君と繋がる
8月3日あの日は月曜日だった。
朝からサウナの中にいる様な、暑い夏の朝だった。
あの日君は仕事場にこなかった。
次の日、君が24階建のマンションから飛び降りたと聞いた。
同じ歳、私は4月20日生まれで、君は5月20日生まれだった。
早朝の夜明け、冬ならばまだ夜に所属する様な時間。君は白日の早朝に逃げる様に落ちに行った。
声が、自分とは違う声が右斜め上から聞こえて苦しいと話した事があった。仕事以外の時間は音楽を聞いて耳になるべく栓をするんだよ。と音楽は逃げ道であり、壁であり、生きる道具なんだって。
クラシックが好きなんだ!音の粒が一つ一つ物語を持ってるいる様な!笑顔でそんな事を話してくれた。
その右上の声主とさ会話できないの?話しかけるなよ!うるせんだよって怒ったり出来ないの?と問うと、
あっちの世界と繋がちゃっいけ無い気がするんだ。って。青い空を眩しそうに見てた。
私は、失礼ながら医者には行ってるのか?尋ねてしまった。
君は、精神科に行ってるよ。不安症だって言われたんだ。って言っていたね。
そこで、仕事の時間になってしまい、その話はそれきりそこで終わってしまった。
私は何が出来て、何処まで踏み込めんで良かったんだろうか?
それとも、あっちの世界と繋がり呼ばれて生きる場所を変えただけで、君にとっては特別な事でないのかい?
君ともっと話せば良かったと、後悔があるよ。私も君も共に一生懸命生きて居た。同じ場所で時間の中で。
もし、この世界の何処かと、まだ繋がっているのなら、君が幸せならば…と願う声聞こえる?
それは、君がこっちの世界に居た時の、右上の声だったりしてね…なんて笑えないか…。
私が毎日生きて君を忘れない時、何か君が同じ時の中で生きて居ないかなと無責任に思う時。
ふとした時心の水面に君が浮かぶよ。
この世界の何処かと、君はまだ繋がっている?青空?夏の朝か、クラシックの音の1つ粒か、ピアノの響くそして消えてゆく中か…
今年も暑い夏が少しずつやってきたよ。
君よ元気かい?
まだ生きてて欲しかったと言える程、責任はない狡い私だけど、君を忘れられないよ。
何処かで繋がる君と共に私も病気と共に生きて居るよ。
今年も暑い暑い夏が来るよ。
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