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眠っていた企画「廻るタンブルウィード」


保安官と札付きのワルの友情を描いたブロマンス&ループ物です!

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体・事件等とは一切関係ありません。
エンタメとしての誇張したキャラ付け、脚色等多々ございますが寛容な方のみご覧下さい。

ジャンル…ブロマンス、シリアス、SF


舞台
開拓移民が暮らす架空の星、エウロパ。西武開拓時代風の街並み。

ログライン
保安官ワイアットは、悪党との決闘で自分を庇い死んだ相棒を悔やみ、彼の生き延びる世界を求めてループを繰り返す。

ベース
ok牧場の決闘事件

登場キャラ 
〜味方・保安官側〜

ワイアット・アープ
主人公。法と秩序を重んじ、銃を使わない解決を望む保安官。保安官の証バントライン・スペシャルは所持するが未使用。保安官一家の生まれ。正義感が強く芯の通った性格。
かつて保安官を務めたダッジシティの酒場で無法者に囲まれた際、居合わせた酒浸りのドクを“信じ”、加勢を求め、共に戦った時から友情が生まれる。
自暴自棄なドクが心配。
“ok牧場の決闘事件”をループし続けた結果、敵の動きを予測し、“一度も銃弾を受けなかった伝説の保安官”となる。
銃で市民を蹂躙し私腹を肥やすクラントン一派を取り締まるべく、武装解除に向かう
ドク・ホリディ
相棒。悪名高いならず者。無愛想で偏屈。
不治の病で余命わずかな事を隠し、最期は“ガンマンとして”“親友の為に”死ぬ事を望む。その為、ワイアットが何度ループしてもok牧場の一連の事件でワイアットの為に死ぬ。
かつては良い家柄の都会の歯科医だったが、病で自暴自棄になり、流れ者となり無法街ダッジシティでギャンブルと酒に溺れ、賞金稼ぎとなり殺しもした。
そんな彼を唯一“信頼”したのがワイアットだった。
ワイアットの人の良さを案じ、「甘ちゃん」と罵りつつ『汚れ仕事は自分が引き受ける』つもりでいる。
凄腕ガンマン&ナイフ遣い。ギャンブルも強い。

モーガン・アープ
ワイアットの弟。ドクと同い年。素直で温厚。ワイアットがループした事で、死ぬ運命を背負う。

バージル・アープ
ワイアットの兄。トゥームストンの市保安官。大柄で陽気。ワイアットのループの結果、腕を失う。

〜敵・クラントン一派〜

オールドマン・クラントン
無法の街の最大勢力のボス。不治の病で時間がない。

アイク・クラントン
真の宿敵。残忍。無機質で人形のような容姿。その訳は、実は彼も過剰なループを繰り返しており、その副作用の為。
崇拝する父がドクと同じ不治の病に倒れる。国の保安機関と癒着。

マックラウリー兄弟
冷酷な凄腕ガンマン兄弟。

ウィリアム・クラントン(左)
クラントンの次男。幼く、父と兄が絶対

ビリー・クレイボーン(右)
クラントン一派。卑怯で虚言癖。ビリーザキッドに憧れる。
「凄腕ガンマン“ドク”を殺した」と吹聴した事でならず者に絡まれ、殺される。



〜主人公が過去を変えた結果、出会う人々〜

カーリー・ビル
クラントンに並ぶ巨大組織ボス。ワイアットが過去を変えた事で、クラントンとの利害の一致から決闘に参戦。保安官を勢いで惨殺するなど単細胞で、豪快なメキシカン。騙し討ちが得意。美少女アイドル“アニー・オークレイ”が好きで、唯一の弱点。
ジョニー・リンゴ
カーリー・ビルの片腕。凄腕早撃ちガンマン。ドクと似た者同士で宿敵。
教養がありシェイクスピアや聖書を愛読。父を殺した仇を探す。
ビリー・ザ・キッド
天才的ガンマンの少年。人懐こく無邪気で、悪党に利用される。
味方になるか、敵に転ぶかで事件の運命が大きく変わる人物。
パット・ギャレット
保安官の矜持に縛られ、友人ビリーザキッドを追い、殺害。
ジョセフィーン
クラントン派に肩入れする保安官ベーハンの若き妻。
ワイアットがループした結果、ワイアットに好意を抱く。元娼婦、ダンサー
ジョニー・ベーハン
クラントンと癒着する政治家シベルに任命された郡保安官。
体の弱い息子の世話をジョセフィーンに見させる。妻がワイアットに惚れてる事を知っている。
生真面目で神経質。クラントンと結託しワイアットに嫌疑をかけ、それを庇ったドクを逮捕。


ビックノーズ・ケイト
家柄の良い都会の看護婦だったが、無法の街で娼婦に堕ちる。ドクに惚れている。
何度ループしても「お前と違って守る家族も女も、俺にはいない。だから死んでも誰も困らない」と命を投げ出すドクの為に、ワイアットが引き合わせ、ドクの守るべき存在となる。

