見出し画像

ダム怪談 糀屋(こうじや)ダム

兵庫県多可郡多可町にある近畿農政局が管理するダムがある。因みにこちらのダムでは土日祝でも8時30分から17時までの間にダム管理事務所に訪れたらダムカードが貰える。一般的に平日のみの配布が多いため、平日が仕事のわたしにとって土日祝でも頂けるダムカードは非常にありがたい。

土日祝では管理される職員がいるため、インターホンをならし出てきた職員の方にダムカードを下さいと話せば頂けるのだが、あいにくわたしが伺った時間は職員が裏で作業しており、二度インターホンをならしても出ず、休みなのに見回りで訪れていたダム職員の方が"本来は休みなんですけどね"と話しながらもダムカードを手に入れることが出来た。

糀屋ダムのダムカード ばけたんWARASHIと共に

前述した文章で気になられた方がいると思うが、糀谷ダムには仕事が休みであってもダム職員の方がわざわざ訪れてダム湖の見回りをしなければいけない理由が存在する。最初の画像で完全にネタバレしているが、お気付きになられただろうか?

いのちの電話の連絡先

糀屋ダムは自殺が後を絶たないと言われている。
近年はコロナ禍の不況や経済不況における物価高の生活苦による影響も大きい。中でも翠大橋(みどりおおはし)からのダイブ傾向が目立つ。

ダム職員の方々は新たな自殺を予防するために訪れては長時間車が停まっている時など、通常とはおかしい動きを怪しいとみて気になった方には一言一言大丈夫ですかと声をかけながら回っている。実はわたしも撮影のために長時間その場にいただけで自殺願望はないのに大丈夫ですか?と怪しまれた(゜o゜;

堰堤から眺める翠明湖

心霊の怪異譚は勿論、ダム湖である翠明湖(すいめいこ)から翠大橋、さらには公園から男子トイレ等(女性トイレはなく男子トイレしかない)の糀屋ダム一帯が自殺があったと紹介され、過去にこの地を最期に自殺され亡くなった方の霊が現れるという怪異譚が存在している。果たして本当にそうなのかリアルな糀谷ダムを調べてきた。

たまたま夜釣りに訪れていた地元の方々から貴重なお話を聞く事ができた。今回は、教えて頂いた情報を元に皆様にお話したい。内容がショッキングな光景を思い浮かぶため、想像してしまいやすい方は閲覧しないほうが良いと思われる。

※翠明湖での釣りは危険なため禁じられている。

翠大橋にて①
翠大橋にて②
翠大橋の欄干には千羽鶴

あれは夕方の18時30分を過ぎた頃だろうか。

じっくりと撮影をしていたら、わたしのいた場所の背後から服を擦るような、ズルッという自然の音で発生するにはあまりにも不自然な音が聞こえてきたので振り返ると、黒髪の長いワンピース姿の女性が欄干から身を乗り出し、あっという間にダイブしてしまった。生きている方ならば大変なことだと思い女性がダイブされた場所へ行くが、水しぶきをあげるバシャーンという音もなければ、水面は風の動きと共に静かに揺れるだけであった。

あの女性は一体…?

橋にいたらわかったことは、不審な金属音が多すぎる。地元の方にも話したが、やはり地元の方も夕方になれば橋での不審な金属音は確認されており、ひとりで通ることを避けるという話も出たほどだったがわたしが一番言葉を失った話がある。

地元の方がいつものように禁じられたバス釣りにやってくると、立入禁止の柵を乗り越え堰堤から釣りを行い始めたときのことだ。

立入禁止の看板
糀屋ダムの堰堤

釣りをはじめてしばらく経ったあと、竿に獲物が引っかかったと感じ、ルアーを引き上げたら…髪の長い女性の髪の毛が3本絡まっていたという。

たまたま近くを通りかかった見回りのダム職員の方に報告をしたそうだが、ダム職員の方はまたかとばかりに"ええで、ええで。放っておいても大丈夫やから。"と答えその場を後にした。今でも女性の髪を釣り上げた地元の方は、ご遺体が今も翠明湖に眠っているはずだと話してくれた。釣り上げた地元の方は今も女性の髪を釣り上げた際にスマホで撮影した写真を残している。

翠大橋から見る翠明湖

自殺が多発するようになったのは地元の方曰くは10数年前からとのことで、いのちの電話の看板が掲示されるようになったのは2〜3年前のことだという。つまり、世間がコロナ禍で経済不況になってから多発するようになったようだ。

