40代最後の誕生日に出雲へ女一人旅

もう３ヶ月近く前の出来事だなんて信じられない。
WBCだって終わったし、桜だって咲いて散ったんだ。

そもそも一人旅なんてしたことない私が、なぜに熊谷から８４０キロも離れた出雲に行ってきたかって。しかも誕生日に。というお話。

私の人生って、というか、私って、そこそこラッキーで、興味があることに関してはそこそこ頑張り屋で、そこそこそみんなとそつなくこなせる、全体的にあまり損をしないタイプの人間だと思ってるんです。自分で言うのもアレですけど。笑

おっちょこちょいだけど、とにかく人に恵まれて助かってるし。

フィットネスのインストラクターしながらキッズダンスの先生もしてきてたくさんの方に本当に大事にしていただき、職業柄、お誕生日はたくさんサプライズもしていただきました。

友人にも恵まれ、思い返せば誕生日に一人でいるなんてことも経験したことがなかったです。まあそうならないように自らしていたのかもしれないけど。

こんなのは当たり前じゃないと分かってはいたけれど、わが子たちも結婚して長女が家を出て、長男は就職して家を出て、わたしほぼ独身みたいな生活になり、独立のためにキッズダンスからも引退し、個人事業主という一人親方になり一人の時間が激烈に増えたことにより、過去の出来事たちが本当に当たり前じゃなかったということを実感しました。

そんな中、もっともっと先の未来を想像した時に、

誕生日に一人で過ごすことが来たとして（誕生日に限らず、大晦日とか？お正月とか？）または、ゆきたい場所があるのに一緒に行ける友達がいなかったとして、それをすごく寂しく感じる自分になりたくないなーと、ふと思いまして。

だったら、最初から一人で過ごす誕生日を自ら選んでみよう。と思ったのですね。

だとしたら、どこで？と考えた時に、一番に浮かんだのが、出雲大社でした。

40代最後の誕生日、2月１１日の朝を、神々の集まるといわれる出雲大社から始めよう。だって縁起良さそう。（独立してからというもの縁起良さそうなこと手当たり次第やってきてる）
自分へのプレゼントにちょっとだけ豪華なホテルに泊まって（寂しくないように）、自分のペースで進めてみよう。

となったわけです。

ずっとずっと行きたいと思っていたけど、なかなかの遠さゆえ簡単に行けない（と思っていた）出雲大社。

飛行機に乗ったら90分でついた。熊谷駅から上野駅と同じ時間で。

タイミングなんてものは待つものではなく作るものなのだ

と心のそこから実感し、大きな学びを残してくれました。

思い返せば過去の旅行だっていつも友達まかせで、自分でプランも考えたことなかったし、飛行機もホテルも言われるがままに付いて行くだけでした。

自分で飛行機を取って、ホテルを取って、プランを立てて、やればできると大満足。
そんなワクワクが抑えきれず、今思うと恥ずかしいけど、ひとり旅に行くという、このわたしにとってのビッグイベントを、兎にも角にも黙ってられず、会う人会う人に、

「私ね、誕生日にね、ひとりで出雲に行くんです」ってお祭り騒ぎでしたけど、
案外、一人旅してる人は多く拍子抜けしまして。

さらに今となっては、ひとり旅ごとき全てにおいてどってことなかったのに、あんなにお祭り騒ぎした自分が恥ずかしい。笑

までも食事だけはね、ちょっと寂しいよね。
隣に幸せそうな家族とかカップルとかいると。笑

でも、その気になってタイミングさえ作れば、どこにだって行ける。
だから、その気とその時を逃さずすぐに行くべき。世界は一気に広がり、経験は何かしらの糧となり学びを残してくれる。（学ぶためにはアンテナ貼って繊細になることも必要）

誕生日前夜に宿泊した宿は、去年オープンしたばかりの出雲界。食事も美味しいし、スタッフの方々お若いのに接客も文句なし。一人旅の女性への配慮やお風呂もサイコー。チェックインシートに書いた誕生日を見たのか、お話しするスタッフの方たちみんな、さらりとお誕生日に触れてくれる。

そしてチェックアウト2月11日の誕生日の朝は二重の虹が。これはスタッフの方も珍しいとおっしゃって、まあなんと縁起の良さそうな。

そして生まれて初めて行った出雲大社は、それはそれは神々しく雄大で。
散々下調べをして行ったので、ガイドができるほど詳しくなり、ひとりを忘れて満喫。そういえばホテルからたまたま乗ったタクシーの運転手さんは、若い頃熊谷市（うちから徒歩5分）のアパートに住んでいたことがあるというミラクルが起こり、意気投合し、地元の人しか知らないような場所に連れてってくれました。

大抵のことは飛び込んでしまえば大したことないなーという思いに拍車がかかりました。独立した時もそうだったな。

行ってよかった。

ということで、次回は独立しヨガスタジオをオープンするに至った深い話を書こうと思います。