姫アサギ

昆虫や採集の間に見た変わった生き物についての記事を書いています。

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マダニに噛まれて手術した話

昨日、マダニが媒介する「オズウイルス」による世界初の死者が茨城県で出ました。このオズウイルスだけでなく、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」や「日本紅斑熱」のような危険なマダニ感染症は少なくなく、日本では数少ない致死性の吸血生物としてマダニは恐れられています。 しかし、マダニはそれだけではない恐怖があって、刺されたら手術がいるんです。 私は昨日マダニのせいで手術をしたので書き残しておきます。 1.刺された直後マダニに噛まれたらすぐ気づくか、というとそんなことは全くあり

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    • ニセコブスジツノゴミムシダマシ -Boletoxenus incurvatus-

      外見くろいごつごつした1cmぐらいのゴミムシダマシ。オスにはツノがあるが、他の仲間よりも小さく、先端に毛が生えていない。 仲間コブスジツノゴミムシダマシの仲間で似たようなゴツゴツしていてツノを持つ仲間は多い。 ニセコブスジツノゴミムシダマシは仲間の中では角を持つ中では最も小さな角を持つ。(マルカブトゴミムシダマシのような角を持たない仲間もいるが) 生態山地に生息し、ツガノサルノコシカケのような針葉樹につくサルノコシカケ類につく。 親はキノコの外側を食べるが、幼虫は中に坑道

      • ヒゲナガゴマフカミキリ -Palimna liturata-

        外見白地に黒点をちらした2cm前後の中型カミキリ。このホルスタインのような模様は単体で見るとかなり目立つが白いブナの幹にいると保護色となる。 仲間ヒゲナガゴマフカミキリはゴマフカミキリとついているが、ゴマフカミキリ族ではなくヒゲナガゴマフカミキリ族である。ゴマフカミキリとついているが種類的には遠く離れている。体形は似ているものの体色に似たものはいないので見分けることは容易 生態ブナ帯やブナがあるような山地に生息している。 ブナ・イヌブナ・ミズナラ等のブナ科の衰弱木や枯れ木

        • 高尾山 採集 7/27

          今回は採集記です。 1.無風の昼7月下旬~8月中旬の高尾山と言えばアオタマムシ。 私も探しに行ったのですが家から3時間もかかるため、飛来時間に間に合わず… なぜか歩いてたコブスジツノを回収しておしまい。 わるくないけど、前も採ったし… 2.空振りの夕刻昼はうまくいかなかったが、夕刻からは活動する虫が変わってくる。 特に高尾算を代表するヨコヤマヒゲナガカミキリも夕刻から活動を始めるらしいのでそれを狙って後食するブナのひこばえを見ていく… が、いたのはウスバカミキリのみ。

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          ヤマトチビコバネカミキリ -Leptepania japonica-

          外見大きさが数ミリ~1cmぐらいの小さなカミキリ、コバネの通り前翅が小さく後翅が見える。ハチ(もしくはアリ)に擬態しており、前胸のふくらみや、腹のふくらみが特徴的。 仲間チビコバネカミキリ属(Leptepania)は国内に一種のみで本土琉球の二亜種がいる。一方で、小さなコバネカミキリにはヒメコバネカミキリやヒゲナガコバネカミキリなどがいるため似た見た目のカミキリは少なくない。 ただし、翅の黄色の紋やフォルムから見分けるのは容易。 生態成虫は6月ごろ現れ、花の花粉を食べる

          ヤマトチビコバネカミキリ -Leptepania japonica-

          コブスジサビカミキリ -Atimura japonic-

          ひっさびさに余裕があるので更新します。 リハビリがてら、虫の記事書きます。 外見茶色の細長い1cmくらいのカミキリ。 体の側面がまっすぐなのが特徴的で、小枝に擬態している。 仲間コブスジサビカミキリ属(Atimura)は国内に一種のみなので、国内に近い仲間は存在しない。カノコサビカミキリはフォルムが似ているが他人の空似。 生態クズ,イチジク、オニグルミなどの枯れ枝などにつき、その樹皮を食べている?おそらく幼虫もその枯れ木の中を食べている。 ネット上の情報では、クズの枯れ

          コブスジサビカミキリ -Atimura japonic-

          ハワイ旅行ーその11・マカダミアナッツ

          ハワイのお土産と言えばマカダミアナッツ、そのまま食べてもチョコと食べてもいい定番土産です。 1.マカダミアナッツとはマカダミアナッツとはナッツの一種で、植物の分類から言うとヤマモガシ科に属する常緑樹のようです。ヤマモガシとは聞き覚えがない植物ですが南アフリカやオーストラリアに反映しているグループで日本ではあまり見かけないグループの様です。ただ、サツマニシキという蝶のごとき綺麗な蛾が食べるそうで自分としては知っておくべき植物だったなと… マカダミアナッツ自身は仲間と同じくオー

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          ハワイ旅行-その10・この木なんの木?

