わたしが壊れた日
昔から勉強が趣味だった。
勉強することしか出来なかった。
物心ついた時にはエスカレーター式の進学校に居て、当たり前に大学に行き、みんなと同じように就活をし、新卒で入社して働いた。
そしてある日壊れた。
今まで「優秀な子」「勉強ができる子」「仕事ができる子」だったはずのわたしは突然「何も出来ない子」になった。
会社に行きたいのに身体が動かない。
勝手に涙が溢れて息が上手く吸えない。
ご飯を食べる気が起きない。
上司に言われて行ったメンタルクリニックで
「鬱病ですね。」
と言われた。(後に診断名は変わる)
会社を休まなければいけなくなった。
都内のワンルームで、遮光カーテンを開けることも無くうずくまって自分を罵倒し続けた。
会社に申し訳ないから、と2ヶ月で復帰し、
そしてまた壊れた。もう使い物にならなかった。
引き止めてくれる上司に
「私がいたら会社に迷惑なんです」
と泣きながら謝って、辞職したいとお願いした。
未だに覚えている、上司は「会社っていう人は存在しない、だから迷惑なんてことは無い。出来る仕事なんていくらでも見つけてやる。だから気にするな。」と言ってくれた。
でももう私の心はその言葉すらも受け止めることが出来ず逃げるように辞めた。
「失敗してはいけない」と頑張って生きてきた私はこうして壊れ、精神障害者になった。
10年ほど前の出来事である。
そこから現在に至るまで、記憶が無い部分も多い。
病名も追加された。パニック障害、広場恐怖、解離性障害、離人症、非定型精神病、色々と言われたけれど分からない。
発病の原因もはっきりとは言われていない。
noteを始めたのは、私自身の記憶の整理がしたいから。そしてもし誰かが読んで、辛い気持ちの緩和になったり孤独感を和らげることの助けの一欠片にでもなったら、と思ったから。
思いつくままに、ぼちぼちと書いていこうと思っています。
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