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ヤマトチビコバネカミキリ -Leptepania japonica-


外見

大きさが数ミリ~1cmぐらいの小さなカミキリ、コバネの通り前翅が小さく後翅が見える。ハチ(もしくはアリ)に擬態しており、前胸のふくらみや、腹のふくらみが特徴的。

仲間

チビコバネカミキリ属(Leptepania)は国内に一種のみで本土琉球の二亜種がいる。一方で、小さなコバネカミキリにはヒメコバネカミキリやヒゲナガコバネカミキリなどがいるため似た見た目のカミキリは少なくない。
ただし、翅の黄色の紋やフォルムから見分けるのは容易。

生態

成虫は6月ごろ現れ、花の花粉を食べる。幼虫はアカメヤナギ、クリ、ヤシャブシなどの枯れ枝につく。
ホストから考えて、河川敷のような環境が好きなようで、ネット上の情報では、アカメヤナギに集まっている例が多い印象を受ける。
局所的な生息地を示すカミキリだが小型種らしく生息地では多い。

採集方法・レア度

採集方法は、木についている枯れ枝にアクセスするのがベスト。
枯れ枝にアクセス…というのは、ビーティングでの最終が最もしやすいが、彼らが好む産卵木は木ついている枯れ枝。ビーティングでは届かない場合も少なくないので、その時は網でスイーピングするとよい。チビコバネカミキリはしがみつかないカミキリなので、網を当てた衝撃でも落ちてくれる。
レア度としては、☆7ぐらい。局所的な生息を示すので、環境が良くとも地域一帯に生息していないことも多い。正しい場所で正しい木を見つけれれば数が取れるので、生息地の情報を調べて採りに行こう。(ちなみに某超著名湿地では多産している。)
新産地の開拓ならば、既産地の川沿いに探すといいと思われる。

#生物がすき


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