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移住の候補地選び。【移住、そのとき。-3-】

「どこに移住するか」

これは移住を考える際の最大のテーマと言っても過言ではないでしょう。

大きく分けるとパターンは2つ。

・「ここで暮らしたい!」という場所が決まっていてあとは移住するだけ
・「移住したい!」…ので移住先に最適な場所を探すところからスタート

我が家の場合は「南の島に移住したい」というテーマだけ最初に決まり、その後候補を絞り、最終的に確定…という流れでした。

そんな一連の流れを今回はご紹介します。

候補地選びの3つのステップ

我が家の場合はこういうステップで進みました、という流れです。

1の時点では「南の島」×「そこそこの規模の島」という程度のふわっとした条件から始まり、2のタイミングでは5つプラス別案くらいの候補をリストアップして調査、3を実施したのは結果的に2箇所、でした。

順番にもう少し細かく説明します。

ざっくりイメージ&条件を決める

まずはざっくりしたイメージを描き、方向性を定めることが必要です。

我が家の場合は「南の島」というざっくりしたイメージから始まりました。最低限それくらいのざっくりイメージは必要だと思います。

海が好き、山が好き、きれいな川が流れている、農業しやすい、一定距離の圏内に都市(たとえば県庁所在地とか)がある…などなど。

なにか「譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」みたいなものを整理していくと、自分の移住先のイメージができてくると思います。

我が家の場合、初期の諸条件は整理すると大体こんな感じ。

南の島というのは譲れないんですが、その次には夫婦の仕事が成り立つこと、それから私の会社や奥さんの実家に行き来しやすいこと。あとは、都会育ちの奥さんのカルチャーショックが比較的少ないこと。

…というように徐々に条件を絞っていくと、まあ候補地は絞られてきます。

最後の「移住しやすい」ってなんやねん、って思うかもしれませんが、移住を推奨したり応援したりする空気があるか、移住者を歓迎してくれる雰囲気があるかというのは、意外と重要です。

そういうところを無視してしまうと、「移住したけど地域に馴染めない…」みたいなことが起き「田舎なんて閉鎖的だ」「移住なんてするもんじゃない」とかいう話につながっちゃうんですよね。

たんに事前のリサーチとか、人間関係構築に失敗しているだけで、田舎や移住それ自体を否定する理由としては弱すぎると思うんですけど。

こういう悲劇を防ぐためにも、「移住者にとっての難易度」みたいなものを事前に把握しておくことは重要じゃないかと考えています。

イメージに合った場所をリストアップし、調べる

ある程度条件が揃ったら、「その条件にハマる場所ってどこがある?」ってことを調べていくフェーズです。

我が家の場合、というか私は移住イベントなどに参加しつつ、こんな整理をしていました。これは実はたぶん奥さんも知らない話ですが(笑)。

青・・・最優先
緑・・・時点
黄・・・ワンチャンあるかも

みたいな感じで見ていただければ。南の島感とかは当時の個人的な感覚なので、あんまり深く突っ込まないでくださいね。。

たとえば他でいうと、屋久島とか久米島とかはすっごいいいんだけど、島の規模・都市機能的に微妙なので一旦除外していたり、逆に沖縄本島のくくりで沖縄本島と陸続きの島はありだなーと思っていたり、もしました。

当時考えていた邪な考えでいくと、
「南の島に行きたいで沖縄本島は寒いけどまあ最悪そこかなー」とか
「奥さんの生まれた場所(広島)に近いから、家族の反対が厳しい場合は周防大島かなー」とか

そんなことを考えていたりしました(笑)。

あとはとにもかくにも、東京で開催される移住イベント的なものに出てくる各自治体の担当者などと直接話して情報収集。

…上の図でいうと宮古島と種子島は全然見かけた記憶がないのはナイショです…。

現地に行って調査する

どんな場合にせよ、移住する前に移住先についてちゃんと知るようにすることは大事じゃないかと思います。

というわけで最初に訪れたのが宮古島。

宮古島は勝手に人口が増え、最近ではリゾート化が進んでバブル状態になっており、まーったく移住誘致に力を入れていないため、市役所に電話しても対応冷たいのですが。

運良く東京でお世話になっている方の知り合いがいるということで、現地の方を紹介していただけたので、いろいろなお話を伺いつつ、物価や不動産などもろもろの情報収集を行いました。

ふだんリゾートに遊びに行っていても、実際の生活感みたいなものはよく分からなかったりするので、時間を取って島の生活のイメージを具体化するみたいな作業は大事です。

…一緒にオトーリまわして3時まで飲んで、「移住してくるなら家探してあげるから」と言っていただいたにもかかわらず、結局移住できなかったのですが…。

次に訪れたのが奄美大島。

奄美大島はNPOを中心に移住誘致に積極的に取り組んでおり、移住体験ツアーやプログラムなどもWebから申し込めます。

たまたま日頃連休なんて取れない奥さんが連休を取れたので、1泊2日の強行日程で一緒に現地を見に行くことに。

ちなみに我が家の移住はこの時がターニングポイントに。

奥さんが「ここなら暮らしやすそう」と感じたことがきっかけで、それ以上他の候補地の調査に手を広げることなく、まずは奄美大島をもっと知ろう、という方向性になりました。

結果、候補地ビッグ3の一角、奄美大島が有力候補となり、それからもう1回訪問して「ここにしよう」と確定。

その後、仕事探し(奥さんの)・家探しなどおおよそ順調に進んで今に至ります。

結局、移住したい候補地をある程度絞り込めたら、あとは現地に行ってみて、「自分がここで暮らすかもしれない」という目線でその場所を見てみる。

その目線で見た時に「ここならやっていける!」と思える場所であれば、きっとそこに移住してみて良いのではないかと思います。

逆にいえばこの「自分がここで暮らすとしたら…」みたいな想像がうまくいかなかったり、情報不足であったりするまま移住してしまうと、世の中に出回る「移住なんてするもんじゃない」体験談ができあがるんじゃないかなーという気がします。

さあ、どこに移住しようか?そんなときには…

あくまで我が家でどうしてきたかという経験しか語れないのですが、大枠はまちがってないんじゃないかと思います。

まず自分の移住先に希望する条件を整理すること。

その条件に合う場所をリストアップし、現地に行かず分かる範囲の情報を集めること。

そして、有力候補から順に、「自分がここで暮らすかもしれない」という目線で現地を調べてみること。

…とここまでを見て、「興味はあるけど、そんなガチでやる気は起きないなぁ…」と思うのであれば、きっとまだ移住するタイミングではないのでしょう。

そんなときはゆるゆるとアンテナを張り、イベントなどに暇つぶしくらいの気持ちで参加して情報収集してみる、くらいで気楽にタイミングを待つのが良いと思います。

なんせ、移住なんて無理にやる必要があることじゃないんですから。気楽に「ここに移住したい」と思える場所が見つかるまで待つくらいでいいんじゃないでしょうか。

この度は私のnoteをご覧いただき、本当にありがとうございます! これからも移住や働き方、南の島ってぶっちゃけどうなの?といった話をのんびりレポートしてまいります。 スキや感想のコメント投稿、サポートなどいただけると、とってもうれしいです。今後ともよろしくお願いします!