島は一つの生き物という話【島暮らし】
みなさんこんにちは!
海士町(あまちょう)ふるさと納税担当の松田です。
春が去って梅雨入りのニュースもつかの間
最近の海士町は晴れ渡っています。
今回は、ふるさと納税のお知らせや島事情の記事ではありません。
ふるさと納税担当として生きる松田がふと思ったコトとについてつらつらと書いていきます。
タイトル通り、島は一つの生き物なんだなと思うこといくつかありました。
本記事のボリュームは多くないので、さらっと読んでみてください。
島に移住して初めての梅雨。
快晴。
海士町(あまちょう)に移住して10か月目になります。
〇ふるさと納税担当として
人口2000名の小さな島なので、最近は顔や仕事を覚えてもらうことも増えてきました。
嬉しいことに、会えば声をかけてくれたり、ちょっと立ち止まって雑談をすることも多くなりました。こんなコミュニケーションが実はすごく暖かくてうれしかったり。
ふるさと納税担当として仕事をしていく中で、様々な事業者さんや、農家さん、漁師さんに出会います。
そしてそれ以上に、農家さんや漁師さんと密に接する役場の方々とのやり取りも多いです。
声をかけてくれる内容の中で、
「農家の〇〇さんとこなんとか助けられんかね」
とか、
「漁師さんをもっと助けられるような仕組みないかいな」
みたいなところの話も貰います。
〇他人事じゃない。島のピンチ。
つい先日も、コロナのせいで売り上げが減ってしまった漁師さんのために何かできないかと役場の方から声をかけてもらい、
漁師さんから直送される旬の新鮮なお魚を返礼品としてお出ししようとプロジェクトも立ち上がりました。
島の東側、豊田地区の漁師の山下さんを中心に、漁師の方々が目利きをして厳選した旬の海産物をお届けするというもの。
こちらこれから返礼品としてお出しするので、そのときしっかり告知させてください。
このプロジェクトの背景には、誰一人かけさせないという役場の方の思いや、その思いを受けて一緒に立ち上がる漁師さんたちの思いがあります。
コロナとはいえ、一つの事業者でも、一人の漁師さんでも、一人の農家さんでも欠けてしまえば、島全体に影響するからです。
その思想は、海士町のふるさと納税の使い途にも大きく影響しています。
〇未来投資基金
海士町ふるさと納税使い途の中に「海士町未来投資基金」というものがあります。
これは、海士町の産業に対する投資基金です。これから海士を支える産業や、残していかなければいけない産業に対して投資するものです。
この基金が起こった背景としても、過去に海士町の事業者さんが廃業したことにより起きた島での影響があります。
都会から見れば、売り上げが立っていない事業者は注目されないかもしれません。しかし島では、どんな事業者さんでもどんな形であれ島中の事業者さんと関わりあっています。
実際に廃業したことにより、雇用であったり流通であったりと大きな影響がありました。
誰も倒れさせない、そして育てていく、そんな思いが込められた基金です。
〇島は生き物だな
ドラマの金八先生が、「人という字は~」と説明していますが、島ではもはや人じゃ収まらず、組体操の扇みたいになっています。
誰が欠けてもいけない。
島というものは改めて一つの生き物みたいなだなと感じたここ最近でした。
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