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コミティアで泣きそうになったこと

5月5日。
本日東京ビッグサイトでコミティア140が開催されました。
コミティアとは同人即売会のことで、頒布できるのはオリジナルの1次創作のみ。
本当の漫画好きが集まる場所と言っていいでしょう。

今朝は5時に目が覚めました。いつもは8時頃まで寝てるくせに。
外は雲ひとつない青空が広がっており気温も高めで、寒さや気圧の変化に弱い私にとっては最高の気象条件です。

ごろごろごろ

キャリーバッグを転がす音がうるさい。
電車に乗り、うっかり優先席に座ってしまいました。正面には帽子を被り、地味ながらもおしゃれを感じさせる服を着た品のいいおばあさん。
私の隣には新聞を読むおじいさん。その様子を見て思いました。
( まだいるんだな…電車内で新聞読む人)

1時間ほどでビッグサイトに到着。
自分のスペースを確認しさっさと設営完了。私は雑な性格なので設営は早い。
その後缶コーヒーを飲んでひと息つきました。
私のとなりのスペースの方はなんとフランス人。でも日本語はとてもお上手でした。

会場をざっと見渡しました。
……多い。
コミティアはコロナ対策でサークルの数を減らして運営されています。
今回ももちろん減らしてはいるのでしょうが、人が多いと感じました。
コロナ前の状況に戻りつつある。
ちょっと嬉しくなっちゃいましたね。

11時。コミティア開始。ここで拍手が起こります。
いつものことですが、この拍手はとても心地いい。もちろん私もしました。

席に着くと私の斜め前のサークルの売り子さんに目が釘づけになりました。
ゴスロリファッションで眼鏡っ子。
私の性癖、ど真ん中。
(うおおっ!かわいい!写真撮りたい!でもそんなこと言えるわけがない!)
そんなことを考えながら、ちらちら彼女を見てました。
たぶん私の視線に気づいていただろうな。ごめんなさい。

一般参加の人も多く、12時半頃にティアズマガジンは売り切れ。以前はこの段階で入場はできなかったのですが、今日は入れたようです。人数制限もだいぶ緩み会場内はコロナ前の熱気を取り戻していました。

たくさんの人が本を手に取ってくれましたが、とくに印象に残ってる女性がいます。その方は、以前ツイッターで連載してた『今日も死ねませんでした』を読んでくださっていたそうです。(電子書籍で販売中)

ちょうどつらい時期だったそうで、この漫画に励まされたと。
それを聞いた私は「そうなんですか!描いてよかった!」と笑顔で言いました。


……実はあの時、涙が出そうだった。
でもこんな人前で泣くわけにはいかない。

ぐっと気持ちを抑えて笑いました。

あなたの真剣な眼差し。あなたの口から発せられる感謝の言葉。

ヤバかった。
ギリギリだった。
泣くな。泣くな。この気持ちは家に帰るまで封印しろ。

なかなかうまくいかない現状に焦りを覚えていた私にとって、あなたの言葉は救いでした。
本当に漫画を描いててよかったと思えた瞬間でした。

励まされたのは私です。感謝するのは私の方です。
読んでくれてありがとう。
すてきな感想をありがとう。

このnoteが名前も知らないあなたへ届きますように。

あまいろ


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