今ではダイブされても命が助かるよう、ダム管理事務所の所長の指示の下、ダムの水位をわざと下げているらしく、また話を教えて頂いた地元の方のご親族に潜水士の仕事をされている方がいて、糀屋ダムからの依頼でダムの潜水調査をしたら、潜り始めてすぐに自分の顔の目の前に女性の顔が飛び込んできたという。ダムにはまだまだ引き上げが出来ていないご遺体があるのは事実で、潜水調査により発見されるパターンが多いようだ。

堰堤付近を撮影

先程貴重なお話をして頂いた方からの情報だが今年の5月に撮影した場所の付近で何日間にも渡って停車する軽トラックがあったという。また運転をされていた方は軽トラックからいっこうに出る気配がなく流石に地元の方も自殺願望の方なのでは?と心配になりそろそろ声をかけたほうが良いのでは?と行動に移そうとした矢先のことだった。

糀屋ダムの案内プレート

軽トラックから炎があがった。地元の方は発見するとすぐさま119番通報したが、車は全焼。ナンバープレートの判別もできないほどの状態から、性別不明の損傷が激しいご遺体が発見された。このことは神戸新聞にも掲載されており、焼身自殺を図ったのではとのことだった。焼身自殺を図った場所には暫くの間は全焼した車の引き上げがなかなか行われない中、いざ引き上げが行われてからは軽トラックが停まっていた場所には火災が起きた後の焼き跡が遺ったというがわたしが知らず知らず訪れ撮影したときに火災があったような焼き跡はあったのかと思い返してもなかったように思う。恐らく補修工事が行われたものだと推測される。

翠大橋から眺める翠明湖

地元の方から聞いた話だが、今年に入ってから70代の女性が家から出たのを最後に行方不明になった後翠明湖でご遺体が浮かんでいるのがたまたまジョギングで通りかかった方が発見し110番通報するという事案があったようにこのダムでは自殺がこれ以上増えてほしくないことから報道規制がかけられたのだと思われる。

翠大橋から見る糀屋ダムの堰堤

他にも、翠大橋の付近にある駐車スペースでずっと停車する不審なスバル製の乗用車があったそうだが、その方は停車したその日の内に翠大橋からダイブして翌日に水面に浮かぶご遺体が発見されたという。年間数十人の方がという話があがっているが地元の方からの話を伺う限りでは頻繁に発生しているため、今回撮影はしていないが翠大橋の奥にある橋でも翠大橋からダイブされた方のご遺体が流れ着くことが多いため、今後の対策として此方の橋でもいのちの電話の連絡先の看板が、焼身自殺が実際にあった場所にも設置されるという。

また翠大橋の脇にある公園内でも自殺された方がいる、男子トイレでは首吊り自殺が多発しているという。つまり噂ではなく事実だった。自殺される方が報道を受け影響を受けた自殺志願者による自殺が増えては困るダム側によって報道規制され黙殺されていた。この話を聞いたあと、自分にはどうすべきかどうしたら自殺を抑制できるか、色々考え抜いた末に今回のリポートに至った。

最後におまけ画像を順に紹介

おまけ①
おまけ②
おまけ③
おまけ④
おまけ⑤
おまけ⑥
おまけ⑦
おまけ⑧

本当に自然が美しく、また翠明湖の名前が示すように水が透き通っていて翡翠を見ているようだった。また夜空の星空はプラネタリウムを見ているかのよう、空気が澄んで汚れていないからこそ見れる星空は是非一度は見てほしい絶景だと思う。自殺の名所が有名になり過ぎてしまい、良い面より悪い面がクローズアップされてしまっている。

最後になるが改めてこの画像をあげたい

いのちの電話の連絡先①
いのちの電話の連絡先②
教会による自殺防止の呼び掛け①
教会による自殺防止の呼び掛け②

余談だが最近ミーガンという映画を見た。

映画の中でミーガンというAI機能搭載のロボットが歌う子守唄がデヴィッド・ゲッタの名曲として知られている"Titanium feat.Sia"という曲だが、この歌は解決の糸口が見つからない悩みを抱え自分自身を見失い彷徨っている方々に聞いてほしい。

サビの部分が和訳すれば"あなたがわたしを撃ち倒そうとしてもわたしは倒れないわ"という意味になるがこれはどんなに世の中に糾弾されてもわたしは決して屈したりしないという意味であり、この歌で出てくる銃弾=世間の批判や個人に対するバッシングだとしたら、どんな苦境に立たされても負けない強さが歌われています。どうか、心を強く持って。ゴールのない課題などはない。前向きに進んでほしいといのちの現場の生の声を聞いて改めて思った。

最後に自殺されお亡くなりになられた皆様方のご冥福をお祈りします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?