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あまはの人生(序章〜引きこもりネット大喜利編〜)

はじめまして!
あまはです!
吉本興業の芸人養成所であるNSC東京の、絶賛28期生をしている最中の、あまはです。

noteを読んで貰うにあたって、僕の事を知らない殆どの人の為に、プロフィールを書いてみます!

僕は幼稚園の3年間誰とも一言も喋れない極度の内気な人見知りで、虫にだけ心を開き、幼稚園時代にダンゴ虫を丸めた量なら世界一かもしれないほど虫とだけ遊んでいました。
しかし中学三年生でお笑いに正面衝突し、人生観が変わり、何かを表現したくなり、そこから表現したい人生へと変貌を遂げました。

超内気ながらも、幼稚園の頃からコントを家族に見せたり、小学校では妹とラジオ番組ごっこをしたりと、地下でのお笑い活動は活発で、テレビでもお笑い番組を好んで見ていました。
毎朝、学校に行く前に必ず四コマ漫画を数ページ、トイレで座りながら読むのを日課にしていました。
トイレットペーパーの蓋の上に四コマ漫画を何冊か置きっぱなしにしていて、小さな個室漫画喫茶が生まれていました。いや、個室漫画便所の間違いでした。
植田まさしの「コボちゃん」「かりあげクン」「おとぼけ課長」、長谷川町子の「サザエさん」「いじわるばあさん」、多様な漫画家による「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」「ポケットモンスター4コママンガ劇場」などなど。
同じ漫画を何周も読んでいました。四コマの一コマ目でオチがわかるどころか、次のページの四コマがどんなやつだったかも大体覚えていたので、四コマが大学の試験科目にあったら偏差値68は行っていました。早稲田に受かっていました。
小学生から、自分で漫画を描いたり、オリジナルカードゲームを作ったり、オリジナル新聞を作ったりもしていましたが、まだまだ内気なもの。
中三でお笑い芸人によって表現の扉を足でブッコォーー!!と蹴り開けられてから、学校でも、限られた人の中ですが、ボケ倒すようになりました。

その頃から、ネット大喜利という、インターネットで大喜利をしてみんなで採点して順位を付け合うものにはまり始めます。
なかなか上の順位になれないながらも熱中し、大喜利サイトの2ちゃんスレも同時進行で見ていました。そのスレでは、ボケの結果に「このボケは順位は高いけどありきたりな面白ワードを使ってるからズルい」などと批評したり、次のお題で他の人のボケを潰す為に没ネタを投稿したり、コテハンを付けてる人の日常トークをしたりが繰り広げられていました。

同時に塾の勉強もせっせと真面目にこなし、早稲田大学高等学院という、普通に学校行ってればそのまま早稲田大学に行ける早稲田の附属高校に受かり、進学しました。
先程、四コマが試験科目にあれば早稲田受かると言っていたのは、匂わせでした。
ちなみに、早稲田実業高校や慶應義塾高校も受かってました。てへ。

しかし!普通に学校に行かなかった僕は、高校を中退してしまいました!がびーん!!!

なんで中退したか。
帰宅部で欲しい物も無いのにバイトばかりしていた謎生活によるストレス、友達が僅かにしかいなくて学校が楽しくなく家から1時間通うストレス、そんなストレスがありつつも、
中二病が大爆発してしまい
「このまま大学行って会社勤めして普通の幸せを送りたくない、表現者として面白い生活を送りたい!!!」と、心が叫び、そんなロケンロール魂みたいな物により、中退しました。
学校の勉強をするより、図書館で大量に本を読んだり映画や音楽を漁りまくった方が、人間としてパワーアップ出来るという目論みがありました。
また、この時に、高校中退してすぐNSCに入ろうとも考えていました。しかしそれは、勇気が出ずに、出来なかったのですが、、。
そして、当初の目論見は失敗し、図書館に沢山行ってたのは最初の一ヶ月だけ、暇を持て余した事により精神が悪化していき、ほとんど鬱状態のようになってしまいました。

それでも、ネット大喜利は、やっていました。
家に引き篭もり、ただひたすら、大喜利と、2ちゃんだけをやっていました。
その頃には、2ちゃんで自分もコテハンを付けて、常駐して会話していました。

精神的に調子良い時は、大喜利の結果の話などしていたのですが、調子が悪化すると「死にたい」「高校中退しなきゃよかった」「演劇部演劇部演劇部演劇部演劇部」などと書いていました。
高校入学時、演劇部がコントをしつつコメディ芝居をしていたので、入りたかったのですが、内気が出てしまい怖くて入れず、その後悔で「演劇部演劇部演劇部演劇部演劇部」と書き荒らしてました。
みんながボケの結果について色々話している所に「演劇部演劇部演劇部演劇部演劇部」と書く、荒らしをしていました。
そうこうしている内に、コイツは別のスレに隔離してやろうと、誰かが僕専用のスレッドを立てて、お前はそこで一人呟いてろと言われ、ひたすら毎日、別スレで考えた事や感じた事を呟いていました。隔離された結果、自分だけの場所で呟く、図らずもTwitterの先駆けをする事となりました。

