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自己の湖

傾斜し溺れ、永遠に夢中に

しかし、水は干上がり雨焦がれる

その身を潜め、沈降した揺り籠

水の応え、血は煌めき象牙は揺れる

水面が鳥へ、花は水面へ働き

己を脱却し、ぎりぎりを攻める解放と自由

駆け引きなしに、悪しきもの目が瞑れ囀る

他を介さず己を脱皮し、それは置いてゆけと

己の湖、濡らす足跡が滴下する水路となり

海原へ流れる蝶は足跡を留め歩き出ていく


自己の中で溺れ足掻く、底に沈めば安定があり眠る様に自己に寝ていた己。水の上に蝶が溜まり、足を取られたか溺れていた。それでも羽ばたき藻掻き土へと辿り着く。濡れた足で歩いた後は川の様に続き、空へと飛んでいった。自己から外へと足跡を濡らしながら、今私は歩いている。何艘もの船が側で見守り、助け水面を揺らし私は生きている。自己の中から己へと私は海原へ。

自己中


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