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繋いでいるだけの日々

その日の夜にやっているテレビドラマで、ああそういえば今日◯曜日だったのかと実感する。それくらい日にちや、朝昼晩の境い目が消えかかった生活をしている。頭の中に飲み込まれて、常にぼんやり上の空で過ごしているから、色んなことがよくわからなくなっていく。確かに楽しいことをしているはずなのに、感情が動かなくて作り笑いを浮かべたり。虚しい、わたしの意識は一体どこに行っちゃったんだろう

次の春で就職する、いま将来についてわかっていることはたったこれだけ。入社した後のことはわからない、無事にうまく務まるかもしれないし、そこで経験を積めたら転職してより目標の高みを目指すかもしれない。だけどそもそも務まらないかもしれない。
やってみてからじゃないとわからないということも、自分が歳を重ねた姿が全く想像つかないのも、ただひたすらに怖かった。少しも想像できないからなんとなく、私って長生きしないのかもとか思った。

あの人はもはや私の心に棲みついている、今の自分の気持ちで確かなのはたったこれだけ。呆れることに、あの人を思い出さなかった日は別れてから1日もない。どうしても心の中にいるのが当たり前になって、時にはそれに泣かされたり笑ったりするのが日常になった。そう、心に棲みついているって言い方がしっくりくる。
「私にこう言われて、あの時あの人はこう思ったんじゃないか」とか、「だとしたらどれほど悲しくさせただろう」とか、そんなことばかり考えてしまう。頭の中で数々のシーンが繰り返し再生される。通り過ぎるだけの縁だったとはやっぱり、思えないんだ。
もうさぁ忘れらんないんだよ、記憶を大切に抱きしめて、重くても背負っている。

就職を機に環境が変わり、また新しく色んな人に出会っていく。きっと色んな関係を築いていく。その中で過去とどう折り合いをつけていけばいいんだろう。わたしはどうやって生きていくつもりだろう。心残りを放置したままやっていけるのだろうか。
ひとりで生きていく自由さと、誰かと一緒に生きていく不自由さを天秤にかけてみるけれど、いつもふらふら揺れていてあてにならない。答えがわからない。ひとりを選ぶかもしれない。
誰かと育む温もりを、遠ざけたい訳ではないんだけれど



「下手くそな優しさが棘のように鋭く、
私に微笑む」

「私はあなたと居られたら幸せ、大好きよ、
バイバイ」

♩桃源郷

「忘れたいことの前に、
忘れられない君がいるでしょう」

「子どもみたいにからかう
大人の君に恋をしていた」

♩部屋



シャイトープのこの2曲がず〜っと頭の中で流れている、私が口癖のように独り言でつぶやく言葉は「さよなら」や「バイバイ」や「しにたい」だった。周りに誰もいない時ふと口にしてしまう。涙がでる

自分のことなのに、あまりにもわからないことが多かった。考えていることは沢山あるのに、ごちゃごちゃでわからないから口を閉ざしてしまっていたこの頃。今日はまとめないまま、ただそのまま文章に起こしてみた。こんなに自分を形づくる輪郭が曖昧でぼやけていたのがわかって、だから不安だったんだと知って、ほんの少しだけ安心した。

気持ちや疑問をつらつらと並べてみたけれど、今日も答えを出してあげられない。自分がどうなりたいのかわからない。
ただ息を止めないように繋いでいるだけの日々が、他にも意味を持つ、まずなにか1つでも生きがいのある毎日に早く変わってほしい、変えたいと、縋るように願っている。それしかできないでいる


春まで繋ぐ。



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