高司令官ということの根拠を説明する動画
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1601325602635599873/pu/vid/374x270/j9uWDJqhAQyPmz10.mp4

さらに彼は言葉を続けました。「私たちは操作された腐敗したシステムに立ち向かっていきます。ディープ・ステイト(DS)を崩壊させ、国民による政府を取り戻します」と。「ディープ・ステイト」とはっきり言いました。「え?」と思いました。そんなにあからさまに言っていいものなのかと。

ディープ・ステイト」とは、巨大な国際金融資本グループで、世界の富豪ランキングの上位1%の人々です。彼らが保有する資産は、残り99%の人々の資産を上まわっているといいます。彼らは有り余るお金を各国の政治家たちにバラまいて、各国を意のままに操っているといわれています。いわば「国の上位にまたがる支配者」です。

トランプ氏は「残り99%」の人々のために、その「支配者(DS)」を排除して、国民のための政府を取り戻すと言っているわけです。
もしかすると、彼はこれから始まる「物語」の筋書きを示唆しているのではないかと思いました。

アメリカの中間選挙で、トランプ氏が属する共和党が下院議会で過半数を獲得しました。上院はバイデン大統領の民主党が過半数ですが、上院で決まった政策を下院で議論することになるので、そこでたとえばウクライナ支援のお金の流れなどを白昼の元に晒して糾弾することができるわけです。

その様子を世界中の人に見てもらうことができれば、多くの人がバイデン大統領の不正を知ることになり、トランプ氏の味方も増えるでしょう。
これは、一種のショーのようなものです。「It's Show Time!」というわけです。

この筋書きが上手く運べば、アメリカは「アメリカ合衆国株式会社」を排除して2度目の真の独立を果たすことができるのかもしれません。これはとても大きなことです。
好意的に考えると、それはアメリカが「グローバリズム(世界一体主義)」の方向へ行くのではなく、まずは自国民を大切にする「ナショナリズム(国家主義)」へ向かうように思えます。

だからこそ、トランプ氏は志を同じにする州と協力し合って連邦を組もうとしているように思えます。
89の地方行政体からなる連邦国家ロシアもいま、プーチン大統領がDSを排除している真っ最中です。

トランプ氏は常々「通貨は盗まれていた」と言っていました。グローバリスト(DS)の都合のいいように操作されてきた、と。
プーチン大統領もDSを排除した通貨システムを構築しつつあります。
その意味では、この2人は同じ方向を見すえて行動しているわけで、仲良しなのも納得です。

上の写真のトランプ氏を見つめるプーチン大統領の眼差しを見て思い出した写真がありました。次のプーチン大統領を見つめるトルコのエルドアン大統領の眼差しと同じことに気づいたのです。その眼差しは「信頼」の眼差しだと思います。

エルドアン大統領はウクライナ戦争の終結を目指すためロシアとウクライナの間に入って「仲介外交」を進めていて、国際社会で存在感が高まっている人です。
日本や欧米諸国などのロシア経済制裁によって、ヨーロッパやアフリカに燃料や食糧を送ることが困難になっている状況を心配して、トルコが仲介して世界市場へ物資を届けて人々が困らないようプーチン大統領と話し合いを進めているのです。
また、エルドアン大統領はトルコ・ナショナリズムを前面に押し出す民族主義者行動党(MHP)の与党連合に支持されている人でもあります。
つまり、「グローバリズム(世界一体主義)」ではなく、「ナショナリズム(国家主義)」の人であり、その点でもプーチン大統領と志が同じわけです。

彼らが目指しているのは、人々を家畜化する「グローバリズム(世界一体主義)」とは反対の方向だと思います。その物語が始まっているのかもしれません。「グローバリズム(世界一体主義)」と「ナショナリズム(国家主義)」との戦いです。

で、それも茶番(プロレス)なのかもしれません。トランプ氏もプーチン大統領も「グローバリズム(世界一体主義)」を推進する「ダボス会議」に関わったことがあり、所詮DS側の人間だと考える人々もいます。その可能性はあると思いますし、疑うことは間違いではないと思います。

しかし、私たちは茶番だからといってただただ傍観している場合でもないのです。たとえこれがもない壮大な権力争いに過ぎないとしても、いま「物語を見せられている」という事実を無視するわけにはいかないと思うのです。
なぜいま、このようなことが起こっているのか、私には「試されている」ように思えて仕方がないのです。

出典は失念してしまったのですが、アレクサンダー大王が亡くなる直前に「なんということだ、私は要するに試されていただけだったのだ」と語ったというエピソードがあります。
私にはそれがある意味「悟り」のような気がします。私たちはいまの目前の物語を見て「何を考え」「どう生きていくか」を覚悟しなければならない「時期」が来ているような気がするのです。
私たちは物語の結末を待ち望むだけでなく、同時に自らの物語を紡いでいかなければならないのだと。

いま、もしかすると物質による戦争ではなく、精神による戦争が起こっているようにも思えるのです。いま世界で起こっている戦争を、物質の面からではなく、精神の面から見ると、とても興味深いものが見えてくるのも確かです。
トランプ氏とプーチン大統領の精神にいったい何か起こっているのか、それを知るには、私たちも彼らと同様に「自分の頭で考える」必要があります。
その領域に同調できるとき、そこに「信頼」が生まれるのです。

トランプ氏は演説で「frontiers of human knowledge(人智のフロンティア」」という言葉を出しました。私はその言葉に深く共鳴しました。彼が何を考えているか、わかるような気がしました。
トランプ氏もプーチン大統領も70歳を越えています。2人ともお金持ちでこれ以上お金儲けをする必要もありません。残りの人生をどのように生きるのか、心に決めたものがあるような気もします。
彼らは70歳を越えているというのに、何時間もの長いスピーチをほとんど原稿を見ずに話すことができます。これはたいへんな知性です。

私たちは彼らがどのようにして自分の国に主権を取り戻すのか、それを見て学ぶことができると思うのです。
日本も明治維新によって実質イギリス(DS)の植民地になったと思います。日本国という政体が日本国民のために機能していないということが明らかになったいま、私たちも真に日本国民のために機能する政体を創る必要があると思います。
道のりは遠いですが、やらないわけにはいかない。それが生きる希望です。

トランプ氏は演説の中で「Community(地域社会)を守る」という発言を繰り返していました。その言葉どおり彼がネイションの方向へ行くのなら心配はないと思いますが、万が一グローバルの方向へ行ってしまった場合は、その時点で疑いをスタートすればいいと思っています。
これから世界はどうなっていくのか、鍵を握るのはトランプ氏とプーチン大統領の動きであることは間違いないと思います。

また、注意しなければならないのは、彼らはあくまでも「自国ファースト」ということです。彼らが日本を助けてくれることはないと思います。
日本は日本で自国の「地域社会」を統合して「共和国(連邦政府)」を創らなければならないのです。キーワードは「地域社会」。
日本もそちらの方向へ行けるよう、国民ひとりひとりが考えなければならない「時期」に来ているのだと感じます。私たちはいま「試されている」と思うのです。

この情報を鵜呑みにはしないでください。必ず自分で情報を追って自分で確かめて自分の頭で考えてください。
これらの情報をどのように解釈し、どの道を行くか、それはあなた次第です。









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