何日も一人でそこに呟いていると、相手をしてくれる人が現れました。
その人は、アスキーアートで鳥の絵を描き、鳥が台詞を言っている形で、僕と会話をしはじめました。
人間じゃない方が怖くない、そんなはからいがあったのだと思います。
その人と毎日会話をしているうちに、1000レスにまで到達してしまいました。
最後のレスでは、お互い、別れていく会話、ありがとうと涙を流しながら長文で気持ちを伝え合いました。
もう鳥さんとはおさらばか、そう泣きながら、涙を拭いながら、大喜利サイトの本スレを探していたら、もう、僕の隔離スレの2スレ目が出来ていました。すぐに涙は引き、目が乾きました。そして、また次の日から、普通に鳥さんと会話を始めました。
2スレ目登場というグダグダな展開により、鳥さんはアスキーアートをやめ、普通に文字だけで会話をするようになりました。
次第に、他にも、そこによく来てくれる人が現れ始めました。
気付けば、僕の隔離スレは、50まで行っていました。

鳥さんから、クリスマスイブにルミネtheよしもとに行こうというお誘いを貰いました。
それまで会ったことなく、顔もわからず、年齢も歳上な事しかわからず、性別は女性である事はわかっていて、とにかく緊張と恐怖で、断ろうかと凄く悩みました。
しかし、勇気を出して、会う事にしました。

まず新宿駅で待ち合わせ場所に行くのに大変苦労し、なんとか辿り着いて、声をかけられました。
背の高い眼鏡の掛けた女性で、ゆっくりとした口調で色々と話しかけてくれましたが、とても緊張して、全然喋れませんでした。
しかし、そこからの初めてのお笑いライブ、吉本のお笑いライブ、ぎこちないながらも沢山笑えて、お笑いは凄いと、やはり思いました。

帰宅して、いつもの隔離スレで、他の人にも行ってきた事を話し、遠くまで外に出れておめでとー!と、祝われました。

そして、その人とまた会っていく中で、なんと、お付き合いする事となりました。
演劇やお笑いライブを沢山観させてくれました。他にも、カルトな映画や漫画や音楽や小説や美術を沢山教えてくれて、知らない表現の世界をいっぱい知っていく事となりました。

そして、その人に、「演劇のワークショップや、自主映画を撮るワークショップがあるから、それに参加してみなよ」と言われました。
またそこで勇気を出し、演劇と映画のワークショップを受けた所、そこで撮影した自主映画が、高校生映像フェスティバルで「大林宣彦賞」、ネットムービーフェスティバルで「細田守賞」「唯野未歩子賞」を受賞しました。ネットムービーフェスティバルは、大人も参加する中で、受賞する事が出来ました。
これで自信を持つ事ができ、「演劇部に未練があるなら通いなよ」と、ENBUゼミナールというスクールで演劇を一年間学びました。
その時には、沢山演劇を観させて貰う中で、芸人としてのコントではなく、お芝居への興味が強まっていました。
そして、引き篭もりながらも通信の高校に在籍していて卒業出来た為、大学の受験資格もあり、多摩美術大学を受験する事にしました。
たまたま本屋で美術手帖を立ち読みしていたら美大の紹介ページがあり、多摩美に映像や演劇を学べる学科があると知り、快快という好きな演劇ユニットもそこを出ていると知り、入りたい!!と強く思いました。

多摩美術大学の中でも映像演劇学科はデッサンの試験が無く、その場で出たお題に対して2時間で作品を作る、という特殊な試験だったのもあり、なんと合格する事が出来ました!!

そして、大学に通い、きちんと引き篭もりから脱する事が出来ました。
その大学で、劇団を立ち上げ、脚本演出として数年間活動していました。

鳥さんとは、お付き合いは解消され、友達としてやり取りを続けていて、大学に行き連絡が少なくなっていくなか、舞台の公演は観てくれて、感想を教えてくれたりしました。
大学四年生頃、お見合いをして彼氏が出来たと言われ、そこから連絡する事が無くなりました。

これが、大学進学までの、ざっくりとした人生です。
結構色々ありましたが、このあとの人生も、更にかなり色々あり、とりあえずここまで書く事にします。
劇団は4年程で無くなってしまい、期間を経て別の形で演劇を続け、そしていまは芸人の卵としてNSCに通っております。
何か、表現する事で、人々に新しい視点や自由を与えたり、喜びを持って貰えたり、苦しい気持ちを消化して貰えたり、そう言った事が、僕の幸せです。

長文、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
続きは、また!!!!

ちなみに「天羽まりな」名義でYouTubeチャンネルもやっております。是非観てくださいませ!
https://m.youtube.com/channel/UCkKBb7yjIyjL6hUXXug1n-A

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