シゼル
カウンティ党政治家。選挙で不正当選を果たし、対立政党の関係者をクラントンらと癒着して闇討ちや失脚などあらゆる手で潰す。

バット・マスターソン(左)
主人公の友人で元相棒保安官。
現在は新聞記者。おしゃれでイケメンナルシスト。
骨盤に銃弾を受け、杖をつく。杖には隠し銃。

ルーク・ショート(右)
凄腕ガンマンで大きな事件を巻き起こした過去を持つ、
カジノのディーラー。寡黙で紳士。主人公の友人。


アデリア・アープ
アープ兄弟の末っ子。無邪気でマスコット的な主人公の妹。

主人公がループする際、通過する空間と研究者達
宇宙のような真っ黒な空間。実は近未来の研究施設。異端とされた量子力学者らが禁忌を犯し過去の重大事件を書き換える為、主人公を加速器でループさせている。主人公自身もループを望んでいる為その思いを利用している。

ループ(粒子加速器でのタイムトラベル)、転生(量子脳理論…肉体は滅んでも意識は肉体から脱し量子レベルで宇宙へ放たれ別の肉体へ宿る)、粒子加速器による治療等の実現に向け実験をしている。


〜冒頭プロット〜

舞台はエウロパの開拓期。
悪の巣窟トゥームストンのOK牧場で、ワイアット率いる保安官派と悪党オールドマン・クラントン率いるクラントン一派の決闘が始まる。
そこに咳払いしながら遅れて現れる相棒、ドク。
人の良いワイアットに「敵に情けをかけるな」と忠告するドク。

決闘が始まるが、ワイアットは、自分の意思なく決闘に加わったクラントンの幼い次男ウィリアムに情けをかけ、隙をみせた所をオールドマンに狙撃される。

気づくとドクが自分を庇っていた。
ドクを執拗に撃ち殺す敵側。「言ったろ…敵に情けをかければ、己の身を滅ぼすと…」「お前のせいだ」と口々にワイアットを責める敵。惨敗する主人公側。

ーその時、強風に吹かれた回転草(タンブルウィード)が異常な動きをしながら通り過ぎる。


一瞬、真っ黒な宇宙の様な空間に飛ばされる(未来の研究施設。異端量子力学者らが過去の歴史的事件を変える実験をしている)


……気づくと決闘より前に時間が戻っていた。唖然とするワイアット。
しかし、今度はウィリアムを決闘に参加しないよう説得し、結果、ドクのここでの死は免れる。

だがまたも決闘中に自分を庇い死ぬドク。
相棒が死なない道はないのか?なぜ相棒は自分の為に死を選ぶのか?
ループを繰り返すうち徐々にそれが分かっていく。

〜ループによる変化〜

初めはシンプルな善玉保安官派VS悪玉クラントン派の勧善懲悪ストーリーだったが、ループで過去を変えた結果

・ボス、オールドマンが決闘前に病死
・ドクが不治の病を隠していたと知る
・命に投げやりなドクに恋人を持たせる
・敵にはめられ、虚偽の殺人容疑を着せられるが、それをドクが庇い死罪
・クラントンがカーリービル率いる巨大組織と結託し、決闘に強敵が加勢
・敵として登場するビリーザキッドをループで味方に
敵の妻がワイアットに好意
・ワイアットへのドクの想いが判明
・最終的に、クラントンの癒着するカウンティ党と主人公側の秩序党という、大きな政治的対立に巻き込まれる事になる。
・主人公はループで何度も決闘を経験した事で、敵の動きを予期し、無傷で決闘を終えた為『伝説の保安官』といわれる事となる。

〜ループのリスクと真の敵〜

ループの度、徐々に体内の異変に気づく主人公。
様々な原子の組み合わせ、素粒子からなる“生命”が過度のループで壊れつつあるのだ。

そしてループしているのは自分だけじゃなく、実はアイクもであり(同様に過度のループで体が壊れつつある)
何度過去を変えても悪い結果を招く原因であり、彼こそが真の宿敵だった。

〜きっかけ〜
…という事で…好き勝手長々書いてますが…汗

OK牧場の決闘を描いた作品は色々あり
“何度も”同じ舞台を描いていても作品により展開やドクが亡くなるシーンが違い、“ループ”と似ているな…と思ったのがきっかけです。

そこからああだこうだ考えてワクワクして…ネームをきって……いざ!……いや、やっぱ違うな×100……で…燃え尽きました笑。

SF西部劇系は他にも何度か連載会議にかけて頂いた物もあり、実現には至りませんでしたが情熱に燃えていた題材です。

企画の痕跡をここに残せただけで十分ですが
体力あればいつか…少しずつ描いてみたい。
願わくば、西部劇ファンの方やそうでない方にもこの暑苦しい情熱が伝わると嬉しい…

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