          3月に世界ふしぎ発見!が終わってすっかり見なくなってしまう「この木なんの木、気になる木」で有名な日立の樹 実はオワフ島にあるんです。 1.日立の樹って?日立の樹とは日立のCM映像で流れる樹きな木で、印象的なフレーズから記憶に残る人も少なくないでしょう。 実はこの日立の樹は結構代替わりが行われていて、ハワイやシンガポール、ロサンゼルスにあります。 いや一つしかないじゃんと思う人も少なくないでしょうが、単純に日立の樹を使い始めた1980年代は数年ごとに木を変えていましたが、19

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          ハワイ旅行ーその9・ハイビスカス

          1ハワイと言えばハイビスカスハイビスカスと言えばカラフルで大きな花を咲かせる南国の花ですが、ハワイではハイビスカスの一種である「マオ・ハウ・ヘレ」がハワイの花として認定されていて特に重要視されています。(例えば、日本の南国、沖縄の場合はデイゴという植物が沖縄の花) なぜハイビスカスが重要視されているかというと、大まかに言えばハワイ固有種にハイビスカスが含まれているからです。 2ハイビスカスとはハイビスカスはハワイ固有種ですが、いわゆるハイビスカスとは少し違います。ハイビスカ

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          ハワイ旅行-その8・ハワイとココヤシ

          南国のビーチと言えば、有名なココヤシ。もちろんハワイにもありますがちょっと事情があって…? ココヤシとはココヤシは30メートルにもなる大きなヤシで、一般的なヤシの木のイメージそのもの→🌴 さらにその実はココナッツとして食べることもできます。また、幹は材として扱え、南国の島々では貴重な大きな材木としても使え、ココナッツの殻は容器、葉は屋根などに使える万能植物です。 さらに、ココヤシの実は水に浮くことができ海流に乗って遠くまで運ばれます。日本でも黒潮に乗ってやってきます。 ハ

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          ハワイ旅行-その7・見やすい在来種

          ハワイの自然は貴重な存在ですが都市部では外来種が闊歩しています。 そんななかでも見つけやすい在来種が海浜性動物です。 ➀シロアジサシシロアジサシは熱帯地方の島で見られる海鳥で、ホノルルの街路樹の上などで子育てを行います。 このため、人に慣れておりとても観察しやすいと言われています。 ただし、白い鳥というとハワイのハトも白く見分けにくいことや彼らは一年中ハワイにいるのではなくヒナを育てる間だけいるという点から、見たと言い切るのは難しかったりします。 ➁そのほかの海鳥そのほか

          ハワイ旅行-その7・見やすい在来種

          ハワイ旅行-その6・バニヤン・ツリー編

          ハワイから帰ってきました。この後もハワイのことを書いていきます。 今回はオワフ島でたまに生えている不思議な木、バニヤン・ツリーについて ➀バニヤン・ツリーとはバニヤン・ツリーはベンガルボダイジュといい小さな木が組み合わさって幹を作る、いかにも南国らしい木です。この幹は枝から気根という管を地面に垂らしてその管が集まることで独特の形となります。 これはバニヤン・ツリー独特の特徴ではなく、沖縄にも生えているガジュマルなどの仲間も同じ姿になります。 ➁ハワイの木 バニヤン・ツリー

          ハワイ旅行-その6・バニヤン・ツリー編

          ハワイ旅行記 その5−飛行機+時差は? ハワイ→日本は時差が+19時間 飛行機が9時間で 実質+28時間でまる1日飛行機に乗っていることになる!?

          ハワイ旅行記 その5−飛行機+時差は? ハワイ→日本は時差が+19時間 飛行機が9時間で 実質+28時間でまる1日飛行機に乗っていることになる!?

          ハワイ旅行−その4・神社編(簡易版)

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          ハワイ旅行-その3・マクドナルド編

          ハワイ三日目です。今回は手短にマクドナルドについて説明します。 ➀ハワイのマクドナルドは高いのか?高いです。 今日食べた、クォーターパウンダーのコンボ(日本語でセットの意味)は約13ドル、日本円にして1600円前後です。日本だったら二つのセットが帰る値段です。 仮にドル=100円の昔ながらのレートだとしても1300円弱、日本の価格を上回ります。 ➁ビックマック指数なら?ビックマック指数とは雑に言うならば、世界各地で同じ製品を販売しているのでビックマックがどの程度の価格かで

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          ハワイ旅行-その3・マクドナルド編

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          ハワイ旅行-その2・外来種編

          ハワイ二日目です。今回の記事はあまり知られていないハワイの外来種事情についてです。事情を知っておかないと固有種に会いたいという自然好きはマジで後悔します。私はしました。 ➀ハワイの自然と外来種ハワイは太平洋の真ん中に浮かぶ絶海の孤島であるため、運よくたどり着いた生き物は存分に適応放散を行い固有種に進化していきました。 しかし、人間がハワイにたどり着き生活を始めると人間とともに生き物がやってきてハワイに住み着いてしまいました。これが外来種です。 例えば、ハワイに生息しているカ

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